ムジカノーヴァ 2018年6月号
今月号

ムジカノーヴァ 2018年6月号

始めよう 大人の心をつかむピアノレッスン

今月の1曲:モーツァルト《ソナタKV282》終楽章

【定価】¥905 (税込)
【判型】A4変
【発行】2018年5月
【商品コード】181806
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特集

 

始めよう
大人の心をつかむピアノレッスン


千代田明子先生のレッスン風景 撮影=ヒダキトモコ

千代田明子先生の
大人のためのピアノレッスン 密着レポ
(荒木淑子)
東京で「大人のためのピアノ教室」を主宰する千代田明子先生は、大人になってから初めてピアノを習い始める生徒さんを数多く指導されています。そのレッスンの模様と、ピアノ未経験の大人の生徒さんへの指導ポイントをご紹介します。

年代別・大人のピアノレッスン指導法
20〜30代 大人のレッスンは心と身体のウォーミングアップから
(松枝由紀子)
教室に大人クラスをもち、大人の生徒を教えるピアノ教師のための「シェア勉強会」や、大人のピアノ愛好者のためのピティナ・ピアノステップ「グランミューズ」を開催している松枝由紀子先生に、20〜30代の生徒のレッスン方法を教えていただきました。

40〜50代 思うように練習できなくても大丈夫 事前フォローで安心して通える雰囲気づくりを(大岡史恵)
子どもだけでなく、「大人のためのピアノ教室」も主宰している大岡史恵先生。大人の初心者も安心してピアノを続けられるよう、様々な工夫をされています。40〜50代の生徒のレッスン方法について、大岡先生にご執筆いただきました。

60〜80代 率直なコミュニケーションと楽しく続けられることがカギ(角 聖子)
 ピアノを始めた大人がブラインドタッチを身に付けられる画期的な教本『おとなのための 楽しいピアノスタディ』(音楽之友社)の著者である角聖子さんの教室には、20代〜80代の大人の生徒さんが多数在籍しています。ここでは、60代、70代、80代の3人の生徒さんのこれまでのレッスンの流れをご紹介いただき、長年大人のピアノレッスンに携わって来られた経験から、押さえておきたい重要ポイントを教えていただきました。

決め手は「納得感」と「意欲の形成」
 子どもとは違う 大人向けレッスンの技術
(宮本 淳)
子どもと違って大人は年齢層の幅が広く、バックグラウンドも多種多様。子ども向けレッスンの延長線上で考えるのではなく、一から考え直すくらいの発想の転換が必要です。大人向けレッスンに特化した教室で成功を収めている宮本淳さんに、大人が満足感を持って継続できるレッスンのノウハウを教えていただきました。

 

今月の1曲

 

モーツァルト《ソナタKV282》終楽章

 

今月の1曲 連動企画

 

◆誌上講座 .▲淵蝓璽
 フレーズはオペラの登場人物 曲をお話のように読み解いてみよう
(今村央子)

モーツァルトお得意のオペラ・ブッファ的なエッセンスを盛り込んだ喜劇的な楽章を、大きな一つのお話を作るように考えてみましょう。一つひとつのフレーズや動きに、登場人物の仕草や語り口を重ね合わせると、演奏にも活気が出ることでしょう。その工夫の元となる曲の秘密を、宝探しをするように読み解いていきます。

◆誌上講座◆ ̄藾奸指導法
 作品の大まかな構成を知り、自分自身の感性で様々なアイディアを練ろう
(今井 顕)

モーツァルト時代の記譜法は、ロマン派以降のスタンダードとなった「指示されている通りに弾きなさい」という演奏マニュアル的な楽譜と違い、そのままでは途方に暮れてしまいがち。そのジレンマから脱却するために、著者が「当時の弾き方」を補足した楽譜を用いながら、最適な演奏法をプレゼンします。

◆今月の1曲 豆知識

今月の1曲にまつわる豆知識を、譜例を用いながら解説します。

◆練習課題 .愁襯侫А璽献(佐怒賀悦子)

「今月の1曲」の演奏をより豊かなものにするためのソルフェージュ。今回は、旋律に施された様々な装飾を表現する課題を掲載しました。

◆練習課題◆.┘船紂璽(奥村 真)

「今月の1曲」を演奏する際に必要となるテクニックを身につけるためのエチュード集。速い速度の中での細かい表現が可能となるように、まず最初に取り組みたい基本的な練習で、かつすぐに表現に繋げられるものを教えていただきました。

 

トピックス

 

◆映画『羊と鋼の森』
主演・山賢人 特別インタビュー
(小倉多美子)

ピアノの調律の世界を繊細な筆致で綴り、2016年本屋大賞を受賞した話題の小説『羊と鋼の森』が、待望の映画化。そこで、公開に先駆け、主演で人気若手俳優の山賢人さんに、調律師を演じる上で心がけたことや、調律師の魅力についてお話しいただきました。映画は6月8日(金)から全国東宝系で公開されます。


映画『羊と鋼の森』のワンシーン

◆ラフマニノフの名曲を生んだ心の故郷 イワノフカ探訪記(江本純子)

ラフマニノフが1902〜17年まで春夏を過ごし、作曲に打ち込んだイワノフカは、現在博物館として公開され、ラフマニノフが美しい自然の中で家族と過ごした日々をごく身近に感じることができます。大変アクセスしづらく情報も限られているため、ラフマニノフ・ファンにとっては一生に一度は訪れたい憧れの場所ではないでしょうか。詳しい行き方を含め、数々の写真で綴る貴重な「探訪記」です。


セルゲイ・ラフマニノフ

◆作曲家にインスピレーションを与えた楽器たち 7種の打弦鍵盤楽器図鑑(小倉貴久子)

7月20〜22日に開催される「第1回フォルテピアノ・アカデミーSACLA」では、18〜19世紀初頭の7種の打弦鍵盤楽器が一堂に会します。これにちなみ、主宰の小倉貴久子先生に各楽器の特徴や、その楽器のために書かれた作品と演奏のポイントを解説していただきました。作品が書かれた時代の楽器を知ることで作品を見る目が変わり、演奏や指導にも新たなヒントが得られることでしょう。

◆Report「はじめてのピアノ・アドヴェンチャー」発売記念セミナー(山本美芽)

全米で人気の『ピアノ・アドヴェンチャー』が邦訳され、著者のランディー・フェイバー先生が来日しました。当日のセミナーの様子をレポートします。

◆Report 第4回スタインウェイ・コンクールin Japan 本選(小倉多美子)

ピアノの音とともに広がる豊かな生活をと、16才までの子どもたちを対象に、曲も自由に選んで参加するコンクールとして日本でも2011年から開催されている(本選は2012年)スタインウェイ・コンクール。第4回の本選は、全国から素晴らしい逸材が集まる接戦となりました。その模様を、詳しくお伝えします。

◆Report 菅野雅紀「四期が学べるレクチャーコンサート〜近現代」

栃木県佐野市のオンダ楽器で開催されたレクチャーコンサートのレポート。後進の指導や各種コンクール審査員としても活躍する菅野雅紀氏による、三善晃、田中カレン、ギロック等人気作曲家の具体的な指導法は必読です。

◆全国各地の勉強会より「発達障碍ピアノレッスン情報交換会」From 池袋(金子尚子)

発達障碍のある生徒を持つピアノの先生たちが、お互いに悩みを相談し、情報交換をする「発達障碍ピアノレッスン情報交換会」。京浜地区でスタートした勉強会は現在、全国各地で広がりを見せています。その勉強会の様子を、参加者のピアノの先生に順次レポートしていただきます。

 

連載

 

◆楽器ミュージアム 特別編 弦楽四重奏って何?

4月号のズーラシアンブラスさんに続いて、今月号には仲間の弦うさぎさんが登場!四姉妹のそれぞれが、仲良く質問に答えてくれました。


弦うさぎ

◆Mentor Interview〜師の教え、師を語る
 近藤嘉宏
(堀江昭朗)

名ピアノ指導者の指導理念に迫るインタビューシリーズ。ご本人や師事したピアニストにお話をうかがっていきます。第20回は近藤嘉宏さん。数多くの国内外のオーケストラに客演し、その音楽性に厚い信頼が寄せられているピアニストです。今回は、ミュンヘン国立音楽大学で師事されたゲルハルト・オピッツ氏の教えに加え、親友でギタリストの鈴木大介さんから受けた影響についてもお話しいただきました。


近藤嘉宏 撮影=満田聡

◆【最終回】歴史的楽器に学ぶ 作曲家別ピアノ・レッスン〜モーツァルト・ベートーヴェン・ショパン〜(久元祐子)

ピアノ作品を演奏したり、指導したりする上で、それぞれの時代のピアノの特徴と作曲家が愛用していた楽器を知ることはとても重要なこと。そこで、歴史的楽器を使っての演奏や録音に力を入れておられる久元祐子先生に、モーツァルト、ベートーヴェン、ショパンの作品について、作曲家とピアノと作品の関係を紐解きながら解説していただきます。

◆憧れの「即興演奏」の扉を開こう!〜あなたにもアド・リブができる〜(樹原涼子)

レッスンに役立つだけでなく、よりピアノを弾くことが楽しくなる即興演奏。難しいと思われがちですが、実は誰でもできるようになるのです。『ピアノランド』シリーズの著者・樹原涼子先生が、毎月異なるテーマで即興演奏をマスターする方法をご紹介します。

◆ピアノをめぐる情景(青澤隆明)

音楽評論家として活躍する著者が、「ムジカノーヴァ」読者に向けて厳選したディスク、ピアニスト、コンサート等について綴ります。読後はピアノについてもっともっと知りたくなるエッセイです。

◆バッハ《インヴェンション》のすべて(村上 隆)

バッハ《インヴェンション》を毎月1曲ずつ、第1番から順番に取り上げて、書き込み楽譜の形で演奏・指導法を詳しく紹介する連載。今月は、トリルとモルデントを付ける訓練が目的とされた、シンプルで分かりやすい構造の「第10番」を取り上げます。

◆デュエットゥ かなえ&ゆかり 連弾相談室(デュエットゥ)

人気のピアノデュオ、デュエットゥが、連弾に興味がある!ぜひ取り組んでみたい!けれど実際にどうしたら連弾って楽しく、そしてクオリティも高いものになるの?と思っていらっしゃる先生方の相談に答える連載。第3回は、「連弾の基本的なテクニック」第1弾。二人で「揃える」ための、タッチや音量についての具体的な指導法を教えていただきます。

◆ピアノ講師の旬の「お悩み」を解決!教室 改善プロジェクト(山本美芽)

全国のピアノ講師が集うフェイスブックグループ、山本美芽ライティング研究会では、日々お悩みの情報交換が行われています。その中から特に話題になった旬の「お悩み」をピックアップし、問題解決をこころみます。今月のお悩みは、「30分ではレッスン時間が足りない」です。

◆パスカル・ドゥヴァイヨンの
 ドビュッシー《前奏曲集》にチャレンジ!
(パスカル・ドゥヴァイヨン)

パスカル・ドゥヴァイヨン教授による、ドビュッシー『前奏曲集』の具体的な演奏方法についての誌上講座。ペダルの使い方や指遣い、タッチの仕方など、丁寧に解説していきます。今回取り上げる曲は、《雪の上の足跡》。カワイ音楽振興会との連動講座です。

パスカル・ドゥヴァイヨン教授の『ドビュッシー:前奏曲集全曲公開講座(全6回)』
第4回 2018年7月26日(木)10:30開講
2集1番《霧》、2集7番《月の光がふりそそぐテラス》、1集1番《デルフィの舞姫》、1集5番《アナカプリの丘》
テキスト:『ムジカノーヴァ』2018年1、2月号
問合せ・チケットお申込み:河合音楽振興会 TEL03-5485-8511

◆音のパレット(江口文子)

ある町のピアノ教室で月に1度開催されるグループセッション。老若男女問わず、様々な生徒がピアノや音楽について語ります。門下から国際的に活躍する数多くのピアニストを輩出する江口文子先生による、ピアノレッスンのヒントが散りばめられた物語です。

◆プロ意識を持ったピアノ指導者になろう!〜教室運営からレッスン実践まで(益子祥子)

人気のピアノ指導者、ますこしょうこ先生がこれまで全国のピアノ指導者と一緒に考えてきた「ピアノ教室運営」と「レッスンの実践」について、たくさんの提案と具体例をお伝えする連載。今月は、「レッスンノート活用術」についてです。

◆作曲家☆誕生日占い(前島美保)

この世に生まれし誰もが持つ誕生日。作曲家の誕生日からは意外な素顔が見え隠れします。おなじみの作曲家に、毎月、少しスピリチュアルに迫ります。今月は、ふたご座のシューマンです。

◆楽器店カリスマ マネージャーが、ピアノ教室を“優しく♪”斬る!(星野真之)

数百名に及ぶピアノの先生のお悩みを解決し続けてきた楽器店のカリスマ・マネージャーが、読んだらすぐに実行できる教室運営のアドバイスをお届けします。

◆簡単! 便利! デジタルなレッスン

様々な切り口で音楽の魅力を発信する、Webマガジン「ONTOMO」(オントモ)をご紹介します。

◆今月のプレトーク
 小原 孝
(堀江昭朗)

今、もっとも注目したいアーティスト、教育者などにインタビューします。

◆【最終回】明日のレッスンに使える おもしろ音楽史(萩谷由喜子/吉田しんこ)

エッ?と驚く音楽史の知られざるエピソードに、楽しい4コマ漫画を添えてお届けします。レッスンの話題にぜひご活用ください。

◆演奏会批評

2018/2/14〜3/22の演奏会より(雨宮さくら、石川哲郎、柴田龍一、原 明美、伴 玲児)

◆ムジカ情報館

「セミナー」(2018/5/25〜6/30)

 

教材

 

◆聴いて、味わって、1ランクUPの演奏をめざそう! おもしろ楽典講座(高橋千佳子)

退屈と思われがちな楽典も、アプローチ次第で子どもの瞳に好奇心をみなぎらせる起爆剤に大変身! 日頃のレッスンですぐに取り入れられる課題形式でお届けします。第2回は、「ト音記号とヘ音記号のルーツ」「テノール記号」「まっすぐに書かれていない楽譜」を取り上げます。

◆楽譜
 ピアノひよっこちゃんの たのしい歌あそび
(後藤ミカ)

ピアノを習い始めたばかりの小さな生徒を対象とした、かわいらしい歌あそび楽譜。歌って手あそびをしながら、楽しく指のトレーニングやリズム練習をすることができます。今月の歌は《もちつきぺったんこ》。

◆音の宝石箱 for Kids(安倍美穂)

子どもたちが大好きなポピュラー作品を、やる気を引き出す工夫満載のアレンジでお届けします。今月の曲は、映画「ドラえもん のび太の宝島」主題歌《ドラえもん》です。

◆【最終回】音が変わる! 演奏がラクになる!
 ナンバ式 ピアノ骨体操
(矢野龍彦)

日本古来の古武術にヒントを得て、矢野龍彦先生が考案した「ナンバ式骨体操」。骨から動かすようイメージすることで、余計な力が入りづらく、効率的な身体の使い方ができることが特徴です。ピアノ演奏に役立つ骨体操と、生徒に分かりやすく伝えるためのポイントをご紹介します。第6回のテーマは「準備運動の大切さ」です。

 

巻末とじ込み

 

◆今月の楽譜

季節を感じる 発表会向け連弾楽譜〜交響曲・ピアノ協奏曲〜
ビゼー:歌劇《フィガロの結婚》より「序曲」
(轟 千尋)

季節にちなんだ、オーケストラやピアノ協奏曲などの名曲のピアノ連弾楽譜。発表会向けの、弾き応え&聴き応えありのアレンジです。プリモ・セコンドともに中級レベルです。

◆付録
 どれみバサミとふぁそらし石
(松下恵子)

黒鍵の並び方と音の名前・場所をセットで覚えられるカード。ハサミのカードは2つの黒鍵、石のカードは3つの黒鍵の奥に挟んで立てます。生徒とじゃんけんをしながら、ゲーム感覚で楽しくお使いいただけます。


どれみバサミとふぁそらし石

 

6月号で取り上げた曲一覧

 

※「今月の1曲」以外の作品(括弧内は取り上げた記事のタイトル)
ギロック:雨の日のふんすい(菅野雅紀「四期が学べるレクチャーコンサート〜近現代」)
小山作之助:夏は来ぬ(音のパレット)
L.M.ジュスティーニ:チェンバロ・ディ・ピアノ・エ・フォルテすなわち、いわゆる小さなハンマー付きチェンバロのための12のソナタ集 作品1(7種の打弦鍵盤楽器図鑑)
D.スカルラッティ:鍵盤楽器のためのソナタ(7種の打弦鍵盤楽器図鑑)
田中カレン:子猫のスーちゃん(菅野雅紀「四期が学べるレクチャーコンサート〜近現代」)
ドビュッシー:《前奏曲集》第1集より〈雪の上の足跡〉(パスカル・ドゥヴァイヨンのドビュッシー《前奏曲》にチャレンジ!)
C.Ph.E.バッハ:我がジルバーマン・クラヴィーアとの別れのロンド(7種の打弦鍵盤楽器図鑑)
J.S.バッハ:インヴェンション第10番(バッハ《インヴェンション》のすべて)
J.S.バッハ:インヴェンションとシンフォニア(7種の打弦鍵盤楽器図鑑)
J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集(7種の打弦鍵盤楽器図鑑)
ブルクミュラー:やさしい花(音のパレット)
ベートーヴェン:幻想風ソナタOp.27-2《月光》(7種の打弦鍵盤楽器図鑑)
G.F.ヘンデル:エアとヴァリエーション《調子の良い鍛冶屋》 (7種の打弦鍵盤楽器図鑑)
星野源:ドラえもん(音の宝石箱)
三善晃:ベルスーズ 子守唄(菅野雅紀「四期が学べるレクチャーコンサート〜近現代」)
三善晃:波の子守唄(菅野雅紀「四期が学べるレクチャーコンサート〜近現代」)
モーツァルト:《ああ、お母様、あなたに申しましょう》による変奏曲K.265(きらきら星変奏曲)(7種の打弦鍵盤楽器図鑑)
モーツァルト:歌劇《フィガロの結婚》より「序曲」(とじ込み楽譜/季節を感じる発表会向け連弾楽譜)
W.A.モーツァルト: ピアノ・ソナタK.279~284(7種の打弦鍵盤楽器図鑑)
リスト:ラ・カンパネッラ(歴史的楽器に学ぶ作曲家別ピアノレッスン)

今月は、少子化が進む中、需要が次第に増してきている「大人のピアノレッスン」について特集しました。主に子どもを指導してきた先生方にとっては、大人の指導でとまどう場面も少なくないかもしれません。大人への接し方や指導法には、子どもとはまた違った方法論が必要となるようです。そこで、大人の教室運営で成功している指導者や、大人の指導経験が豊富な指導者の方々に、レッスン・メニューを紹介していただき、教室運営のアドバイスや、大人の身体条件・心理に沿った指導法等について教えていただきました。ポイントをつかめば、指導者としての幅、教室運営の幅が広がります!

 今月の1曲は、ピティナ・ピアノコンペティションC級課題曲の一つ、モーツァルトの「ソナタ 変ホ長調 KV282 終楽章」です。詳細なアナリーゼは今村央子先生、演奏・指導法はモーツァルト演奏の伝統の継承者でおられる今井顕先生。今井先生は、アーティキュレーションや「こぶ」つきスラーなどをグレーで付加した演奏へのアドバイスが画期的な実用版『標準版New Editionモーツァルト ピアノ・ソナタ集』(音楽之友社)の編者であり、指導において知っておくべき事柄が述べられた必読の記事となっています。

 巻末差し込み楽譜は、轟千尋先生の編曲による発表会向け連弾楽譜で、モーツァルト《フィガロの結婚》より「序曲」。モーツァルトのピアノ曲を学ぶときに、ピアノ曲以外の作品に触れることが大きな助けとなることでしょう。轟千尋先生によるこの豪華な連載も今月で最終回。これまでクラシック音楽のさまざまな超名曲を取り上げてきましたが、今後も折に触れて発表会や指導にお役立ていただけましたら幸いです。

巻頭カラーでは、話題の映画『羊と鋼の森』に主演された、若手人気俳優の山賢人さんのスペシャル・インタヴューをお届けします。さらに、山さんに調律を指導した、日本ピアノ調律師協会会長の齊田健氏にもお話を伺いました。編集部も試写に伺いましたが、ピアノを愛する方々にぜひ観ていただきたい名画となっています。
 また、ラフマニノフ・ファンなら一生に一度は訪ねてみたいイワノフカの探訪記では、
貴重な写真とともに、情報が少ない行き方についても詳しくご紹介しています。

 「Mentor Interview〜師の教え、師を語る」には、近藤嘉宏さんが登場。ヴィルヘルム・ケンプを師にもち、ドイツ・ピアノの正統派を代表する演奏家の一人として名を知られるゲルハルト・オピッツ氏の教えを語っていただきました。

 7月20〜22日に開催される「第1回フォルテピアノ・アカデミーSACLA」に集う18〜19世紀初頭の7種の打弦鍵盤楽器を写真で並べ、主宰の小倉貴久子先生に各楽器の特徴やその楽器のために書かれた作品と演奏のポイントを解説していただいた「7種の打弦鍵盤楽器図鑑」は、このアカデミーのテキストとしても使われます。現在聴講生を募集中ですので、この貴重な機会をどうぞお逃しなく!
 
 安倍美穂先生による人気のポピュラー曲アレンジは、映画「ドラえもん のび太の宝島」主題歌《ドラえもん》(星野源)です。楽しい映画の思い出と耳に残る印象的なメロディーを、ぜひレッスンでお楽しみください。

 巻末付録は松下恵子先生監修による、「どれみバサミとふぁそらし石」。ハサミのカードは2つの黒鍵、石のカードは3つの黒鍵の奥に挟んで立てて、生徒とじゃんけんをしながら黒鍵の並び方と音の名前・場所をセットで覚えられる、楽しいカードです。

 このように、今月も渾身の特集とレッスンに役立つ強力連載、充実の楽譜や付録を満載してお届け致します!
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