• 明解 和声法 下巻

書籍 理論・専門書

音楽講座シリーズ Ⅱ

明解 和声法 下巻

音楽を志す人々のために

植野正敏久保洋子鈴木英明永田孝信水谷一郎武藤好男

定価
4,180円 (本体3,800円+税)
判型・頁数
B5・224頁
発行年月
2007年5月
ISBNコード
9784276102385
商品コード
102380

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内容紹介

大阪音楽大学の作曲、および和声法担当教員の、長年にわたる初学者への指導経験によって生まれた、懇切な和声法テキスト。
「本書は、バロック・古典派からロマン派の音楽で用いられた和声法を、和音連結の実習を通して学ぶことを目的として書かれている。本書の特徴は、従来のテキストとは異なり、学習者が進度に応じて興味をもって自習できるように工夫したこと、またそのことにより、音楽的表現の問題にもできるだけ触れるようにしたことにある。そのため、和音の連結における各構成音の取り扱い方と各声部の進行とを懇切に解説すること、また誤りやすい点に注意を喚起させること、さらに課題の実施の方法とその音楽的な考え方を明らかにすること、等に重点が置かれている。上巻に続くこの下巻では借用和音に始まり、転調・非和声音を含むより高度な和音の連結の実習を経て、体系的に和声学を習得することができることを目指している。上巻同様下巻でも、学習者が各段階を無理なく進んでいけるよう、数多くの譜例をあげるとともに、実際の音楽が和声にもとづいていることへの理解を得るために、実作例を各所に配した。本書の構想は、もともと音楽大学における、副科のクラス授業を想定して立てられたものであるが、和声法を独習しようとする人たちにも役立つようにと配慮されている。本書を学ぶことが,皆さんの演奏や作曲・編曲をはじめとする音楽活動の一助となることを願ってやまない。」(本書まえがきより)

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目次

第9章 借用和音
 ◎音階音度調
 ◎借用和音の和音記号
 ◎他調ドミナント和音の借用
 1.Ⅴ度調のドミナント諸和音
 2.Ⅳ度調のドミナント諸和音
 3.Ⅱ度調のドミナント諸和音
 4.Ⅵ度調のドミナント諸和音
 5.ドミナント諸和音の連用
 ◎他調サブドミナント諸和音の借用
  
第10章 Ⅳ7・ドリア・ナポリ・付加六の和音
 ◎Ⅳ7の和音
 1.Ⅳ7の和音の響きと機能
 2.Ⅳ7の和音を含む連結
 ◎ドリアのⅣ(7)の和音
 1.ドリアのⅣ(7)の和音の響きと機能
 2.ドリアのⅣ(7)の和音を含む連結
 ◎ナポリの六の和音
 1.ナポリの六の和音の響きと機能
 2.ナポリの六の和音の配置と連結
 ◎付加六の和音
 1.付加六の和音
 2.付加六の和音の機能と連結
 3.付加四六の和音の機能と連結
 ◎ピカルディの3度

第11章 Ⅲ・Ⅶの和音と増三和音
 ◎Ⅲ・Ⅶの和音
 1.Ⅲの和音
  1)Ⅲの和音の響きと機能
  2)Ⅲの和音の配置と連結
 2.Ⅶの和音
  1)Ⅶの和音の響きと機能
  2)Ⅶの和音の配置と連結
 ◎増三和音
 1.増三和音の響きと機能
 2.増三和音を含む連結,ほか
 
第12章 転調
 1.転調
 2.調関係
  1)第一次近親調
  2)第二次近親調
  3)遠隔調
 3.転調の方法
  1)全音階的転調
  2)半音階的転調
  3)異名同音的転調

第13章 非和声音
 1.非和声音の分類
  1)弱拍部に用いられる非和声音
  2)強拍部に用いられる非和声音
 2.非和声音の進行に関する規則
 3.非和声音を含む連結

第14章 反復進行
 1.根音進行
 2.反復進行における禁則の許容
 3.固有和音による反復進行
 4.他調ドミナントの和音を含む反復進行
 5.転調を伴う反復進行
 6.構成音の修飾を含む反復進行

第15章 楽曲の和声分析
 1.旋律と伴奏
 2.2声部で書かれた楽曲の和声
 3.保続音
 4.偶成和音

和音記号対照表
索引
あとがき
著者紹介