和声で困っているあなたへ

和声法は大事だってよく聞くし、勉強してみたい。でもなんだか難しそうだし、音大で勉強した友達も「和声はわからない!」って言ってたし、どうやって始めればいいかもわからない・・・。そんな声にお応えして、いくつかの質問に答えるだけであなたにぴったりの教科書を選べる問診票を作りました。

和声問診票

A

 

●新版 実用和声学

旋律に美しい和音をつけるために

中田喜直 著

多数の名曲を生み出した作曲家の仕事現場で培われた、生きたノウハウを凝縮。豊富な実例を弾きながらすぐに良し悪しを比べられるので、堅苦しい理論書というよりも、実践的編曲指南書の趣き。


 

B

 

●名曲で学ぶ和声法

柳田孝義 著

和声を勉強するなら、憧れのあの曲の秘密も一緒に知りたい!という人にオススメ。古典派やロマン派に限定せず西洋音楽の幅広い様式の作品をピアノで弾きながら学べるので、自然と西洋音楽史の勉強にも。


 

C

 

●明解 和声法

音楽を志す人々のために

植野正敏、久保洋子、鈴木英明、永田孝信、水谷一郎、武藤好男 著

上巻B5・216頁
下巻B5・224頁

複雑に入り組んだ和声理論を風通しよく整理した教科書。理論専門ではない演奏科の学生も対象として実際に音大で使われているだけあって、限られた時間の中でも過不足なく着実な学習効果が得られる。


 

D

 

●和声と楽式のアナリーゼ

バイエルからソナタアルバムまで

島岡譲 著

古典派からロマン派を中心に、実作品の分析を通して和声や楽式を学習。従来の課題を「書く」ことを中心とした和声学習ではなく、「弾く」「聴く」「読む」に重点を置いた基礎的な教科書として、特にピアノ科を中心とした人気のある定番商品。


 

E

 

●和声のしくみ・楽曲のしくみ

4声体・キーボード・楽式・作曲を総合的に学ぶために

島岡譲 著

D『和声と楽式のアナリーゼ』をより充実させた内容。和声を実力とするためには欠かせない「書く」課題も多く含み、作曲への足がかりも含めた総合的な音楽力を養うことができる。「読む」と「書く」のバランスをとりながら和声を学べる教科書。


 

F

 

●和声 理論と実習

島岡譲 執筆責任

I 巻 B5・168頁
II 巻 B5・196頁
III 巻 B5・464頁
別巻 課題の実施 B5・360頁

半世紀以上も日本中で使われているスタンダード。複雑な理論を筋道だてて解説。理解を確認する小問題や課題も豊富で、独習も含めて本格的な力をつけたい人向き。多くの音大の演奏科カリキュラムではII 巻までを使用。III 巻以降で和声の本当の面白さが現れる。


 

G

 

●総合和声 実技・分析・原理

島岡譲 執筆責任

本篇 B5・552頁
別巻 課題の実施 B5・424頁

抽象的な整合性をもった理論としての「和声法」を土台として、作品分析や実際の演奏に応用するための活用も示した、生きた和声法。課題数も多いが、別巻の実施例を参照しつつ演奏し理解することで音楽の実体が明晰に把握できる。


 

H

 

●和声法

分析と実習

ピストン 著 デヴォート 増補改訂 角倉一朗 訳

和声様式とはすなわち作曲家の個人様式だと見做す、西洋音楽の土台をなす価値観・美学に裏打ちされた充実の教科書。幅広い用例や課題に織り込められた学習意図にじっくりと取り組めば、自由な和声書法への道筋が切り拓かれる。


 

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