内容紹介
作曲を学びたい学生に向けたもの。バッハからヴェーベルンまでの作曲様式を分析し、その作曲方法を解説。現代の作曲家としての視点から諸時代の作曲家の作品を読み解き、歴史的音楽作品の分析を通じて、それらの作品における歴史性と理論化のプロセスへと関心を喚起させる。和声法や対位法といった歴史的な諸技法から一歩踏み出し、実作品から学ぶ姿勢を貫く。本書は、様式史としても読むことができる。小鍛冶邦隆渾身の書き下ろし。
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目次
序章 作曲の技法
第1章 対位法と作曲のオートマティズム
─全音と半音によるサイバネティックス
第1節 作曲技法としての対位法
第2節 バッハからヴェーベルンへ──主題法と形式の自己組織化
主題の選択と,形式の設定としての作曲法
バッハ――自己組織化の原理としての対位法書法
音例による自己組織化の試みについて
第2章 ソナタ形式のラビリンス(迷路)
第1節 作曲法のマニュアルとしてのソナタ形式
第2節 ベートーヴェン ピアノ・ソナタ ハ短調 作品10の1(1795-98) 第1楽章
第3章 形式・分節・置換
第1節 ブラームス《幻想曲集》作品116の6〈間奏曲〉 ホ長調
第2節 シェーンベルクの徒弟── ベルク ピアノ・ソナタ作品1にみる作曲法の学習
第4章 響き・形式
第1節 《トリスタン》における「響き(Klang)」と「形式(Form)」
第2節 音色・響きの構造化のユニット──ドビュッシー《12の練習曲》第10曲〈対比的な響きのために〉
第5章 開かれた形式
第1節 ドビュッシー《海》(1905)
第2節 素材・形式・異化──マーラー 交響曲第5番(1901-02)
第6章 半音階のネットワーク
─無調の技法
第1節 シェーンベルク《3つのピアノ曲》作品11 第1曲
第2節 ベルク《ヴォツェック》よりの6つの実例
第7章 平均律のゆらぎ
─倍音和音と半音階的旋法
第1節 ラヴェル《優雅にして感傷的なワルツ》
第2節 スクリャービン最晩年の語法──音響的形式に向かって
用語集
第1章 対位法と作曲のオートマティズム
─全音と半音によるサイバネティックス
第1節 作曲技法としての対位法
第2節 バッハからヴェーベルンへ──主題法と形式の自己組織化
主題の選択と,形式の設定としての作曲法
バッハ――自己組織化の原理としての対位法書法
音例による自己組織化の試みについて
第2章 ソナタ形式のラビリンス(迷路)
第1節 作曲法のマニュアルとしてのソナタ形式
第2節 ベートーヴェン ピアノ・ソナタ ハ短調 作品10の1(1795-98) 第1楽章
第3章 形式・分節・置換
第1節 ブラームス《幻想曲集》作品116の6〈間奏曲〉 ホ長調
第2節 シェーンベルクの徒弟── ベルク ピアノ・ソナタ作品1にみる作曲法の学習
第4章 響き・形式
第1節 《トリスタン》における「響き(Klang)」と「形式(Form)」
第2節 音色・響きの構造化のユニット──ドビュッシー《12の練習曲》第10曲〈対比的な響きのために〉
第5章 開かれた形式
第1節 ドビュッシー《海》(1905)
第2節 素材・形式・異化──マーラー 交響曲第5番(1901-02)
第6章 半音階のネットワーク
─無調の技法
第1節 シェーンベルク《3つのピアノ曲》作品11 第1曲
第2節 ベルク《ヴォツェック》よりの6つの実例
第7章 平均律のゆらぎ
─倍音和音と半音階的旋法
第1節 ラヴェル《優雅にして感傷的なワルツ》
第2節 スクリャービン最晩年の語法──音響的形式に向かって
用語集