内容紹介
女声合唱とピアノのための同タイトルが既刊だが、今回はそのオリジナル版となる歌曲集である。メゾ・ソプラノ歌手の青山恵子の委嘱により書かれ、2011年に同氏の歌曲コンサートにて初演。芭蕉の名作紀行句集『おくのほそ道』より越後・越中・越前を詠んだ16句をテクストにして3楽章構成の歌曲にまとめた。朗詠調の旋律とそれを装飾するように纏わりつくピアノの主題と変奏のヘテロフォニックな展開で曲は静から動へと推移を繰り返す、聴きごたえのある力作。歌唱技術的には比較的演奏しやすく、日本人ならば感得しやすい音楽語法で作曲されている。新しい日本歌曲としての現代性も豊かに実現された作品。奏楽堂日本歌曲コンクールなどで取り上げられるレパートリーとして最適。また、海外に歩みを進める日本人歌手の持ち歌としても十分世界に通用する日本歌曲として推薦できる作品。
曲目
- 1 Ⅰ.(ca.6'40") 【独唱/伴奏:ピアノ】 作詞:松尾芭蕉(句) / 作曲:新見徳英 / ※ローマ字読み付き
- 2 Ⅱ.(ca.4'00") 【独唱/伴奏:ピアノ】 作詞:松尾芭蕉(句) / 作曲:新実徳英 / ※ローマ字読み付き
- 3 Ⅲ.(ca.5'20") 【独唱/伴奏:ピアノ】 作詞:松尾芭蕉(句) / 作曲:新見徳英 / ※ローマ字読み付き