内容紹介
バッハから現代までのクラシック音楽の歴史を、作曲家の意外なエピソードでたどる。
没後すぐに世間から忘れられてしまったバッハが、後世のコレクターや出版業者などをまきこんだ「バッハ・ビジネス」によって復活した話、モーツァルトはいつから「神の子」とよばれるようになったのか、ベートーヴェンが近代の理想像としてまつりあげられていくまでの顛末、ほんとうは金持ちだったシューベルト、じつはヴァーグナーに憧れていたブラームスなどなど──知られざる作曲家の素顔がつぎつぎに明らかにされる。目からウロコの音楽史!
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没後すぐに世間から忘れられてしまったバッハが、後世のコレクターや出版業者などをまきこんだ「バッハ・ビジネス」によって復活した話、モーツァルトはいつから「神の子」とよばれるようになったのか、ベートーヴェンが近代の理想像としてまつりあげられていくまでの顛末、ほんとうは金持ちだったシューベルト、じつはヴァーグナーに憧れていたブラームスなどなど──知られざる作曲家の素顔がつぎつぎに明らかにされる。目からウロコの音楽史!
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目次
はじめに
第1章 歴史の闇から蘇ったバッハの物語
バッハ発見!
バッハ熱の始まり
最初のコレクター、フォルケル
もうひとりのコレクター、ネーゲリ――バッハはビジネス・チャンス
第2章 作曲家たちのバッハ体験
初期ロマン派の時代のバッハ体験
教育者チェルニーにとってのバッハ
ロマン派の作曲家のみたバッハ
ニ○世紀の作曲家のバッハ観
◎バッハの周辺の音楽家たち
行政職についた作曲家マルチェッロ
フルート奏者フリードリヒ大王
ほとんどの作品が偽作となってしまったペルゴレージ
赤毛の司祭ヴィヴァルディ
ヘンデルの≪水上の音楽≫はほんとうに国王との和解の音楽なのか?
第3章 モーツァルトはいつから「神の子」となったのか
映画『アマデウス』の衝撃――「神の子」の仮面をはがされたモーツァルト
モーツァルト神話の始まり
モーツァルトの死後の名声を高めたのは、彼が嫌いな教会音楽
モーツァルト論のなかで純化されたモーツァルト
◎モーツァルトの周辺の音楽家たち
サリエリはモーツァルトを毒殺したのか――仕組まれた噂の周辺
モーツァルトの息子、フランツ・クサファー・モーツァルトの人生
≪レクイエム≫を補筆完成したジュスマイヤーとはどんな作曲家
第4章 楽聖に託された近代の理想 ベートーヴェンはなぜ逸話だらけなのか
ベートーヴェンという理想
ベートーヴェン像の生みの親シントラー
第九番交響曲は人類の絆の象徴か?
「重さ」の美学の複雑?
◎ベートーヴェンの周辺の音楽家たち
音楽家ルドルフ大公
ベートーヴェンと出版交渉をした実業家クレメンティ
発明家メルツェルは詐欺師か?
第5章 ロッシーニはなぜオペラ創作の筆を折ったのか
断筆は三十七歳のとき
美食家ロッシーニ伝説
≪ウィリアム・テル≫以後のロッシーニ創作
ロッシーニがオペラ創作から退いた理由はなにか?
第6章 清く貧しい薄幸の音楽家シューベルト 『未完成交響楽』のイメージは真実か?
シューベルトのイメージ群はどう形成されたのか
永遠の青年シューベルト像ははたして真実なのか
シューベルトの収入
◎ロマン派の時代の音楽家たち
ショパンのサロン生活
音楽批評家シューマンの天才の基準
判事兼作家兼作曲家兼音楽批評家――多才なホフマン
第7章 ベルリオーズは誇大妄想症?
巨大編成の作品はなぜ書かれたのか
ベートーヴェン交響曲の最初の全曲解説者
革命式典の音楽家ベルリオーズ
◎フランス・ロマン派の音楽家たち
ピアノ製造業者となった作曲家プレイエル
オッフェンバック旋風に踊るパリ――フレンチカンカン狂想曲
第8章 ブラームスは近代の夕暮れの響き
過去のなかに生きるブラームス?
ブラームスはほんとうにベートーヴェンの後継者なのか
ブラームス像の自己演出?
大衆作曲家というもうひとつの顔
ブラームスはほんとうにオペラ嫌いなのか
第9章 批評家の見たリヒャルト・ヴァーグナー
≪タンホイザー≫を評価したハンスリック
≪タンホイザー≫を批判したシューマン
マイアーベーアをめぐるシューマンとヴァーグナーの確執
ヴァーグナーとマイアーベーア
第10章 ≪モルダウ≫の裏に流れる民族の想い――スメタナの抱いた理想と現実
ドイツ文化の支配下にあるチェコ
リストとの出会い
三月革命と≪わが祖国≫にこめられたメッセージ
第11章 プッチーニははたして様式の乗っ取り屋か?
ヴァーグナーの編曲者プッチーニ
ニ○世紀音楽への意識
◎近代イタリアの音楽家たち
ドイツ嫌いのヴェルディ
ドイツ音楽を模範としたマルトゥッチ
ムッソリーニに忠誠を誓ったマスカーニ
第12章 ロシア国民楽派の作曲家はアマチュア?
やむなく公務員の道を選択した音楽家
築城学の権威、セザール・キュイ
生化学者ボロディン
第13章 近代フランス音楽の生みの親、サン=サーンスはなぜ嫌われるのか?
ドイツ音楽擁護者サン=サーンス
形式主義的でおそろしく時代遅れの作曲家
なぜ、サン=サーンスは批判されるのか
◎エピソードで語る二○世紀の音楽家たち
シェーンベルクのテニス好き
キャバレーの楽長をつとめたシェーンベルク
音楽学者ウェーベルン
ジャズ好きの作曲家――ストラヴィンスキーとショスタコーヴィチ
ポピュラー音楽とクルト・ワイルの風刺性
ジャズ音楽が国会問題となったドイツ――フランクフルト音楽院院長ゼクレスの抵抗
バルトークの民謡収集の意味するものは
生命保険会社の経営者となったアイヴズ
外交官の秘書官をつとめたミヨー
ジョン・ケージのキノコ狩り
メシアンの探鳥趣味
参考文献
あとがき
第1章 歴史の闇から蘇ったバッハの物語
バッハ発見!
バッハ熱の始まり
最初のコレクター、フォルケル
もうひとりのコレクター、ネーゲリ――バッハはビジネス・チャンス
第2章 作曲家たちのバッハ体験
初期ロマン派の時代のバッハ体験
教育者チェルニーにとってのバッハ
ロマン派の作曲家のみたバッハ
ニ○世紀の作曲家のバッハ観
◎バッハの周辺の音楽家たち
行政職についた作曲家マルチェッロ
フルート奏者フリードリヒ大王
ほとんどの作品が偽作となってしまったペルゴレージ
赤毛の司祭ヴィヴァルディ
ヘンデルの≪水上の音楽≫はほんとうに国王との和解の音楽なのか?
第3章 モーツァルトはいつから「神の子」となったのか
映画『アマデウス』の衝撃――「神の子」の仮面をはがされたモーツァルト
モーツァルト神話の始まり
モーツァルトの死後の名声を高めたのは、彼が嫌いな教会音楽
モーツァルト論のなかで純化されたモーツァルト
◎モーツァルトの周辺の音楽家たち
サリエリはモーツァルトを毒殺したのか――仕組まれた噂の周辺
モーツァルトの息子、フランツ・クサファー・モーツァルトの人生
≪レクイエム≫を補筆完成したジュスマイヤーとはどんな作曲家
第4章 楽聖に託された近代の理想 ベートーヴェンはなぜ逸話だらけなのか
ベートーヴェンという理想
ベートーヴェン像の生みの親シントラー
第九番交響曲は人類の絆の象徴か?
「重さ」の美学の複雑?
◎ベートーヴェンの周辺の音楽家たち
音楽家ルドルフ大公
ベートーヴェンと出版交渉をした実業家クレメンティ
発明家メルツェルは詐欺師か?
第5章 ロッシーニはなぜオペラ創作の筆を折ったのか
断筆は三十七歳のとき
美食家ロッシーニ伝説
≪ウィリアム・テル≫以後のロッシーニ創作
ロッシーニがオペラ創作から退いた理由はなにか?
第6章 清く貧しい薄幸の音楽家シューベルト 『未完成交響楽』のイメージは真実か?
シューベルトのイメージ群はどう形成されたのか
永遠の青年シューベルト像ははたして真実なのか
シューベルトの収入
◎ロマン派の時代の音楽家たち
ショパンのサロン生活
音楽批評家シューマンの天才の基準
判事兼作家兼作曲家兼音楽批評家――多才なホフマン
第7章 ベルリオーズは誇大妄想症?
巨大編成の作品はなぜ書かれたのか
ベートーヴェン交響曲の最初の全曲解説者
革命式典の音楽家ベルリオーズ
◎フランス・ロマン派の音楽家たち
ピアノ製造業者となった作曲家プレイエル
オッフェンバック旋風に踊るパリ――フレンチカンカン狂想曲
第8章 ブラームスは近代の夕暮れの響き
過去のなかに生きるブラームス?
ブラームスはほんとうにベートーヴェンの後継者なのか
ブラームス像の自己演出?
大衆作曲家というもうひとつの顔
ブラームスはほんとうにオペラ嫌いなのか
第9章 批評家の見たリヒャルト・ヴァーグナー
≪タンホイザー≫を評価したハンスリック
≪タンホイザー≫を批判したシューマン
マイアーベーアをめぐるシューマンとヴァーグナーの確執
ヴァーグナーとマイアーベーア
第10章 ≪モルダウ≫の裏に流れる民族の想い――スメタナの抱いた理想と現実
ドイツ文化の支配下にあるチェコ
リストとの出会い
三月革命と≪わが祖国≫にこめられたメッセージ
第11章 プッチーニははたして様式の乗っ取り屋か?
ヴァーグナーの編曲者プッチーニ
ニ○世紀音楽への意識
◎近代イタリアの音楽家たち
ドイツ嫌いのヴェルディ
ドイツ音楽を模範としたマルトゥッチ
ムッソリーニに忠誠を誓ったマスカーニ
第12章 ロシア国民楽派の作曲家はアマチュア?
やむなく公務員の道を選択した音楽家
築城学の権威、セザール・キュイ
生化学者ボロディン
第13章 近代フランス音楽の生みの親、サン=サーンスはなぜ嫌われるのか?
ドイツ音楽擁護者サン=サーンス
形式主義的でおそろしく時代遅れの作曲家
なぜ、サン=サーンスは批判されるのか
◎エピソードで語る二○世紀の音楽家たち
シェーンベルクのテニス好き
キャバレーの楽長をつとめたシェーンベルク
音楽学者ウェーベルン
ジャズ好きの作曲家――ストラヴィンスキーとショスタコーヴィチ
ポピュラー音楽とクルト・ワイルの風刺性
ジャズ音楽が国会問題となったドイツ――フランクフルト音楽院院長ゼクレスの抵抗
バルトークの民謡収集の意味するものは
生命保険会社の経営者となったアイヴズ
外交官の秘書官をつとめたミヨー
ジョン・ケージのキノコ狩り
メシアンの探鳥趣味
参考文献
あとがき
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