内容紹介
声楽家、音楽評論家として大活躍、新国立劇場初代芸術監督を勤めた畑中良輔の自伝的エッセイ。戦前、戦中という時代にクラシック音楽に関わっていた人たちの、活動や生活にまつわるさまざまなエピソードが独特の洒脱な文章で語られる。また「日本のクラシック音楽受容史」の貴重な一証言ともなっている。『音楽の友』誌での連載をまとめた。
目次
前奏曲 O先生と呼ばれる教頭なかりせば
第1部
初めての状況/初めての声楽レッスン/東京初夜と杉山邸/ソナチネ第七番ハ長調/ピアノのレッスンへ/寛永寺「春性院」/おけい寿し/歌舞伎座/歌舞伎座の《カルメン》
間奏曲Ⅰ オペラ歌手カブキ初体験記
第2部
リリー・レーマンと空也のお菓子/初めての曲“Nel cor piu non mi sento”/マンフレッド・グルリットの初放送記事/月謝とピアノ挫折/不忍池の蓮の花/レオ・スレザークと表現の様式/帝国劇場とブルグ劇場
間奏曲Ⅱ われらのテナーの思い出
第3部
前衛短歌と『短歌と方法』/伊藤武雄先生と戦争/片岡鉄兵先生と川端康成先生/ヨシロー叔父/消え失せた『芥川龍之介全集』/不安の時代/入学受験者証第六二番/入試
あとがき
第1部
初めての状況/初めての声楽レッスン/東京初夜と杉山邸/ソナチネ第七番ハ長調/ピアノのレッスンへ/寛永寺「春性院」/おけい寿し/歌舞伎座/歌舞伎座の《カルメン》
間奏曲Ⅰ オペラ歌手カブキ初体験記
第2部
リリー・レーマンと空也のお菓子/初めての曲“Nel cor piu non mi sento”/マンフレッド・グルリットの初放送記事/月謝とピアノ挫折/不忍池の蓮の花/レオ・スレザークと表現の様式/帝国劇場とブルグ劇場
間奏曲Ⅱ われらのテナーの思い出
第3部
前衛短歌と『短歌と方法』/伊藤武雄先生と戦争/片岡鉄兵先生と川端康成先生/ヨシロー叔父/消え失せた『芥川龍之介全集』/不安の時代/入学受験者証第六二番/入試
あとがき