• 童謡が輝いていた頃

書籍 評論・読み物

童謡が輝いていた頃

アイスクリームの歌の自叙伝

服部公一

定価
2,530円 (本体2,300円+税)
判型・頁数
4-6・192頁
発行年月
2021年1月
ISBNコード
9784276201217
商品コード
201210

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内容紹介

著者・服部公一は、東京音楽学校(現・東京藝術大学)に在学して創成期の日本の音楽教育を受けた明治生まれの祖母から生地の山形で初期の音楽教育を受けた。祖父は東京美術学校出身の彫刻家。父も彫刻家であったが、著者が乳児の頃に父母は離婚して母は出奔、ピアノの手ほどきを受けたこの父方の祖母に育てられる。そして中学生の時には東京に後妻と住んでいた父親のところに身を寄せ、酒場で似顔絵描きをして糊口をしのぐ父親同様、当時弾ける者が少なかったピアノ演奏でアルバイトとも趣味とも言えるような生活を始める……。戦前から戦後にかけての激動の時代――「童謡が輝いていた時代」でもあった――に、少年期から稀有なボヘミアン体験を重ね、それが戦後のジャズ演奏や童謡の創作、さらには南北アメリカ大陸での活躍へとつながった作曲家、服部公一によるドラマティックな自叙伝。表紙には和田誠のイラストによる著者のポートレートを掲載。

目次

まえがき 童謡の系図

第1章 祖母・タキと祖父・喜一郎
  1 山形にドレミファが来た
  2 タキは音楽学校師範科へ
  3 都落ち
第2章 昭和13年の板橋十丁目
第3章 ピアノと私の始まり
第4章 池袋モンパルナス
  1 東京暮らし
  2 戦後、買い出し時代とオペラ
  3 ジャズとの接近
第5章 福沢先生
第6章 東京帰り
  1 出戻り生徒
  2 目白の大学
第7章 「母さん」と呼べなかった話
第8章 フリント・ミシガンの興亡と音楽療法
  1 ミシガンが自動車王国の頃
  2 企業の地域社会貢献とその衰微
第9章 アルゼンチン・ブラジル・ペルー
  1 タンゴの国
  2 ボサノバの国ブラジルとペルー
第10章 校歌の話、イスラマバードと私
第11章 北風のレクイエム

あとがき

CD「こどものうた作品集」
主要履歴 音楽作品・著作・出版リスト