内容紹介
2016年1月より2019年12月まで『レコード芸術』誌に48回連載された「東欧採音譚」(とうおうさいおんたん)。前半24回は『東欧音楽綺譚』(とうおうおんがくきたん)として2018年に刊行され好評を博したが、本書は後半24回分の書籍化である。「音楽の役割とは、クリーンでコレクトな世界の『外側』『彼方』を想起させることではないか?」という自らの問いに答えるべく、東欧音楽、および東欧的文化現象について、著者独自の視点で語る。取り上げた内容は、著者が誰よりも先んじて注目していたクルレンツィス+ムジカエテルナ、コパチンスカヤの2019年2月日本初公演のレポートをはじめ、バルトーク、リゲティ、グールド、ロト、さらには宇多田ヒカル、ビョークなど多岐にわたる。コパチンスカヤとのモルドヴァ旅行も必読。また彼らの作品や演奏にとどまらず、書籍、映画、舞台、楽器、旅、車など、前作に増してフィールドは大きく拡がる。
目次
Chapter1 三輪眞弘+前田真二郎『新しい時代』の蘇演
Chapter2 ビョークの『ピエロ・リュネール』を妄想する
Chapter3 トーマス・アデス《皆殺しの天使》を観て
Chapter4 ケルンのマーラー《交響曲第5番》:ロトとギュルツェニヒ管弦楽団
Chapter5 挑発:コパチンスカヤとレシェンコ
Chapter6 越えられない国境/未完の防衛線
Chapter7 クラヴィコードを触りながら考える
Chapter8 アルトシュテットとハイドン・フィル
Chapter9 音楽の感触/触覚の音楽
Chapter10 もう一度バッチャーニの話
Chapter11 芸能の地平へ:宇多田ヒカルの彼方
Chapter12 ドビュッシー晩年の作品群、そして『グレン・グールドのピアノ』
Chapter13 プファルツの楽師村・ポザウネンコア・バルカンのブラス
Chapter14 バルトークと第一次大戦末期の「歴史的演奏会」
Chapter15 映画『この歌は誰のもの?』
Chapter16 クルレンツィス+ムジカエテルナ+コパチンスカヤの来日
Chapter17 ドホナーニ家の群像
Chapter18 ウラジオストクにて
Chapter19 『右ハンドル』と「ろっ骨レコード」
Chapter20 ヘボ仕立て屋ではない!
Chapter21 加藤洋之による新ウィーン楽派の音楽
Chapter22 ジョシポヴィッチの描くシェルシ
Chapter23 コパチンスキ家のモルドヴァ
Chapter24 ユリウス・イッサーリスの遺したもの
おわりに
Chapter2 ビョークの『ピエロ・リュネール』を妄想する
Chapter3 トーマス・アデス《皆殺しの天使》を観て
Chapter4 ケルンのマーラー《交響曲第5番》:ロトとギュルツェニヒ管弦楽団
Chapter5 挑発:コパチンスカヤとレシェンコ
Chapter6 越えられない国境/未完の防衛線
Chapter7 クラヴィコードを触りながら考える
Chapter8 アルトシュテットとハイドン・フィル
Chapter9 音楽の感触/触覚の音楽
Chapter10 もう一度バッチャーニの話
Chapter11 芸能の地平へ:宇多田ヒカルの彼方
Chapter12 ドビュッシー晩年の作品群、そして『グレン・グールドのピアノ』
Chapter13 プファルツの楽師村・ポザウネンコア・バルカンのブラス
Chapter14 バルトークと第一次大戦末期の「歴史的演奏会」
Chapter15 映画『この歌は誰のもの?』
Chapter16 クルレンツィス+ムジカエテルナ+コパチンスカヤの来日
Chapter17 ドホナーニ家の群像
Chapter18 ウラジオストクにて
Chapter19 『右ハンドル』と「ろっ骨レコード」
Chapter20 ヘボ仕立て屋ではない!
Chapter21 加藤洋之による新ウィーン楽派の音楽
Chapter22 ジョシポヴィッチの描くシェルシ
Chapter23 コパチンスキ家のモルドヴァ
Chapter24 ユリウス・イッサーリスの遺したもの
おわりに