• ムジカノーヴァ 2022年10月号

雑誌 ムジカノーヴァ

ピアノを学ぶ・教える・楽しむ人の雑誌

ムジカノーヴァ 2022年10月号

  • 初級のうちから土台作りを バッハ《インヴェンション》への橋渡し
  • 今月の課題曲:フンメル《小さなロンド》
定価
922円 (本体838円+税)
判型・頁数
A4変
発行年月
2022年9月
JANコード
4910085191028
商品コード
182210

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内容紹介

[特集]
初級のうちから土台作りを
バッハ《インヴェンション》への橋渡し

 それまでのピアノ学習はスムーズに進んでいたのに、《インヴェンション》になって行き詰まりを感じてしまう生徒さんも少なくないのではないでしょうか? それを防ぐのに大切なのは、小さいうちからポリフォニー音楽に親しみ、アナリーゼの経験を積んでおくこと。そこで、初級のバロック教材を取り扱う際の指導ポイントや、ポリフォニーを体感するソルフェージュ・レッスン、小さな子どもでも楽しく理解できるアナリーゼの教え方など、《インヴェンション》に入る前に実践しておきたい様々なアイディアをご紹介します。

◆導入期指導をもっと豊かに 幼児から歩む《インヴェンション》への道(北村智恵)
 ポリフォニーの演奏は、導入段階の選曲とその指導が「決め手」になります。インヴェンションのレッスンを楽しくするために、子どもや初心者はどのようにバロック作品に親しめばよいか、北村智恵先生に解説していただきます。

◆小さいうちから体験しておきたい! ポリフォニーを体感する ソルフェージュ・レッスンのアイディア(高橋千佳子)
 小さい頃からポリフォニーを体感することで、インヴェンションへの導入がぐっと楽になります。
対位法の出発点である「真似っこ」を使った、ソルフェージュ・レッスンのアイディアを高橋千佳子先生に解説していただきます。

◆ここまでできる! インヴェンションを見据えた初級作品の指導法(福田ひかり)
 初級作品の段階で「分析」を活かした指導を意識することで、インヴェンションの指導へのハードルがぐっと下がります。そこで、バイエル等の初級作品を用いながら、着目したい「分析」のポイントと、その演奏への活かし方を福田ひかり先生に解説していただきます。

◆“過去”を“今”に解き放つ アナリーゼはコミュニケーション(町田育弥)
 アナリーゼは、演奏者が時空を超えて作曲家と心を通じ合わせるための大切な体験です。ここではバロックやインヴェンションに初めて接する時期の生徒が取り組むアナリーゼについて、町田育弥先生に解説していただきます。

◆Report 楽器と対話する経験を 小中高生のためのチェンバロ体験教室
 バロックを弾く上で、時代の様式やアナリーゼなどとともに、楽器への理解も重要です。そこで、東京藝術大学で行われた「ふだんピアノで弾いているバロック時代の作品をチェンバロで弾いてみよう」という、小中高校生向けの体験教室にお邪魔しました。小学1・2年生の受講風景をレポートします。

[今月の課題曲]
フンメル《小さなロンド》
(2021年11月号~2022年12月号選曲者:福山奈々)

[トピックス]
◆特別対談 ピアニストとフィギュアスケーターの“表現”を求めて(前編)反田恭平×町田樹
 本誌4月号で大反響を呼んだ、反田恭平さんと國學院大學助教・スポーツ&アーツマネジメント研究者、町田樹さんの対談。今回は、町田さんが反田さんを再びゲストにお迎えして、“表現”をテーマに熱い対話が繰り広げられました。
【反田恭平さん色紙プレゼントあり!】

◆Report 音楽史とテクニックの関わり合いを実演とともに学ぶ 第15回東邦音楽大学「東邦ピアノセミナー」(長井進之介)
 東邦音楽大学の指導陣によるレッスンと講座の二本立てによる「東邦ピアノセミナー」の第15 回が7 月31 日に開催されました。楽器の発展とテクニックの関連性が実演と共にレクチャーされた充実の講座をレポートします。

◆Report 第46回ピティナ・ピアノコンペティション特級ファイナル 百花繚乱、多様な個性の競演となった2022年(小倉多美子)
 例年のべ約4万人が参加する世界最大級のピアノ・コンクール「ピティナ・ピアノコンペティション」、その頂点を成すのが特級です。例年にも増して才能の多彩さが際立ったファイナリストの演奏を紹介します。

◆Report ピアノランドフェスティバル2022 新作『ピアノランドプラス 四季のうた』初演から人気の演奏会用作品まで(中島美映)
 「ピアニストと作曲家が本気で弾くピアノを聴いてもらおう」と始まったピアノランドフェスティバルが、この夏23年目を迎えました。今年は樹原涼子先生、小原孝さん、樹原孝之介さんの3人でなんと全46曲を演奏するという、スペシャルなコンサートとなりました。

◆♪ムジカノーヴァ ピアノの先生応援セミナー♪ 先生と生徒のタイプに合わせたコミュニケーション方法~より伝わる教え方、ほめ方、しかり方(馬場一峰)
 「生徒が上達しない、練習しない、続かない」と感じていたら、より伝わるコミュニケーション方法を知ることで解決できるかもしれません。先生と生徒のタイプに合わせた関わり方を、馬場一峰先生に解説していただきます。

[連載]
学ぶ
◆コンクール課題曲にチャレンジ!(小倉貴久子)
 人気のコンクールの課題曲の中から毎号1曲を取り上げ、その演奏・指導法を詳しく解説していきます。見ながら演奏できる、書き込み楽譜付き。今月は、フンメル《小さなロンド》。
◆演奏が生まれ変わる! 佐藤卓史のソナチネ講座(佐藤卓史)
 「ソナチネ」は、基本的な音楽の形式や表現方法を学ぶのに格好の教材ですが、どこか機械的に感じられ、苦手意識を持ってしまう生徒さんも少なくないのではないでしょうか? この連載では、『ソナチネアルバム』の中からよく弾かれる作品を1曲ずつ、全楽章を取り上げ、楽曲の構造を紐解きながら、そこからどのように音楽的表現に結びつけていくのか、ピアニストの佐藤卓史さんに解説していただきます。
 第8回は、「クレメンティ:ソナチネ 作品36-3 ①第1楽章」。
◆ブルクの十八番(オハコ)~ブルクミュラー18の練習曲をひもとく~(春畑セロリ)
 『25の練習曲』が最も有名で人気を博しているブルクミュラーですが、彼の作曲家生活のもっとも終盤に書かれた『18の練習曲』にこそ、その熟練した筆の力と音楽性がこもっていると言えます。『25』の秘密を知りたければ、指導者にとって『18』をひもとくことは必須ではないでしょうか? そこで、音楽之友社刊の5冊のブルクミュラーの曲集で解説を担当された作曲家の春畑セロリさんが、『18の練習曲』を毎月1曲ずつ取り上げ、その音楽を分かりやすく柔軟に研究していきます。
 第9回は「第9曲《夜明けの祈りの鐘》」です。
◆世界史から読み解く 音楽史(広瀬大介)
 18世紀から20世紀に至る世界史の大事件と、それを描いた、あるいはそれに影響を受けた音楽作品にスポットを当てることで、音楽をより深く愉しめるようになる連載。同時代の日本の状況にも目を向け、毎回ミニミニ年表で整理していきます。
 今回は、「モーリス・ラヴェル(1)~フランス近代音楽を切り拓いた立役者」。
◆特別付録 参考音源つきポスター『100選! ピアノ演奏に役立つ 世界のリズムマップ』解説(佐土原知子)
 世界には様々な音楽があふれています。それらはどこで誕生し発展していったのでしょうか? 2022年9月号特別付録ポスターのリズムマップでは、世界各地ゆかりのリズムおよび音楽スタイルと代表曲が、一目でわかるようになっています。ビタミンカラー鮮やかなリズムマップは、レッスン室などに掲示するだけで“音楽の世界旅行”気分が味わえるだけでなく、マップ上の「譜例」や「参考音源」を視聴すれば、さらに目や耳から楽しく理解できるような仕掛けが施してあります。そして、この解説を読めば、自ずとその地域の音楽の歴史も見えてくることでしょう。
 今月は「アメリカ東・西海岸~カリブ海諸国~中央・南アメリカ」編です。
◆【最終回】浄書家が秘訣をご紹介します! 演奏しやすい楽譜を作るテクニック(山田悠人)
 いざ楽譜を制作しようとすると、「楽譜の冒頭を空けるのはなぜ?」「タイやスラーの描き分けは?」など、ちょっとした疑問が出てくるのではないでしょうか。連載では、浄書家の山田悠人さんに、楽譜制作のルールや、演奏しやすい楽譜を作るポイントを解説していただきます。
 今回のテーマは、「アンサンブル楽譜を作るための知識」。
◆脳神経内科医のピアニストが解説 知っておきたい ピアノ演奏における脳と身体のしくみ(上杉春雄)
 ピアノを弾く人・教える人の間で常に関心の高いテーマの一つである「脳とピアノ演奏の関係」。ピアニストで脳神経内科医の上杉春雄さんに、脳科学の最前線の話題やピアノ演奏に役立つアドバイスなどを、読みやすいエッセイの形で連載いただきます。 
 第22回は「前腕の筋①伸筋群」。
◆イタリア語のニュアンスで理解する きほんの音楽用語(関 孝弘/ラーゴ・マリアンジェラ)
 「音楽用語」と呼ばれている単語は、イタリアでは日常会話で使われている言葉です。生活の場面ではどんなときに使うか、本来はどんなニュアンスがあるのかが分かると、音楽用語が身近に感じられ、より生き生きとした演奏になるのではないでしょうか。連載では、初級の楽曲によく出てくる音楽用語を中心にご紹介します。
 今月のテーマは、「音を保持する音楽用語~Tenuto,Sostenuto,Ritenuto」です。
◆チェルニークリニック(奈良井巳城)
 『チェルニー30番』を1曲ずつ解説し、練習の目的、取り組み方、練習法などを徹底解剖していきます。今回は第7番で「そんなことやらせるの??」。
◆音で遊ぶ ピアノに親しむ はじめての即興演奏(大城依子)
 “即興演奏は難しい”というイメージがあるかもしれませんが、まだ楽譜の読めない小さな子も楽しくレッスンできる方法を大城依子先生に教えていただきます。
 今回のテーマは、「長音階系の教会旋法~リディア、ミクソリディア、イオニア」。

教える
◆モンテッソーリ教育からヒントを得た 子どもの自立心とピアノを弾く手 を育てる 手づくりレッスングッズ(大原由紀)
 レッスンでモンテッソーリ教育のアイディアを取り入れている大原由紀先生に、その理念に基づいた「手づくりレッスングッズ」をご紹介いただきます。
 第5回は、「ピアノの足台シート」。
◆バッハ《インヴェンション》が楽しくなるレッスン(福田ひかり)
 バッハの《インヴェンション》を実際のレッスンでどのように指導したらよいのか、悩まれる先生は少なくないのではないでしょうか? 生徒の目を輝かせるためには……そこでご提案、子どもが大好きな「謎解き」をレッスンに取り入れてみるのはいかがでしょうか?謎が詰まった《インヴェンション》は、うってつけとも言えます。曲のしくみや歌い方を生徒さんと一緒に探しながら、楽しく創造的なレッスンを目指してみませんか?
 今回は、「第10番 ト長調」の後編をお届けします。「ムジカノーヴァYouTubeチャンネル」に筆者による動画の補足解説をアップしています。こちらもぜひご参照ください。

「ムジカノーヴァYouTubeチャンネル」
 https://www.youtube.com/channel/UCCws_TIjSvpe23BDvjVBnVg

◆7つのキーワードでブルクミュラー『25の練習曲』が無理なく上達!(根津栄子)
 短い中にも様々なテクニックが織り込まれ、ショパンを弾く下地作りにもなるブルクミュラー『25の練習曲』。生徒を無理なく上達させる「24のキーワード」を提案する根津栄子先生が、1曲丸ごとの書き込み楽譜でテクニック7項目によるポイントを紹介します。
 今回は「第2曲《アラベスク》」。
◆先生像からみえてくる音楽像 作曲家のレッスンを覗いてみたら……(内藤晃)
 歴史上の作曲家たちが「先生」としてどんな指導をしていたかを、弟子や友人などの残した言葉から読み解き、それぞれの作曲家の音楽像に近づくヒントを探ります。
 第6回は、「師としてのラフマニノフ」。
◆A4一枚でまとめよう! トラブルを未然に防ぐ 教室規約の作り方&運用法(古内奈津子)
 あらかじめ教室規約を作っておくことで、思わぬトラブルを防ぐことができます。教室規約を作るときに考えておきたいことや、実際にどのように運用していくとよいか、古内奈津子先生に解説していただきます。
 今回のテーマは「規約外の特別対応の仕方」です。
◆御木本メソッドのテクニック指導 幼少期からピアニストの手を育てる(藤田 尚)
 生徒さんの手や姿勢に関する悩みを解決する方法を、御木本メソッドの講師である藤田尚先生に紹介していただきます。よく分かる解説動画付き。
 今月のテーマは、「フレーズが短い」。
◆石井なをみ先生の 子どもに教えるベートーヴェン《ピアノ・ソナタ》 おもしろ誌上レッスン(石井なをみ)
 ベートーヴェンの《ピアノ・ソナタ》というとレベルの高いイメージが強く、解説書も上級者向けのものばかり。でも、なかには中級レベルの生徒さんが演奏する機会の多い曲も存在します。そこで、この連載ではそれらの曲をピックアップし、その指導法を、数々のコンクールで入賞者を多数輩出されている石井なをみ先生に、自身のレッスンを再現する形でご紹介いただきます。
 第7回は、「第11番 第1楽章 ①提示部(第1~68小節)」。
◆作曲家が贈る 未来のレッスン(樹原涼子/轟千尋/春畑セロリ)
 樹原涼子、轟千尋、春畑セロリによる本誌のリレー連載が『ある日、オリーブの丘で』という楽譜になりました。作曲者が自作を題材に、楽譜を通して作曲家と対話し、自分の表現を生み出せるような「未来のレッスン」を提案する、全12曲の贅沢なワークです。
 第8回のテーマは「カノン」で、曲は「ゆっくり、しずかに」(轟千尋作曲)。
◆ピアノの先生のiPad活用術~動画編集編~(足立由起子)
 教室運営やレッスンに役立つiPadを使った動画編集方法を、足立由起子先生に解説していただきます。第9回は、「動画をホームページやブログにアップしよう」。

楽しむ
◆『アーニャの冒険』14.リスのパフィー(田中カレン/ティファニー・ビーク)
 国際的に活躍される作曲家の田中カレンさんがお話と音楽を、イギリス人イラストレーターのティファニー・ビークさんがイラストを担当される大型企画。お話とイラストを巻頭カラーに、楽譜と作曲者による演奏アドバイスを巻末とじ込みにて掲載していきます。
◆Always with music(阪田知樹)
 音楽に真摯に向き合い、研鑽を重ねる阪田知樹さんに、いま関心のあることや考えていることについて語っていただきます。
今回のテーマは「運命の一枚となったCD」。
◆CD&BOOK(長井進之介)
 ピアニストであり、音楽ライターである長井進之介さんに、レッスンに役立つCDや書籍の解説をしていただきます。
◆ふたりで弾きたい! ピアノ映えJ-POP連弾(壺井一歩)
 子どもにも大人にも人気のJ-POPを、最新曲から王道の曲まで、弾きやすく、かつ「映え」る連弾アレンジでお届けします。レベルは、プリモ・セコンドともにブルクミュラー程度。先生と生徒さん、お友達同士、兄弟姉妹、親子でお楽しみください。
 第19回は、優里の《ベテルギウス》です。

[巻末とじ込み]
◆楽譜
田中カレン『アーニャの冒険』~14.リスのパフィー
 
◆付録 
Piano作曲家カード⑲
 ピアノのレッスンによく登場する作曲家を、「バロック」「古典派」「ロマン派」「近現代」のカードも含め、生誕年順に毎月4枚ずつ掲載していきます。裏面には、作曲家の生涯がすぐに分かる「ミニミニ年譜」や、レッスンの小ネタとして使える「Lesson Memo」も掲載。ぜひ、コレクションしてご活用ください。
 第19回は、「滝廉太郎、バルトーク、ストラヴィンスキー、シマノフスキ」。