雑誌 ムジカノーヴァ
ピアノを学ぶ・教える・楽しむ人の雑誌
ムジカノーヴァ 2022年9月号
- 音楽表現が深まる! 譜読みが強くなる! 知って得する「指づかい」の法則
- 今月の課題曲:J.S.バッハ《フランス組曲 第4番》より〈アルマンド〉
内容紹介
[特集]
音楽表現が深まる! 譜読みが強くなる!
知って得する「指づかい」の法則
「指づかい」はピアノを上手に弾くための道しるべですが、なかなか覚えられなかったり、つい決めるのを後回しにしたりしてしまいがち。でも、譜読みの段階で決めて覚えておくことで、譜読みの時間が短縮できたり、暗譜が強くなったりするほか、早い段階から「こういう音楽を奏でたい」と自分の意思を大切にした演奏ができるようになります。
そこで、実際に楽譜の運指を担当しているピアニストや、子ども向けのピアノ楽譜の作曲家に、指づかいを決めるコツや、合理的な運指法、指づかいから考える演奏の解釈などについて教えていただきます。
◆作曲家にきく
教えて轟先生! 作曲家はどのように指番号を振っているの?(轟 千尋)
子ども向けの楽譜や大人の初心者向けの楽譜を多数出版されている轟千尋先生に、指番号を振る際に心がけていることや、指づかいを考えるにあたっての柔軟な考え方などについて、ご自身の作品やドビュッシーの作品を例に挙げながらご紹介いただきました。
◆音楽之友社『標準版ピアノ楽譜』運指担当ピアニストにきく①
Interview 山本貴志 指づかいの決め手とは?~ショパン《ポロネーズ》の音楽的特徴から指番号を読み解く(長井進之介)
ショパン演奏のスペシャリストであり、『標準版ピアノ楽譜 New Edition』のポロネーズ集の運指を担当された山本貴志さんに、ご自身の指づかいについて、さらに今回出版されたポロネーズ集からいくつか例を挙げて、指づかいを決めるポイントについてお話しいただきました。
◆音楽之友社『標準版ピアノ楽譜』運指担当ピアニストにきく②
Interview 山崎 孝 音楽が自然に流れ、美しく響く運指を~ドビュッシー《ベルガマスク組曲》から考える(長井進之介)
ローズル・シュミット教授やジェルメール・ムニエ教授から“合理的な運指法”を伝授され、『標準版ピアノ楽譜 New Edition』のドビュッシー作品の校訂・運指を務める山崎孝先生に、演奏表現につなげるための指づかいについて、解説していただきました。
[今月の課題曲]
J.S.バッハ《フランス組曲 第4番》より〈アルマンド〉
(2021年11月号~2022年12月号選曲者:福山奈々)
[トピックス]
◆Interview エヴァ・ポブウォツカ(道下京子)
ショパン国際ピアノコンクールの審査員を務め、自らも世界中から集まる数多くの生徒を育てるエヴァ・ポブウォツカさん。その指導観や、家庭での教育についてお話を伺いました。
◆Reportショパンが行ったレッスンとは? ジャン=ジャック・エーゲルディンゲル教授が講演(小倉多美子)
ショパン研究の第一人者、ジャン=ジャック・エーゲルディンゲル教授が初来日。講演を通じてショパンが行ったレッスンの実像に迫りました。
[連載]
学ぶ
◆コンクール課題曲にチャレンジ!(赤松林太郎)
人気のコンクールの課題曲の中から毎号1曲を取り上げ、その演奏・指導法を詳しく解説していきます。見ながら演奏できる、書き込み楽譜とエチュード付き。今月は、J.S.バッハ《フランス組曲 第4番》より〈アルマンド〉。
◆【新連載】特別付録 参考音源つきポスター『100選! ピアノ演奏に役立つ 世界のリズムマップ』解説(佐土原知子)
世界には様々な音楽があふれています。それらはどこで誕生し発展していったのでしょうか? 2022年9月号特別付録ポスターのリズムマップでは、世界各地ゆかりのリズムおよび音楽スタイルと代表曲が、一目でわかるようになっています。ビタミンカラー鮮やかなリズムマップは、レッスン室などに掲示するだけで“音楽の世界旅行”気分が味わえるだけでなく、マップ上の「譜例」や「参考音源」を視聴すれば、さらに目や耳から楽しく理解できるような仕掛けが施してあります。そして、この解説を読めば、自ずとその地域の音楽の歴史も見えてくることでしょう。
今月は「各国、アメリカ東海岸」編です。
◆【隔月連載】私的ベートーヴェン演奏論(仲道郁代)
ピアニストの仲道郁代さんが、ベートーヴェンの楽譜から何をどのように捉え、推理し、音にしていくのか、実際の作品をもとに独自の演奏論を紹介する連載です。今回は、「《ピアノ・ソナタ第10番》~ベートーヴェンの物語性」。
◆演奏が生まれ変わる! 佐藤卓史のソナチネ講座(佐藤卓史)
「ソナチネ」は、基本的な音楽の形式や表現方法を学ぶのに格好の教材ですが、どこか機械的に感じられ、苦手意識を持ってしまう生徒さんも少なくないのではないでしょうか? この連載では、『ソナチネアルバム』の中からよく弾かれる作品を1曲ずつ、全楽章を取り上げ、楽曲の構造を紐解きながら、そこからどのように音楽的表現に結びつけていくのか、ピアニストの佐藤卓史さんに解説していただきます。
第7回は、「クレメンティ:ソナチネ 作品20-1 ③第3楽章」。
◆ブルクの十八番(オハコ)~ブルクミュラー18の練習曲をひもとく~(春畑セロリ)
『25の練習曲』が最も有名で人気を博しているブルクミュラーですが、彼の作曲家生活のもっとも終盤に書かれた『18の練習曲』にこそ、その熟練した筆の力と音楽性がこもっていると言えます。『25』の秘密を知りたければ、指導者にとって『18』をひもとくことは必須ではないでしょうか? そこで、音楽之友社刊の5冊のブルクミュラーの曲集で解説を担当された作曲家の春畑セロリさんが、『18の練習曲』を毎月1曲ずつ取り上げ、その音楽を分かりやすく柔軟に研究していきます。
第8回は「第8曲《アジタート Agitato》」です。
◆脳神経内科医のピアニストが解説 知っておきたい ピアノ演奏における脳と身体のしくみ(上杉春雄)
ピアノを弾く人・教える人の間で常に関心の高いテーマの一つである「脳とピアノ演奏の関係」。ピアニストで脳神経内科医の上杉春雄さんに、脳科学の最前線の話題やピアノ演奏に役立つアドバイスなどを、読みやすいエッセイの形で連載いただきます。
第21回は「手指の筋③母指球と小指球、骨間筋」。
◆世界史から読み解く 音楽史(広瀬大介)
18世紀から20世紀に至る世界史の大事件と、それを描いた、あるいはそれに影響を受けた音楽作品にスポットを当てることで、音楽をより深く愉しめるようになる連載。同時代の日本の状況にも目を向け、毎回ミニミニ年表で整理していきます。
今回は、「クロード・ドビュッシー(2)~20世紀ピアノ音楽の祖」。
◆浄書家が秘訣をご紹介します! 演奏しやすい楽譜を作るテクニック(山田悠人)
いざ楽譜を制作しようとすると、「楽譜の冒頭を空けるのはなぜ?」「タイやスラーの描き分けは?」など、ちょっとした疑問が出てくるのではないでしょうか。連載では、浄書家の山田悠人さんに、楽譜制作のルールや、演奏しやすい楽譜を作るポイントを解説していただきます。
今回のテーマは、「美しく実用的な楽譜を作るために」。
◆イタリア語のニュアンスで理解する きほんの音楽用語(関 孝弘/ラーゴ・マリアンジェラ)
「音楽用語」と呼ばれている単語は、イタリアでは日常会話で使われている言葉です。生活の場面ではどんなときに使うか、本来はどんなニュアンスがあるのかが分かると、音楽用語が身近に感じられ、より生き生きとした演奏になるのではないでしょうか。連載では、初級の楽曲によく出てくる音楽用語を中心にご紹介します。
今月のテーマは、「音を繋げる、音を離す~Legatoと Staccato」です。
◆チェルニークリニック(奈良井巳城)
『チェルニー30番』を1曲ずつ解説し、練習の目的、取り組み方、練習法などを徹底解剖していきます。今回は第6番でくぐりを極めます!
◆音で遊ぶ ピアノに親しむ はじめての即興演奏(大城依子)
“即興演奏は難しい”というイメージがあるかもしれませんが、まだ楽譜の読めない小さな子も楽しくレッスンできる方法を大城依子先生に教えていただきます。
今回のテーマは、「五音音階(ペンタトニック)~日本の音階」。
教える
◆モンテッソーリ教育からヒントを得た 子どもの自立心とピアノを弾く手 を育てる 手づくりレッスングッズ(大原由紀)
レッスンでモンテッソーリ教育のアイディアを取り入れている大原由紀先生に、その理念に基づいた「手づくりレッスングッズ」をご紹介いただきます。
第4回は、「トングでの色合わせ」。
◆【新連載】7つのキーワードでブルクミュラー『25の練習曲』が無理なく上達!(根津栄子)
短い中にも様々なテクニックが織り込まれ、ショパンを弾く下地作りにもなるブルクミュラー『25の練習曲』。生徒を無理なく上達させる「24のキーワード」を提案する根津栄子先生が、1曲丸ごとの書き込み楽譜でテクニック7項目によるポイントを紹介します。
今回は「第1曲《素直》」。
◆【最終回】導入期から一人で読めて弾ける子を育てる! あやか先生の読譜指導(永瀬礼佳)
大好評だった連載『入会2年で音大入試問題が解けるようになる!あやか先生の楽典』の著者・永瀬礼佳先生による「読譜指導」の連載。「ド」が分からない生徒が、自宅で一人で読んで弾けるようになるまでの指導の流れやポイントをじっくり解説していただきます。
最終回は、「楽に読譜ができるようになるポイント~クリーガー《メヌエット イ短調》を用いて~」。
◆バッハ《インヴェンション》が楽しくなるレッスン(福田ひかり)
バッハの《インヴェンション》を実際のレッスンでどのように指導したらよいのか、悩まれる先生は少なくないのではないでしょうか? 生徒の目を輝かせるためには……そこでご提案、子どもが大好きな「謎解き」をレッスンに取り入れてみるのはいかがでしょうか?謎が詰まった《インヴェンション》は、うってつけとも言えます。曲のしくみや歌い方を生徒さんと一緒に探しながら、楽しく創造的なレッスンを目指してみませんか?
今回は、「第7番 ホ短調」の後編をお届けします。「ムジカノーヴァYouTubeチャンネル」に筆者による動画の補足解説をアップしています。こちらもぜひご参照ください。
「ムジカノーヴァYouTubeチャンネル」
https://www.youtube.com/channel/UCCws_TIjSvpe23BDvjVBnVg
◆先生像からみえてくる音楽像 作曲家のレッスンを覗いてみたら……(内藤 晃)
歴史上の作曲家たちが「先生」としてどんな指導をしていたかを、弟子や友人などの残した言葉から読み解き、それぞれの作曲家の音楽像に近づくヒントを探ります。
第5回は、「ドヴォルジャークとバーレイ」。
◆石井なをみ先生の 子どもに教えるベートーヴェン《ピアノ・ソナタ》 おもしろ誌上レッスン(石井なをみ)
ベートーヴェンの《ピアノ・ソナタ》というとレベルの高いイメージが強く、解説書も上級者向けのものばかり。でも、なかには中級レベルの生徒さんが演奏する機会の多い曲も存在します。そこで、この連載ではそれらの曲をピックアップし、その指導法を、数々のコンクールで入賞者を多数輩出されている石井なをみ先生に、自身のレッスンを再現する形でご紹介いただきます。
第6回は、「第7番 第1楽章 ③再現部(第184~344小節)」。
◆A4一枚でまとめよう! トラブルを未然に防ぐ 教室規約の作り方&運用法(古内奈津子)
あらかじめ教室規約を作っておくことで、思わぬトラブルを防ぐことができます。教室規約を作るときに考えておきたいことや、実際にどのように運用していくとよいか、古内奈津子先生に解説していただきます。
今回のテーマは「規約外の対応の断り方」です。
◆御木本メソッドのテクニック指導 幼少期からピアニストの手を育てる(藤田 尚)
生徒さんの手や姿勢に関する悩みを解決する方法を、御木本メソッドの講師である藤田尚先生に紹介していただきます。よく分かる解説動画付き。
今月のテーマは、「ポジション移動が遅い」。
◆ピアノの先生のiPad活用術~動画編集編~(足立由起子)
教室運営やレッスンに役立つiPadを使った動画編集方法を、足立由起子先生に解説していただきます。第8回は、「Canvaを使ってみよう②~「発表会プログラム」や「教室のロゴ」等の作成」。
◆作曲家が贈る 未来のレッスン(樹原涼子/轟千尋/春畑セロリ)
樹原涼子、轟千尋、春畑セロリによる本誌のリレー連載が『ある日、オリーブの丘で』という楽譜になりました。作曲者が自作を題材に、楽譜を通して作曲家と対話し、自分の表現を生み出せるような「未来のレッスン」を提案する、全12曲の贅沢なワークです。
第7回のテーマは「拍子感を持つ! 12/8拍子のグルーヴ感」で、曲は「どこにいるの?」(樹原涼子作曲)。
楽しむ
◆『アーニャの冒険』13.王女の願い(田中カレン/ティファニー・ビーク)
国際的に活躍される作曲家の田中カレンさんがお話と音楽を、イギリス人イラストレーターのティファニー・ビークさんがイラストを担当される大型企画。お話とイラストを巻頭カラーに、楽譜と作曲者による演奏アドバイスを巻末とじ込みにて掲載していきます。
◆Always with music(阪田知樹)
音楽に真摯に向き合い、研鑽を重ねる阪田知樹さんに、いま関心のあることや考えていることについて語っていただきます。
今回のテーマは「文学から受けたインスピレーション」。
◆CD&BOOK(長井進之介)
ピアニストであり、音楽ライターである長井進之介さんに、レッスンに役立つCDや書籍の解説をしていただきます。
◆ふたりで弾きたい! ピアノ映えJ-POP連弾(壺井一歩)
子どもにも大人にも人気のJ-POPを、最新曲から王道の曲まで、弾きやすく、かつ「映え」る連弾アレンジでお届けします。レベルは、プリモ・セコンドともにブルクミュラー程度。先生と生徒さん、お友達同士、兄弟姉妹、親子でお楽しみください。
第18回は、Official髭男dismの《ミックスナッツ》です。
[巻末とじ込み]
◆楽譜
田中カレン『アーニャの冒険』~13.王女の願い
◆付録
Piano作曲家カード⑰
ピアノのレッスンによく登場する作曲家を、「バロック」「古典派」「ロマン派」「近現代」のカードも含め、生誕年順に毎月4枚ずつ掲載していきます。裏面には、作曲家の生涯がすぐに分かる「ミニミニ年譜」や、レッスンの小ネタとして使える「Lesson Memo」も掲載。ぜひ、コレクションしてご活用ください。
第17回は、「ドビュッシー、サティ、ジョプリン、ラヴェル」。
◆特別付録
特別付録 参考音源つきポスター『100選! ピアノ演奏に役立つ 世界のリズムマップ』(考案・監修-佐土原知子)
この『世界のリズムマップ』では、世界各地ゆかりのリズムおよび音楽スタイルと代表曲が、一目でわかるようになっています。レッスン室などに掲示するだけで“音楽の世界旅行”気分が味わえるだけでなく、マップ上の「譜例」をピアノや打楽器で演奏してみたり、「参考音源」を視聴してみたりすることで、さらに目や耳から楽しく理解できるような仕掛けが施してあります。
ビタミンカラー鮮やかなデザインと藤田美菜子さんによる柔らかなタッチのイラストで、インテリアにも映える仕上がりです。“一生もの”のポスターとして、ピアノ演奏や指導にどうぞお役立てください。
音楽表現が深まる! 譜読みが強くなる!
知って得する「指づかい」の法則
「指づかい」はピアノを上手に弾くための道しるべですが、なかなか覚えられなかったり、つい決めるのを後回しにしたりしてしまいがち。でも、譜読みの段階で決めて覚えておくことで、譜読みの時間が短縮できたり、暗譜が強くなったりするほか、早い段階から「こういう音楽を奏でたい」と自分の意思を大切にした演奏ができるようになります。
そこで、実際に楽譜の運指を担当しているピアニストや、子ども向けのピアノ楽譜の作曲家に、指づかいを決めるコツや、合理的な運指法、指づかいから考える演奏の解釈などについて教えていただきます。
◆作曲家にきく
教えて轟先生! 作曲家はどのように指番号を振っているの?(轟 千尋)
子ども向けの楽譜や大人の初心者向けの楽譜を多数出版されている轟千尋先生に、指番号を振る際に心がけていることや、指づかいを考えるにあたっての柔軟な考え方などについて、ご自身の作品やドビュッシーの作品を例に挙げながらご紹介いただきました。
◆音楽之友社『標準版ピアノ楽譜』運指担当ピアニストにきく①
Interview 山本貴志 指づかいの決め手とは?~ショパン《ポロネーズ》の音楽的特徴から指番号を読み解く(長井進之介)
ショパン演奏のスペシャリストであり、『標準版ピアノ楽譜 New Edition』のポロネーズ集の運指を担当された山本貴志さんに、ご自身の指づかいについて、さらに今回出版されたポロネーズ集からいくつか例を挙げて、指づかいを決めるポイントについてお話しいただきました。
◆音楽之友社『標準版ピアノ楽譜』運指担当ピアニストにきく②
Interview 山崎 孝 音楽が自然に流れ、美しく響く運指を~ドビュッシー《ベルガマスク組曲》から考える(長井進之介)
ローズル・シュミット教授やジェルメール・ムニエ教授から“合理的な運指法”を伝授され、『標準版ピアノ楽譜 New Edition』のドビュッシー作品の校訂・運指を務める山崎孝先生に、演奏表現につなげるための指づかいについて、解説していただきました。
[今月の課題曲]
J.S.バッハ《フランス組曲 第4番》より〈アルマンド〉
(2021年11月号~2022年12月号選曲者:福山奈々)
[トピックス]
◆Interview エヴァ・ポブウォツカ(道下京子)
ショパン国際ピアノコンクールの審査員を務め、自らも世界中から集まる数多くの生徒を育てるエヴァ・ポブウォツカさん。その指導観や、家庭での教育についてお話を伺いました。
◆Reportショパンが行ったレッスンとは? ジャン=ジャック・エーゲルディンゲル教授が講演(小倉多美子)
ショパン研究の第一人者、ジャン=ジャック・エーゲルディンゲル教授が初来日。講演を通じてショパンが行ったレッスンの実像に迫りました。
[連載]
学ぶ
◆コンクール課題曲にチャレンジ!(赤松林太郎)
人気のコンクールの課題曲の中から毎号1曲を取り上げ、その演奏・指導法を詳しく解説していきます。見ながら演奏できる、書き込み楽譜とエチュード付き。今月は、J.S.バッハ《フランス組曲 第4番》より〈アルマンド〉。
◆【新連載】特別付録 参考音源つきポスター『100選! ピアノ演奏に役立つ 世界のリズムマップ』解説(佐土原知子)
世界には様々な音楽があふれています。それらはどこで誕生し発展していったのでしょうか? 2022年9月号特別付録ポスターのリズムマップでは、世界各地ゆかりのリズムおよび音楽スタイルと代表曲が、一目でわかるようになっています。ビタミンカラー鮮やかなリズムマップは、レッスン室などに掲示するだけで“音楽の世界旅行”気分が味わえるだけでなく、マップ上の「譜例」や「参考音源」を視聴すれば、さらに目や耳から楽しく理解できるような仕掛けが施してあります。そして、この解説を読めば、自ずとその地域の音楽の歴史も見えてくることでしょう。
今月は「各国、アメリカ東海岸」編です。
◆【隔月連載】私的ベートーヴェン演奏論(仲道郁代)
ピアニストの仲道郁代さんが、ベートーヴェンの楽譜から何をどのように捉え、推理し、音にしていくのか、実際の作品をもとに独自の演奏論を紹介する連載です。今回は、「《ピアノ・ソナタ第10番》~ベートーヴェンの物語性」。
◆演奏が生まれ変わる! 佐藤卓史のソナチネ講座(佐藤卓史)
「ソナチネ」は、基本的な音楽の形式や表現方法を学ぶのに格好の教材ですが、どこか機械的に感じられ、苦手意識を持ってしまう生徒さんも少なくないのではないでしょうか? この連載では、『ソナチネアルバム』の中からよく弾かれる作品を1曲ずつ、全楽章を取り上げ、楽曲の構造を紐解きながら、そこからどのように音楽的表現に結びつけていくのか、ピアニストの佐藤卓史さんに解説していただきます。
第7回は、「クレメンティ:ソナチネ 作品20-1 ③第3楽章」。
◆ブルクの十八番(オハコ)~ブルクミュラー18の練習曲をひもとく~(春畑セロリ)
『25の練習曲』が最も有名で人気を博しているブルクミュラーですが、彼の作曲家生活のもっとも終盤に書かれた『18の練習曲』にこそ、その熟練した筆の力と音楽性がこもっていると言えます。『25』の秘密を知りたければ、指導者にとって『18』をひもとくことは必須ではないでしょうか? そこで、音楽之友社刊の5冊のブルクミュラーの曲集で解説を担当された作曲家の春畑セロリさんが、『18の練習曲』を毎月1曲ずつ取り上げ、その音楽を分かりやすく柔軟に研究していきます。
第8回は「第8曲《アジタート Agitato》」です。
◆脳神経内科医のピアニストが解説 知っておきたい ピアノ演奏における脳と身体のしくみ(上杉春雄)
ピアノを弾く人・教える人の間で常に関心の高いテーマの一つである「脳とピアノ演奏の関係」。ピアニストで脳神経内科医の上杉春雄さんに、脳科学の最前線の話題やピアノ演奏に役立つアドバイスなどを、読みやすいエッセイの形で連載いただきます。
第21回は「手指の筋③母指球と小指球、骨間筋」。
◆世界史から読み解く 音楽史(広瀬大介)
18世紀から20世紀に至る世界史の大事件と、それを描いた、あるいはそれに影響を受けた音楽作品にスポットを当てることで、音楽をより深く愉しめるようになる連載。同時代の日本の状況にも目を向け、毎回ミニミニ年表で整理していきます。
今回は、「クロード・ドビュッシー(2)~20世紀ピアノ音楽の祖」。
◆浄書家が秘訣をご紹介します! 演奏しやすい楽譜を作るテクニック(山田悠人)
いざ楽譜を制作しようとすると、「楽譜の冒頭を空けるのはなぜ?」「タイやスラーの描き分けは?」など、ちょっとした疑問が出てくるのではないでしょうか。連載では、浄書家の山田悠人さんに、楽譜制作のルールや、演奏しやすい楽譜を作るポイントを解説していただきます。
今回のテーマは、「美しく実用的な楽譜を作るために」。
◆イタリア語のニュアンスで理解する きほんの音楽用語(関 孝弘/ラーゴ・マリアンジェラ)
「音楽用語」と呼ばれている単語は、イタリアでは日常会話で使われている言葉です。生活の場面ではどんなときに使うか、本来はどんなニュアンスがあるのかが分かると、音楽用語が身近に感じられ、より生き生きとした演奏になるのではないでしょうか。連載では、初級の楽曲によく出てくる音楽用語を中心にご紹介します。
今月のテーマは、「音を繋げる、音を離す~Legatoと Staccato」です。
◆チェルニークリニック(奈良井巳城)
『チェルニー30番』を1曲ずつ解説し、練習の目的、取り組み方、練習法などを徹底解剖していきます。今回は第6番でくぐりを極めます!
◆音で遊ぶ ピアノに親しむ はじめての即興演奏(大城依子)
“即興演奏は難しい”というイメージがあるかもしれませんが、まだ楽譜の読めない小さな子も楽しくレッスンできる方法を大城依子先生に教えていただきます。
今回のテーマは、「五音音階(ペンタトニック)~日本の音階」。
教える
◆モンテッソーリ教育からヒントを得た 子どもの自立心とピアノを弾く手 を育てる 手づくりレッスングッズ(大原由紀)
レッスンでモンテッソーリ教育のアイディアを取り入れている大原由紀先生に、その理念に基づいた「手づくりレッスングッズ」をご紹介いただきます。
第4回は、「トングでの色合わせ」。
◆【新連載】7つのキーワードでブルクミュラー『25の練習曲』が無理なく上達!(根津栄子)
短い中にも様々なテクニックが織り込まれ、ショパンを弾く下地作りにもなるブルクミュラー『25の練習曲』。生徒を無理なく上達させる「24のキーワード」を提案する根津栄子先生が、1曲丸ごとの書き込み楽譜でテクニック7項目によるポイントを紹介します。
今回は「第1曲《素直》」。
◆【最終回】導入期から一人で読めて弾ける子を育てる! あやか先生の読譜指導(永瀬礼佳)
大好評だった連載『入会2年で音大入試問題が解けるようになる!あやか先生の楽典』の著者・永瀬礼佳先生による「読譜指導」の連載。「ド」が分からない生徒が、自宅で一人で読んで弾けるようになるまでの指導の流れやポイントをじっくり解説していただきます。
最終回は、「楽に読譜ができるようになるポイント~クリーガー《メヌエット イ短調》を用いて~」。
◆バッハ《インヴェンション》が楽しくなるレッスン(福田ひかり)
バッハの《インヴェンション》を実際のレッスンでどのように指導したらよいのか、悩まれる先生は少なくないのではないでしょうか? 生徒の目を輝かせるためには……そこでご提案、子どもが大好きな「謎解き」をレッスンに取り入れてみるのはいかがでしょうか?謎が詰まった《インヴェンション》は、うってつけとも言えます。曲のしくみや歌い方を生徒さんと一緒に探しながら、楽しく創造的なレッスンを目指してみませんか?
今回は、「第7番 ホ短調」の後編をお届けします。「ムジカノーヴァYouTubeチャンネル」に筆者による動画の補足解説をアップしています。こちらもぜひご参照ください。
「ムジカノーヴァYouTubeチャンネル」
https://www.youtube.com/channel/UCCws_TIjSvpe23BDvjVBnVg
◆先生像からみえてくる音楽像 作曲家のレッスンを覗いてみたら……(内藤 晃)
歴史上の作曲家たちが「先生」としてどんな指導をしていたかを、弟子や友人などの残した言葉から読み解き、それぞれの作曲家の音楽像に近づくヒントを探ります。
第5回は、「ドヴォルジャークとバーレイ」。
◆石井なをみ先生の 子どもに教えるベートーヴェン《ピアノ・ソナタ》 おもしろ誌上レッスン(石井なをみ)
ベートーヴェンの《ピアノ・ソナタ》というとレベルの高いイメージが強く、解説書も上級者向けのものばかり。でも、なかには中級レベルの生徒さんが演奏する機会の多い曲も存在します。そこで、この連載ではそれらの曲をピックアップし、その指導法を、数々のコンクールで入賞者を多数輩出されている石井なをみ先生に、自身のレッスンを再現する形でご紹介いただきます。
第6回は、「第7番 第1楽章 ③再現部(第184~344小節)」。
◆A4一枚でまとめよう! トラブルを未然に防ぐ 教室規約の作り方&運用法(古内奈津子)
あらかじめ教室規約を作っておくことで、思わぬトラブルを防ぐことができます。教室規約を作るときに考えておきたいことや、実際にどのように運用していくとよいか、古内奈津子先生に解説していただきます。
今回のテーマは「規約外の対応の断り方」です。
◆御木本メソッドのテクニック指導 幼少期からピアニストの手を育てる(藤田 尚)
生徒さんの手や姿勢に関する悩みを解決する方法を、御木本メソッドの講師である藤田尚先生に紹介していただきます。よく分かる解説動画付き。
今月のテーマは、「ポジション移動が遅い」。
◆ピアノの先生のiPad活用術~動画編集編~(足立由起子)
教室運営やレッスンに役立つiPadを使った動画編集方法を、足立由起子先生に解説していただきます。第8回は、「Canvaを使ってみよう②~「発表会プログラム」や「教室のロゴ」等の作成」。
◆作曲家が贈る 未来のレッスン(樹原涼子/轟千尋/春畑セロリ)
樹原涼子、轟千尋、春畑セロリによる本誌のリレー連載が『ある日、オリーブの丘で』という楽譜になりました。作曲者が自作を題材に、楽譜を通して作曲家と対話し、自分の表現を生み出せるような「未来のレッスン」を提案する、全12曲の贅沢なワークです。
第7回のテーマは「拍子感を持つ! 12/8拍子のグルーヴ感」で、曲は「どこにいるの?」(樹原涼子作曲)。
楽しむ
◆『アーニャの冒険』13.王女の願い(田中カレン/ティファニー・ビーク)
国際的に活躍される作曲家の田中カレンさんがお話と音楽を、イギリス人イラストレーターのティファニー・ビークさんがイラストを担当される大型企画。お話とイラストを巻頭カラーに、楽譜と作曲者による演奏アドバイスを巻末とじ込みにて掲載していきます。
◆Always with music(阪田知樹)
音楽に真摯に向き合い、研鑽を重ねる阪田知樹さんに、いま関心のあることや考えていることについて語っていただきます。
今回のテーマは「文学から受けたインスピレーション」。
◆CD&BOOK(長井進之介)
ピアニストであり、音楽ライターである長井進之介さんに、レッスンに役立つCDや書籍の解説をしていただきます。
◆ふたりで弾きたい! ピアノ映えJ-POP連弾(壺井一歩)
子どもにも大人にも人気のJ-POPを、最新曲から王道の曲まで、弾きやすく、かつ「映え」る連弾アレンジでお届けします。レベルは、プリモ・セコンドともにブルクミュラー程度。先生と生徒さん、お友達同士、兄弟姉妹、親子でお楽しみください。
第18回は、Official髭男dismの《ミックスナッツ》です。
[巻末とじ込み]
◆楽譜
田中カレン『アーニャの冒険』~13.王女の願い
◆付録
Piano作曲家カード⑰
ピアノのレッスンによく登場する作曲家を、「バロック」「古典派」「ロマン派」「近現代」のカードも含め、生誕年順に毎月4枚ずつ掲載していきます。裏面には、作曲家の生涯がすぐに分かる「ミニミニ年譜」や、レッスンの小ネタとして使える「Lesson Memo」も掲載。ぜひ、コレクションしてご活用ください。
第17回は、「ドビュッシー、サティ、ジョプリン、ラヴェル」。
◆特別付録
特別付録 参考音源つきポスター『100選! ピアノ演奏に役立つ 世界のリズムマップ』(考案・監修-佐土原知子)
この『世界のリズムマップ』では、世界各地ゆかりのリズムおよび音楽スタイルと代表曲が、一目でわかるようになっています。レッスン室などに掲示するだけで“音楽の世界旅行”気分が味わえるだけでなく、マップ上の「譜例」をピアノや打楽器で演奏してみたり、「参考音源」を視聴してみたりすることで、さらに目や耳から楽しく理解できるような仕掛けが施してあります。
ビタミンカラー鮮やかなデザインと藤田美菜子さんによる柔らかなタッチのイラストで、インテリアにも映える仕上がりです。“一生もの”のポスターとして、ピアノ演奏や指導にどうぞお役立てください。