• ムジカノーヴァ 2022年4月号

雑誌 ムジカノーヴァ

ピアノを学ぶ・教える・楽しむ人の雑誌

ムジカノーヴァ 2022年4月号

  • 導入から様々な活用法まで『チェルニー30番』はこんなに使える!
  • 今月の課題曲:ヘンデル《サラバンド》
定価
922円 (本体838円+税)
判型・頁数
A4変
発行年月
2022年3月
JANコード
4910085190427
商品コード
182204

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内容紹介

[特集]
導入から様々な活用法まで『チェルニー30番』はこんなに使える!

ピアノレッスンの現場で長年使われてきた『チェルニー30番』。ただ漫然と使うのではなく、各曲の目的を理解することで、より効果的なテクニック指導が可能となります。
そこで、『チェルニー30番』を利用し尽くしている先生方に、習得できるテクニックについてや、楽しく取り組めるアイディア、より効果的な使い方等を伝授していただきます。

◆チェルニークリニック開院!『チェルニー30番』の真の魅力とは(奈良井巳城)
 『チェルニー30番』の各曲が目指しているところ、他の楽曲へどのように役立つかを1曲ずつ解説していく連載の開始にあたり、チェルニーがベートーヴェンから受けた影響や『チェルニー30番』の人気の秘密、そして第1番でどのようなことが習得できるかを、意外な切り口から楽しく解説いただきました。

◆効果が倍増! チェルニー30番の練習ポイントとエクササイズ(伊井光子)
 伊井光子先生の教室では、『チェルニー30番』をより効果的に活用するために、準備運動や、それぞれの曲のねらいに準じた練習方法を導入されています。その内容について、詳しく教えていただきました。

◆「7つのキーワード」で『チェルニー30番』を楽しくラクに弾こう!(根津栄子)
 根津栄子先生がレッスンでいつも使用されている24のキーワードのうち、「テクニック7項目」を使えば、『チェルニー30番』が楽しくラクに弾けるようになる!ということで、この7項目をどのような箇所でどのように指導すればよいのか、その秘訣を第6、16、17、19番を例にご紹介いただきました。

◆Report佐久間あすか「チェルニー30番をフル活用する」
 山野楽器で開催された「ぴあのコラボLABO」の講座の模様をダイジェスト版でお届け。『チェルニー30番』をアルペッジョ系と音階系に分類し、アルペッジョ系で和声感を、音階で「転ばない指」を育てる画期的な方法をご紹介します。

[今月の課題曲]
ヘンデル《サラバンド》
(2021年11月号~2022年10月号選曲者:福山奈々)

[トピックス]
◆アスリートと音楽家の身体性をめぐる特別対談 町田 樹×反田恭平
 東京・神楽坂の音楽の友ホールにて、反田恭平さんと、元フィギュアスケート選手の町田樹さん(現・國學院大学助教、スポーツ&アーツマネジメント研究者)の 対談収録が行われました。
身体や精神面のコントロールのしかた、練習法や緊張との向き合い方など、一流の音楽家とアスリートが見ている極限の世界を垣間見ることができた、大変貴重な対談の中から、ピアノ学習者必読のトピックを厳選してお届けします。

◆「川崎紫明 音符ビッツ」指導者養成講座&ピアノメソッドセミナー開講(荒木淑子)
 カード式ソルフェージュメソッドとして知られる「川崎紫明 音符ビッツ」。4年前にはピアノ教本『音符ビッツ ピアノ1』が、昨年には『同 ピアノ2』が刊行されました。4月から開講される指導者養成講座と、5月から始まるピアノ教本セミナーについて、お話を伺いました。

◆Interview 井上二葉〈後編〉(小倉多美子)
 ラザール・レヴィ、ヴラド・ペルルミュテール、安川加壽子というフランス・ピアニズムの泰斗たちから直に教えを受け継ぎ、深化させてきたピアニストの井上二葉さん。
ラザール・レヴィは、様々な音色を得るための指づかいや奏法を追究し、弟子たちに伝えたそうです。手を痛めず、美しい音色で演奏できるという、その奏法の一端を教えていただきました。

◆教える人も習う人も幸せになる ピアノランドメソッドのすべて(樹原涼子)
 刊行30周年を迎え、長く愛され続けるピアノランドメソッド。その理念や全貌を3部構成全12章にわたって分かりやすく解説した本書を、新入生を迎える春に読んでみませんか?
「生徒、先生みなが幸せになれる音楽との関わり方」「音楽を真に楽しむにはなにが必要か」などを説き、そのためになぜピアノランドが必要とされ、使われ続けているのかをふまえ、シリーズ各本の内容も丁寧に紹介しています。
 今回は、著者の樹原涼子先生に本書の解説をしていただきました。

◆「こども音楽フェスティバル」がサントリーホールを中心に開催
 5月4日~7日に開催される同フェスティバルの内容をご紹介します。

[連載]
学ぶ
◆コンクール課題曲にチャレンジ!(村上 隆)
 人気のコンクールの課題曲の中から毎号1曲を取り上げ、その演奏・指導法を詳しく解説していきます。見ながら演奏できる、書き込み楽譜付き。今月は、ヘンデル《サラバンド》。
◆ブルクの十八番(オハコ)~ブルクミュラー18の練習曲をひもとく~(春畑セロリ)
 『25の練習曲』が最も有名で人気を博しているブルクミュラーですが、彼の作曲家生活のもっとも終盤に書かれた『18の練習曲』にこそ、その熟練した筆の力と音楽性がこもっていると言えます。『25』の秘密を知りたければ、指導者にとって『18』をひもとくことは必須ではないでしょうか? そこで、音楽之友社刊の5冊のブルクミュラーの曲集で解説を担当された作曲家の春畑セロリさんが、『18の練習曲』を毎月1曲ずつ取り上げ、その音楽を分かりやすく柔軟に研究していきます。
初回は「第3曲《羊飼いの家路》」です。
◆演奏が生まれ変わる! 佐藤卓史のソナチネ講座(佐藤卓史)
 「ソナチネ」は、基本的な音楽の形式や表現方法を学ぶのに格好の教材ですが、どこか機械的に感じられ、苦手意識を持ってしまう生徒さんも少なくないのではないでしょうか? この連載では、『ソナチネアルバム』の中から毎号1曲ずつ、全楽章を取り上げ、楽曲の構造を紐解きながら、そこからどのように音楽的表現に結びつけていくのか、ピアニストの佐藤卓史さんに解説していただきます。
 第2回は、「クーラウ:ソナチネ 作品55-2」。
◆脳神経内科医のピアニストが解説 知っておきたい ピアノ演奏における脳と身体のしくみ(上杉春雄)
 ピアノを弾く人・教える人の間で常に関心の高いテーマの一つである「脳とピアノ演奏の関係」。ピアニストで脳神経内科医の上杉春雄さんに、脳科学の最前線の話題やピアノ演奏に役立つアドバイスなどを、読みやすいエッセイの形で連載いただきます。 
 第16回は「生徒の悩みの解決法を脳の働きから探す」。
◆イタリア語のニュアンスで理解する きほんの音楽用語(関 孝弘/ラーゴ・マリアンジェラ)
「音楽用語」と呼ばれている単語は、イタリアでは日常会話で使われている言葉です。生活の場面ではどんなときに使うか、本来はどんなニュアンスがあるのかが分かると、音楽用語が身近に感じられ、より生き生きとした演奏になるのではないでしょうか。連載では、初級の楽曲によく出てくる音楽用語を中心にご紹介します。 
 今月のテーマは、「音楽を聴く人を幸せにする音色~dolce」です。
◆世界史から読み解く 音楽史(広瀬大介)
 18世紀から20世紀に至る世界史の大事件と、それを描いた、あるいはそれに影響を受けた音楽作品にスポットを当てることで、音楽をより深く愉しめるようになる連載。同時代の日本の状況にも目を向け、毎回ミニミニ年表で整理していきます。
 今回は、「普仏戦争以降のフランスとドイツ(2)~サン=サーンス、フランクと国民音楽協会」。

教える
◆森田香先生のオンラインで使える教材シリーズ(森田 香)
 森田香先生が監修した付録を、オンラインレッスンでも使えるように再構成しました。今回は「音符に記号をつけてみよう」です。
◆【新連載】石井なをみ先生の 子どもに教えるベートーヴェン《ピアノ・ソナタ》 おもしろ誌上レッスン(石井なをみ)
 ベートーヴェンの《ピアノ・ソナタ》というとレベルの高いイメージが強く、解説書も上級者向けのものばかり。でも、なかには中級レベルの生徒さんが演奏する機会の多い曲も存在します。そこで、この連載ではそれらの曲をピックアップし、その指導法を、数々のコンクールで入賞者を多数輩出されている石井なをみ先生に、自身のレッスンを再現する形でご紹介いただきます。
 第1回は、「第25番 第1楽章①」。
◆練習しない子のための 教材選び(山本美芽)
 保護者の協力のもと、家庭で練習をしてくるのが当たり前だった昭和のピアノのレッスン風景は、令和の現代において様変わりしています。子どもも大人も忙しく、ピアノの開始年齢が多様化し、進み具合が年齢ではくくれない時代に。この連載では全12回にわたり、入会から「両手奏」までを一つのゴールとして、現代のピアノ指導者に欠かせない力=「生徒さん一人ひとりに合わせた教材選び」のノウハウをお伝えします。 
 第9回は「音・楽譜・指を一致させる」。「ムジカノーヴァYouTubeチャンネル」に筆者による動画の補足解説をアップしています。こちらもぜひご参照ください。

「ムジカノーヴァYouTubeチャンネル」
 https://www.youtube.com/channel/UCCws_TIjSvpe23BDvjVBnVg

◆【最終回】素敵な演奏ができる「コツ」を教えます! 今野万実先生の導入期の指導法(長井進之介)
 導入指導に定評のある今野万実先生に、生徒が素敵な演奏ができるようになるコツを教えていただきました。第3回のテーマは「保護者や生徒とのコミュニケーション」。
◆【新連載】A4一枚でまとめよう! トラブルを未然に防ぐ 教室規約の作り方&運用法(古内奈津子)
 あらかじめ教室規約を作っておくことで、思わぬトラブルを防ぐことができます。教室規約を作るときに考えておきたいことや、実際にどのように運用していくとよいか、古内奈津子先生に解説していただきます。
 今回のテーマは「なぜ教室規約が必要なのか?」です。
◆ポピュラー音楽指導塾~リズム力をつけよう!~(佐土原知子)
 34年ほど前からポピュラー曲を積極的にレッスンに取り入れてきた著者が、明日のレッスンに使える様々な手法や情報をご紹介する連載。ポピュラーを4つのリズム区分に分け、ジャンル別に「演奏と指導のポイント」をお伝えしていきます。
 今回は「ラテン系③タンゴ②」で、いよいよラテン系に入っていきます。オンラインレッスンなどでも活用できるよう、リズム音源のQRコード付きでお届けします!
◆御木本メソッドのテクニック指導 幼少期からピアニストの手を育てる(藤田 尚)
 生徒さんの手や姿勢に関する悩みを解決する方法を、御木本メソッドの講師である藤田奈緒先生に紹介していただきます。よく分かる解説動画付き。
 今月のテーマは、「左右の手がつられる、複雑な音型で混乱する」。
◆作曲家が贈る 未来のレッスン(樹原涼子/轟千尋/春畑セロリ)
 樹原涼子、轟千尋、春畑セロリによる本誌のリレー連載が『ある日、オリーブの丘で』という楽譜になりました。作曲者が自作を題材に、楽譜を通して作曲家と対話し、自分の表現を生み出せるような「未来のレッスン」を提案する、全12曲の贅沢なワークです。
 第2回のテーマは「モチーフ」で、曲は「おめかしピノア」(轟千尋作曲)。
◆バッハ《インヴェンション》が楽しくなるレッスン(福田ひかり)
 バッハの《インヴェンション》を実際のレッスンでどのように指導したらよいのか、悩まれる先生は少なくないのではないでしょうか?生徒の目を輝かせるためには……そこでご提案、子どもが大好きな「謎解き」をレッスンに取り入れてみるのはいかがでしょうか?謎が詰まった《インヴェンション》は、うってつけとも言えます。曲のしくみや歌い方を生徒さんと一緒に探しながら、楽しく創造的なレッスンを目指してみませんか?
 今回は、「第6番 ホ長調」の前編をお届けします。「ムジカノーヴァYouTubeチャンネル」に筆者による動画の補足解説をアップしています。こちらもぜひご参照ください。

「ムジカノーヴァYouTubeチャンネル」
 https://www.youtube.com/channel/UCCws_TIjSvpe23BDvjVBnVg

◆3世代で楽しく日本を歌い継ごう わらべうたdeソルフェージュ(井上史枝)
 「日本人の四季を大切にする気持ちを伝えていきたい」。そんな想いから、ピアノ教室でわらべうたをソルフェージュとして取り入れている筆者。「音数が少ない」「どの音からでも歌える」「言葉や節が楽しい」など、わらべうたにはソルフェージュ教材としてのメリットが多くあり、さらに3世代で楽しむことができます。この連載では、毎月季節に合ったわらべうたを取り上げ、レッスン・メニューを伴奏譜付きでお届けします。
今月の曲は、「ちょうちょかんこ」。「ムジカノーヴァYouTubeチャンネル」に筆者によるレッスン動画をアップしています。こちらもぜひご参照ください。

「ムジカノーヴァYouTubeチャンネル」
 https://www.youtube.com/channel/UCCws_TIjSvpe23BDvjVBnVg

◆ピアノの先生のiPad活用術~動画編集編~(足立由起子)
教室運営やレッスンに役立つiPadを使った動画編集方法を、足立由起子先生に解説していただきます。第3回は、「『iMovie』で編集する方法~基本編」。

楽しむ
◆『アーニャの冒険』8.魔女のオルリ(田中カレン/ティファニー・ビーク)
国際的に活躍される作曲家の田中カレンさんがお話と音楽を、イギリス人イラストレーターのティファニー・ビークさんがイラストを担当される大型企画。お話とイラストを巻頭カラーに、楽譜と作曲者による演奏アドバイスを巻末とじ込みにて掲載していきます。
◆今月の逸品~河合楽器製作所 AR2/ATX4
 ピアノメーカーの最新情報をお伝えする連載。第10回は、消音機能を搭載し、音色やタッチにこだわった二つのシリーズ「AURES」と「ANITAIME」の最新機種をご紹介します。
◆CD&BOOK(長井進之介)
 ピアニストであり、音楽ライターである長井進之介さんに、レッスンに役立つCDや書籍の解説をしていただきます。
◆ふたりで弾きたい! ピアノ映えJ-POP連弾(壺井一歩)
 子どもにも大人にも人気のJ-POPを、最新曲から王道の曲まで、弾きやすく、かつ「映え」る連弾アレンジでお届けします。レベルは、プリモ・セコンドともにブルクミュラー程度。先生と生徒さん、お友達同士、兄弟姉妹、親子でお楽しみください。
 第13回は、YOASOBIの《群青》です。

[巻末とじ込み]
◆楽譜
田中カレン『アーニャの冒険』~8.魔女のオルリ

◆付録 
Piano作曲家カード⑬
 ピアノのレッスンによく登場する作曲家を、「バロック」「古典派」「ロマン派」「近現代」のカードも含め、生誕年順に毎月4枚ずつ掲載していきます。裏面には、作曲家の生涯がすぐに分かる「ミニミニ年譜」や、レッスンの小ネタとして使える「Lesson Memo」も掲載。ぜひ、コレクションしてご活用ください。
 第13回は、「チャイコフスキー、シャブリエ、ドヴォルザーク、グリーグ」。