• ムジカノーヴァ 2022年5月号

雑誌 ムジカノーヴァ

ピアノを学ぶ・教える・楽しむ人の雑誌

ムジカノーヴァ 2022年5月号

  • ピアノ演奏の決め手!リズム感、拍感の身につけ方
  • 今月の課題曲:リュリ《ジーグ》
定価
922円 (本体838円+税)
判型・頁数
A4変
発行年月
2022年4月
JANコード
4910085190526
商品コード
182205

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内容紹介

[特集]
ピアノ演奏の決め手!リズム感、拍感の身につけ方

 ピアノ演奏の命ともいえる拍感。そしてリズム感のよしあしも、演奏の魅力を左右します。では具体的に、どのような方法で身につけることができるのでしょうか? そこで、幼少時からの拍感の育て方やダルクローズ・リトミックによる方法、西洋音楽の拍感・リズム感に意識的に変えていく方法、プロのドラマーによるメソッドなど、様々な方法を実践されている先生方にご紹介いただきます。

◆子どもの発達段階に応じたレッスンで 導入期から拍感を身につける(石黒加須美)
 導入期からの指導に定評のある石黒加須美先生に、子どもの発達段階に合わせて、拍感を身につけられるレッスン方法を具体的に教えていただきました。実例が分かりやすい動画も制作していただいています。

◆ダルクローズリトミックからのアプローチ 音楽の「拍感」を体感して演奏しよう(井上恵理)
 日本ジャック=ダルクローズ協会副理事を務め、大学やリトミック教室で指導をされている井上恵理先生に、ピアノ・レッスン曲でできる、ボールを使って拍感を体感するレッスンアイディアを教えていただきました。

◆リズムの苦手意識は克服できる~躍動感あふれる演奏のための「拍感」習得メソッド(馬塲マサヨ)
 リズムの苦手意識を克服する鍵は、正しい拍の基準を自分の中に作ること。拍とリズムを自分の感覚として身につけるための具体的な訓練方法について、また日本人の身体で西洋音楽の拍を刻むための拍感について、解説いただきました。

◆本物のリズム感を身につけよう! ドラマーが教えるリズム・トレーニング(長野祐亮)
ドラマーであり、『リズム感がよくなる「体内メトロノーム」トレーニング』などの著書がある長野祐亮さんに、リズム・トレーニングの方法を詳しく教えていただきました。ポップスやロックをノリ良く弾くコツについても、解説していただいています。

[今月の課題曲]
リュリ《ジーグ》
(2021年11月号~2022年10月号選曲者:福山奈々)

[トピックス]
◆ Report第41回 東芝グランドコンサート2022 反田恭平がジャパン・ナショナル・オーケストラと聴かせた 新たな表情のショパン(道下京子)
 3月6日に反田恭平が、自身のプロデュースするジャパン・ナショナル・オーケストラの特別編成およびイタリア人指揮者ガエタノ・デスピノーサと共演したショパン《ピアノ協奏曲第1番》の公演の模様をレポートします。

◆Interview 村田理夏子&パスカル・ドゥヴァイヨン(道下京子)
 本誌で連載「ドビュッシー《前奏曲集》にチャレンジ!」を手掛けられたパスカル・ドゥヴァイヨン氏がドビュッシー『ピアノのための12の練習曲』(全曲)を、デュオを組む村田理夏子氏がショパン『12の練習曲』作品25(全曲)を演奏するリサイタルが5月に開かれることから、それぞれのエチュードへの取り組み方や芸術性について、じっくりお話を伺いました。

スマート奏法 習得術 チナイ式無駄なくピアノを操る極意(智内威雄)
 本誌の連載「なんでピアノを弾くと疲れるの? 左手のピアニストが見る正しい奏法」(2019年12月号~2021年4月号)の内容を大幅に改変・再構成し、まとめた本書。
「左手のピアニスト」として活躍する著者が、体の力を無駄なくピアノへ伝える方法を伝授します。体の使い方に関する「4つのテクニック」と、ピアノの練習に役立つ「4つのヒント」を紹介。ピアノの練習をすると「手や腕が痛くなる」「力んでしまってすぐに疲れる」と悩んでいる方、また、効率の良い練習方法を学びたい方にぜひ手にとってほしい一冊です。
今回は、著者の智内威雄先生に、本書について解説をしていただきました。

[連載]
学ぶ
◆コンクール課題曲にチャレンジ!(赤松林太郎)
 人気のコンクールの課題曲の中から毎号1曲を取り上げ、その演奏・指導法を詳しく解説していきます。見ながら演奏できる、書き込み楽譜付き。今月は、リュリ《ジーグ》。
◆【隔月連載】私的ベートーヴェン演奏論(仲道郁代)
 ピアニストの仲道郁代さんが、ベートーヴェンの楽譜から何をどのように捉え、推理し、音にしていくのか、実際の作品をもとに独自の演奏論を紹介する連載。今回は、「《ピアノ・ソナタ第1番》~32曲へと繋がる創意工夫の萌芽」。
◆脳神経内科医のピアニストが解説 知っておきたい ピアノ演奏における脳と身体のしくみ(上杉春雄)
 ピアノを弾く人・教える人の間で常に関心の高いテーマの一つである「脳とピアノ演奏の関係」。ピアニストで脳神経内科医の上杉春雄さんに、脳科学の最前線の話題やピアノ演奏に役立つアドバイスなどを、読みやすいエッセイの形で連載いただきます。 
 第17回は「脳の働きに沿った新技術がこれからのレッスンを変える?」。
◆ブルクの十八番(オハコ)~ブルクミュラー18の練習曲をひもとく~(春畑セロリ)
 『25の練習曲』が最も有名で人気を博しているブルクミュラーですが、彼の作曲家生活のもっとも終盤に書かれた『18の練習曲』にこそ、その熟練した筆の力と音楽性がこもっていると言えます。『25』の秘密を知りたければ、指導者にとって『18』をひもとくことは必須ではないでしょうか? そこで、音楽之友社刊の5冊のブルクミュラーの曲集で解説を担当された作曲家の春畑セロリさんが、『18の練習曲』を毎月1曲ずつ取り上げ、その音楽を分かりやすく柔軟に研究していきます。
 第4回は「第4曲《ボヘミアン》」です。
◆演奏が生まれ変わる! 佐藤卓史のソナチネ講座(佐藤卓史)
 「ソナチネ」は、基本的な音楽の形式や表現方法を学ぶのに格好の教材ですが、どこか機械的に感じられ、苦手意識を持ってしまう生徒さんも少なくないのではないでしょうか? この連載では、『ソナチネアルバム』から1曲ずつ取り上げ、楽曲の構造を紐解きながら、そこから音楽的表現に結びつけていく方法について、ピアニストの佐藤卓史さんに解説していただきます。
 第3回は、「クレメンティ:ソナチネ 作品36-1 第1楽章」。
◆イタリア語のニュアンスで理解する きほんの音楽用語(関 孝弘/ラーゴ・マリアンジェラ)
 「音楽用語」と呼ばれている単語は、イタリアでは日常会話で使われている言葉です。生活の場面ではどんなときに使うか、本来はどんなニュアンスがあるのかが分かると、音楽用語が身近に感じられ、より生き生きとした演奏になるのではないでしょうか。連載では、初級の楽曲によく出てくる音楽用語を中心にご紹介します。
 今月のテーマは、「音が消えていく世界を表す音楽用語~Calando, Morendo, Perdendosi, Smorzando」です。
◆世界史から読み解く 音楽史(広瀬大介)
 18世紀から20世紀に至る世界史の大事件と、それを描いた、あるいはそれに影響を受けた音楽作品にスポットを当てることで、音楽をより深く愉しめるようになる連載。同時代の日本の状況にも目を向け、毎回ミニミニ年表で整理していきます。
 今回は、「ヨハネス・ブラームス(1)~作曲家が愛した故郷ハンブルク」。
◆【新連載】チェルニークリニック(奈良井巳城)
 『チェルニー30番』を1曲ずつ解説し、練習の目的、取り組み方、練習法などを徹底解剖していく連載が始まります。本誌の前号(2022年4月号)で第1番を取り上げたため、今回は第2番でメロディーの歌わせ方を学びます。
 
教える
◆【新連載】導入期から一人で読めて弾ける子を育てる! あやか先生の読譜指導(永瀬礼佳)
 大好評だった連載『入会2年で音大入試問題が解けるようになる!あやか先生の楽典』の著者・永瀬礼佳先生による「読譜指導」の連載。「ド」が分からない生徒が、自宅で一人で読んで弾けるようになるまでの指導の流れやポイントをじっくり解説していただきます。
 第1回は、「『ドレミファソラシ』の音名の覚え方」。
◆【新連載】先生像からみえてくる音楽像 作曲家のレッスンを覗いてみたら……(内藤晃)
 歴史上の作曲家たちが「先生」としてどんな指導をしていたかを、弟子や友人などの残した言葉から読み解き、それぞれの作曲家の音楽像に近づくヒントを探ります。
◆石井なをみ先生の 子どもに教えるベートーヴェン《ピアノ・ソナタ》 おもしろ誌上レッスン(石井なをみ)
 ベートーヴェンの《ピアノ・ソナタ》というとレベルの高いイメージが強く、解説書も上級者向けのものばかり。でも、なかには中級レベルの生徒さんが演奏する機会の多い曲も存在します。そこで、この連載ではそれらの曲をピックアップし、その指導法を、数々のコンクールで入賞者を多数輩出されている石井なをみ先生に、自身のレッスンを再現する形でご紹介いただきます。
 第2回は、「第25番 第1楽章②」。
◆練習しない子のための 教材選び(山本美芽)
 保護者の協力のもと、家庭で練習をしてくるのが当たり前だった昭和のピアノのレッスン風景は、令和の現代において様変わりしています。子どもも大人も忙しく、ピアノの開始年齢が多様化し、進み具合が年齢ではくくれない時代に。この連載では全12回にわたり、入会から「両手奏」までを一つのゴールとして、現代のピアノ指導者に欠かせない力=「生徒さん一人ひとりに合わせた教材選び」のノウハウをお伝えします。 
 第10回は「両手同時奏をはじめる」。「ムジカノーヴァYouTubeチャンネル」に筆者による動画の補足解説をアップしています。こちらもぜひご参照ください。

「ムジカノーヴァYouTubeチャンネル」
 https://www.youtube.com/channel/UCCws_TIjSvpe23BDvjVBnVg

◆A4一枚でまとめよう! トラブルを未然に防ぐ 教室規約の作り方&運用法(古内奈津子)
 あらかじめ教室規約を作っておくことで、思わぬトラブルを防ぐことができます。教室規約を作るときに考えておきたいことや、実際にどのように運用していくとよいか、古内奈津子先生に解説していただきます。
 今回のテーマは「規約があるのに守っていただけないのはなぜ?」です。
◆ポピュラー音楽指導塾~リズム力をつけよう!~(佐土原知子)
 34年ほど前からポピュラー曲を積極的にレッスンに取り入れてきた著者が、明日のレッスンに使える様々な手法や情報をご紹介する連載。ポピュラーを4つのリズム区分に分け、ジャンル別に「演奏と指導のポイント」をお伝えしていきます。
 今回は「ラテン系④タンゴ③」で、レッスン現場でも人気の高い、バンドネオン奏者・作曲家のアストル・ピアソラの作品と、その他掘り出しモノのタンゴ情報もご紹介します。
◆作曲家が贈る 未来のレッスン(樹原涼子/轟千尋/春畑セロリ)
 樹原涼子、轟千尋、春畑セロリによる本誌のリレー連載が『ある日、オリーブの丘で』という楽譜になりました。作曲者が自作を題材に、楽譜を通して作曲家と対話し、自分の表現を生み出せるような「未来のレッスン」を提案する、全12曲の贅沢なワークです。
 第3回のテーマは「曲の個性を楽しもう!」で、曲は「泉のほとりには……」(春畑セロリ作曲)。
◆ピアノの先生のiPad活用術~動画編集編~(足立由起子)
 教室運営やレッスンに役立つiPadを使った動画編集方法を、足立由起子先生に解説していただきます。第4回は、「教室紹介動画を作ろう~iMovieの『予告編』の使い方」。
◆御木本メソッドのテクニック指導 幼少期からピアニストの手を育てる(藤田 尚)
 生徒さんの手や姿勢に関する悩みを解決する方法を、御木本メソッドの講師である藤田奈緒先生に紹介していただきます。よく分かる解説動画付き。
 今月のテーマは、「指が広がらない」。
◆バッハ《インヴェンション》が楽しくなるレッスン(福田ひかり)
 バッハの《インヴェンション》を実際のレッスンでどのように指導したらよいのか、悩まれる先生は少なくないのではないでしょうか?生徒の目を輝かせるためには……そこでご提案、子どもが大好きな「謎解き」をレッスンに取り入れてみるのはいかがでしょうか?謎が詰まった《インヴェンション》は、うってつけとも言えます。曲のしくみや歌い方を生徒さんと一緒に探しながら、楽しく創造的なレッスンを目指してみませんか?
 今回は、「第6番 ホ長調」の後編をお届けします。「ムジカノーヴァYouTubeチャンネル」に筆者による動画の補足解説をアップしています。こちらもぜひご参照ください。
◆3世代で楽しく日本を歌い継ごう わらべうたdeソルフェージュ(井上史枝)
 「日本人の四季を大切にする気持ちを伝えていきたい」。そんな想いから、ピアノ教室でわらべうたをソルフェージュとして取り入れている筆者。「音数が少ない」「どの音からでも歌える」「言葉や節が楽しい」など、わらべうたにはソルフェージュ教材としてのメリットが多くあり、さらに3世代で楽しむことができます。この連載では、毎月季節に合ったわらべうたを取り上げ、レッスン・メニューを伴奏譜付きでお届けします。
今月の曲は、「おちゃつみちゃつみ」。「ムジカノーヴァYouTubeチャンネル」に筆者によるレッスン動画をアップしています。こちらもぜひご参照ください。

楽しむ
◆『アーニャの冒険』9.マカロン(田中カレン/ティファニー・ビーク)
 国際的に活躍される作曲家の田中カレンさんがお話と音楽を、イギリス人イラストレーターのティファニー・ビークさんがイラストを担当される大型企画。お話とイラストを巻頭カラーに、楽譜と作曲者による演奏アドバイスを巻末とじ込みにて掲載していきます。
◆CD&BOOK(長井進之介)
 ピアニストであり、音楽ライターである長井進之介さんに、レッスンに役立つCDや書籍の解説をしていただきます。
◆ふたりで弾きたい! ピアノ映えJ-POP連弾(壺井一歩)
 子どもにも大人にも人気のJ-POPを、最新曲から王道の曲まで、弾きやすく、かつ「映え」る連弾アレンジでお届けします。レベルは、プリモ・セコンドともにブルクミュラー程度。先生と生徒さん、お友達同士、兄弟姉妹、親子でお楽しみください。
 第14回は、SMAPの《Triangle》です。

[巻末とじ込み]
◆楽譜
田中カレン『アーニャの冒険』~9.マカロン
 
◆付録 
Piano作曲家カード⑭
 ピアノのレッスンによく登場する作曲家を、「バロック」「古典派」「ロマン派」「近現代」のカードも含め、生誕年順に毎月4枚ずつ掲載していきます。裏面には、作曲家の生涯がすぐに分かる「ミニミニ年譜」や、レッスンの小ネタとして使える「Lesson Memo」も掲載。ぜひ、コレクションしてご活用ください。
 第14回は、「フォーレ、ネッケ、ヤナーチェク、モシュコフスキ」。