内容紹介
作曲者が高校時代から憧れ続ける「淀工グリー」(大阪府立淀川工科高等学校グリークラブ)の委嘱により生まれた男声合唱組曲。高校生が歌うことを想定し、あたたかく平明な言葉にどこか考えさせられる示唆が光る星野富弘の6篇の詩をテキストとする。合唱は二部が主体で、少人数でも取り組みやすい作品だが、多人数であれば相応の表現を生める芯の強さ、奥行をもつ。全6曲は個性的で、ブルース調の曲や変拍子を用いたコミカルな曲など、詩によって音楽のスタイルも変化する。本作は組曲として構成されているが、各曲は2~4分と短めで、組み合わせ次第でさまざまなステージに対応できるだろう。標題の「神様にありがとう」という一節を含む終曲『難転』は、若くして手足の自由を失った詩人の気づきが静かに語られている。丁寧に繊細に織りなされるハーモニー、時に控えめなほど誠実な音のふるまいが“ほんもののあたたかさ”を伝える。
[難易度]中級 [対象]高校生・一般合唱団
[難易度]中級 [対象]高校生・一般合唱団
曲目
- 1 木の葉(ca.2'30") 【男声2部合唱/伴奏:ピアノ】 作詞:星野富弘 / 作曲:北川昇
- 2 貧乏くじ(ca.2'25") 【男声2部合唱/伴奏:ピアノ】 作詞:星野富弘 / 作曲:北川昇
- 3 玉の上で(ca.1'40") 【男声2部合唱/伴奏:ピアノ】 作詞:星野富弘 / 作曲:北川昇
- 4 別れ(ca.3'50") 【男声2部合唱/伴奏:ピアノ】 作詞:星野富弘 / 作曲:北川昇
- 5 沖縄(ca.2'20") 【男声2部合唱/伴奏:ピアノ】 作詞:星野富弘 / 作曲:北川昇
- 6 難転(ca.3'40") 【男声2部合唱/伴奏:ピアノ】 作詞:星野富弘 / 作曲:北川昇