内容紹介
第1部(授業編)では、歌い継がれてきた日本のわらべうたに、ポリフォニーの技法を取り入れた「わらべうた課題」で、聴き合う耳を育てる。小学校低学年の授業や特別活動でも容易に取り組める内容で、楽譜や鍵盤楽器を使わないで(教室での指導は聴き覚えがポイント)、知らず知らずのうちに、「聴きながら歌い、歌いながら聴く」力が身につく。第2部(合唱編)では、同じように歌い継がれてきたヨーロッパのポリフォニー作品をエクササイズ的に用いて、正確な音高の保持や、各種唱法の習得、発声のトレーニングを積み上げる。急がば回れ、ポリフォニーで鍛えることが、合唱の精度を高める唯一の道なのだ、と著者は主張する。歌っている本人が楽しいかどうか、指導法が具体的でわかりやすいかどうか、に常に心が砕かれている。
※DVDの収録リストは、こちら
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目次
はじめに
第1部 聴き合う耳を育てる(授業編)
第1章 合唱の基礎を「わらべうた」で学ぶ
1-1 リズムと拍
●「だるまさん」をユニゾンで
●「あっぷっぷ」をオスティナートに
●「だるまさん」と「あっぷっぷ」を合わせる
●いろいろなオスティナート
1-2 音を聴き合う ステップ①
●「あっぷっぷ」をカノンに
●「だるまさん」をカノンに
●「だるまさん」と「あっぷっぷ」の二重カノン
●「いちもんめのいっすけさん」の二重カノン
1-3 音を聴き合う ステップ②
●「かごめかごめ」のオルガヌム
1-4 音を聴き合う ステップ③
●二重カノンとオルガヌムを合わせる
●わらべうたは重ねられる!
1-5 音を聴き合う ステップ④
●「ほたるこい」のトーン・クラスター
第2章 子どもの歌声を考える
2-1 子どもは地声で歌い始める
2-2 発声より音高やリズムの正確さを
2-3 のどを開く――頭声発声の導入
第3章 授業への導入と指導上の注意
3-1「わらべうた課題」を授業への導入
3-2「わらべうた課題」の具体的な指導法
3-3 音痴の直し方
第4章 合唱団の基礎練習として
●「ひらいたひらいた」のオブリガート
第2部 響き合う声を育てる(合唱編)
第5章 正確な音高を保つ
5-1 バッハのカノンを歌う
●音階を正確に歌う
●「バッハのカノン」を4声で歌う
●「バッハのカノン」を8声で歌う
5-2 新作カノンを歌う
5-3 新作オルガヌムを歌う
第6章 レガート唱法を習得する
6-1 「ふるさと」をレガートに歌う
6-2 「ハウプトマンのカノン」をレガートに歌う
6-3 「ドナ・ノービス」をレガートに歌う
6-4 グレゴリオ聖歌をユニゾンで歌う
6-5 ベートーヴェンの「第九」をマルカートで歌う
6-6 アーティキュレーションとは何か
第7章 声を鍛えるトレーニング
7-1 自分の持ち声を磨く
●よく響く母音を探す
●よく響く音高を探す
●母音の響きを揃える
7-2 呼吸法と横隔膜の使い方をマスターする
●呼吸を深くする
●横隔膜で息を支える
7-3 声帯筋群をハミングで鍛える
●声帯筋群を鍛える
●強めのハミングで練習する
7-4 身体は歌う空洞である
7-5 気導音と骨導音を聴き分ける
第8章 『コールユーブンゲン』を活用する
8-1 『コールユーブンゲン』第1巻を合唱練習に取り入れる
8-2 『コールユーブンゲン』第2巻を合唱練習に取り入れる
8-3 『コールユーブンゲン』第3巻を合唱練習に取り入れる
第9章 歌ってみようポリフォニー
9-1 ポリフォニーは全員が主役
9-2 歌いながら聴く、を身体感覚に
●「夏が来た」を歌う
9-3 ポリフォニーを練習すると…
●ヴィクトリアの「パンジェ・リングヮ」を歌う
9-4 ポリフォニーは合理的だ!
第10章 さあ、ホモフォニーです
10-1 ホモフォニーをポリフォニーで鍛える
10-2 ホモフォニーの課題を抜き出す
●「旅立ちの日に」を歌ってみよう
10-3 ホモフォニーの課題をポリフォニーで解決する
10-4 音程感覚をさらに鍛える
●さらに新作カノンを歌う
第11章 楽譜の読み方
11-1 読譜力はなぜ必要か
11-2 コンコーネ50番No.11を「読む」
11-3 コンコーネ50番No.12を「読む」
第12章 指導者の皆さんの質問に答える
Q1 パート分けがバランスよくできません…
Q2 ノン・ヴィブラートの指導について悩んでいます…
Q3 授業で「隊形の工夫」を試してみたいのですが…
Q4 「キュー出し」のコツを教えてください…
Q5 日本の合唱曲を指導する際のポイントを教えてください…
Q6 パート練習を効率よく行う工夫はあるでしょうか…
あとがきに代えて
巻末付録「私の合唱レパートリー」
著者プロフィール
第1部 聴き合う耳を育てる(授業編)
第1章 合唱の基礎を「わらべうた」で学ぶ
1-1 リズムと拍
●「だるまさん」をユニゾンで
●「あっぷっぷ」をオスティナートに
●「だるまさん」と「あっぷっぷ」を合わせる
●いろいろなオスティナート
1-2 音を聴き合う ステップ①
●「あっぷっぷ」をカノンに
●「だるまさん」をカノンに
●「だるまさん」と「あっぷっぷ」の二重カノン
●「いちもんめのいっすけさん」の二重カノン
1-3 音を聴き合う ステップ②
●「かごめかごめ」のオルガヌム
1-4 音を聴き合う ステップ③
●二重カノンとオルガヌムを合わせる
●わらべうたは重ねられる!
1-5 音を聴き合う ステップ④
●「ほたるこい」のトーン・クラスター
第2章 子どもの歌声を考える
2-1 子どもは地声で歌い始める
2-2 発声より音高やリズムの正確さを
2-3 のどを開く――頭声発声の導入
第3章 授業への導入と指導上の注意
3-1「わらべうた課題」を授業への導入
3-2「わらべうた課題」の具体的な指導法
3-3 音痴の直し方
第4章 合唱団の基礎練習として
●「ひらいたひらいた」のオブリガート
第2部 響き合う声を育てる(合唱編)
第5章 正確な音高を保つ
5-1 バッハのカノンを歌う
●音階を正確に歌う
●「バッハのカノン」を4声で歌う
●「バッハのカノン」を8声で歌う
5-2 新作カノンを歌う
5-3 新作オルガヌムを歌う
第6章 レガート唱法を習得する
6-1 「ふるさと」をレガートに歌う
6-2 「ハウプトマンのカノン」をレガートに歌う
6-3 「ドナ・ノービス」をレガートに歌う
6-4 グレゴリオ聖歌をユニゾンで歌う
6-5 ベートーヴェンの「第九」をマルカートで歌う
6-6 アーティキュレーションとは何か
第7章 声を鍛えるトレーニング
7-1 自分の持ち声を磨く
●よく響く母音を探す
●よく響く音高を探す
●母音の響きを揃える
7-2 呼吸法と横隔膜の使い方をマスターする
●呼吸を深くする
●横隔膜で息を支える
7-3 声帯筋群をハミングで鍛える
●声帯筋群を鍛える
●強めのハミングで練習する
7-4 身体は歌う空洞である
7-5 気導音と骨導音を聴き分ける
第8章 『コールユーブンゲン』を活用する
8-1 『コールユーブンゲン』第1巻を合唱練習に取り入れる
8-2 『コールユーブンゲン』第2巻を合唱練習に取り入れる
8-3 『コールユーブンゲン』第3巻を合唱練習に取り入れる
第9章 歌ってみようポリフォニー
9-1 ポリフォニーは全員が主役
9-2 歌いながら聴く、を身体感覚に
●「夏が来た」を歌う
9-3 ポリフォニーを練習すると…
●ヴィクトリアの「パンジェ・リングヮ」を歌う
9-4 ポリフォニーは合理的だ!
第10章 さあ、ホモフォニーです
10-1 ホモフォニーをポリフォニーで鍛える
10-2 ホモフォニーの課題を抜き出す
●「旅立ちの日に」を歌ってみよう
10-3 ホモフォニーの課題をポリフォニーで解決する
10-4 音程感覚をさらに鍛える
●さらに新作カノンを歌う
第11章 楽譜の読み方
11-1 読譜力はなぜ必要か
11-2 コンコーネ50番No.11を「読む」
11-3 コンコーネ50番No.12を「読む」
第12章 指導者の皆さんの質問に答える
Q1 パート分けがバランスよくできません…
Q2 ノン・ヴィブラートの指導について悩んでいます…
Q3 授業で「隊形の工夫」を試してみたいのですが…
Q4 「キュー出し」のコツを教えてください…
Q5 日本の合唱曲を指導する際のポイントを教えてください…
Q6 パート練習を効率よく行う工夫はあるでしょうか…
あとがきに代えて
巻末付録「私の合唱レパートリー」
著者プロフィール
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