• 音楽療法の基礎

書籍 理論・専門書

音楽療法の基礎

村井靖児

定価
1,980円 (本体1,800円+税)
判型・頁数
A5・160頁
発行年月
1995年11月
ISBNコード
9784276122888
商品コード
122880

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内容紹介

音楽療法士をめざす人々が知っておかなければならない基礎知識をわかりやすく簡潔に記述した「音楽療法のガイドブック」。著者が約30年の間に学んだり経験したりしたことをもとに、音楽療法を行う人が基礎知識として知っておくと役に立つ事柄をまとめた。現在行われている音楽療法のほぼ全領域を取り上げているので、音楽療法の基礎テキストとして、音楽療法を実践されている方、これから学ぶ方にとって必読の書。

目次

第1章 音楽療法とは何か
1)誰が音楽療法をするのか
2)音楽療法における音楽の役割
3)音楽療法の対象と目的

第2章 音楽療法の歴史
1)音楽療法事始め―きれいな音楽ときたない音楽の系譜
  (1)きれいな音楽の系譜
  (2)きたない音楽の系譜
2)ピタゴラスとアリストテレス
3)世俗と教会
4)歴史の中の名音楽療法士―ダビデとファリネリ
5)近代音楽療法の誕生
6)日本の音楽療法

第3章 音楽の作用
1)音楽の生理的作用
2)音楽の心理的作用
  (1)音楽による気分の転導
  (2)感情の誘発
  (3)発散
  (4)感情の高揚、鎮静、正常化、浄化
  (5)励まし、慰め
3)音楽の社会機能
  (1)集団行動の治療的意義
  (2)社会性と協調性
  (3)自己表現
4)注目される理論
  (1)1/f ゆらぎ
  (2)デジタル音楽とアナログ音楽
5)音楽のもつその他の機能
  (1)音楽と身体運動
  (2)音楽構造の持つ法則性と精神機能の統合

第4章 音楽療法の原理
1)同質の原理
2)異質への転導
3)感動と自己訂正

第5章 音楽療法の実際
1)まず認識してほしいこと
  (1)対象は誰なのか
  (2)対象は個人なのか集団なのか
   a.個人精神療法
   b.集団精神療法
  (3)どんな方法を使って
  (4)精神療法的音楽療法か訓練的音楽療法か
  (5)能動的音楽療法と受動的音楽療法
2)障害児の音楽療法
  (1)臨床心理学的事項
  (2)障害児の音楽療法に関する知識
   a.賞と罰
   b.子どもの関心を捉える
  (3)「待つこと」と「一気に駆け上がること」
3)精神病院での音楽療法
  (1)「急性統合失調症」の治療
  (2)「慢性統合失調症」の治療
  (3)精神病院の音楽療法の実際
   a.集団歌唱
   b.セラピストの資質
   c.器楽療法
   d.即興について
  (4)統合失調症の病理と音楽療法の目標
   a.初期の統合失調症の治療目標
   b.慢性統合失調症の治療目標
4)高齢者施設での音楽療法
  (1)高齢者の音楽療法の実際
  (2)今後の課題
5)ホスピスでの音楽療法
  (1)ホスピスとは
  (2)ホスピスにおける音楽療法の実際
6)神経症の音楽療法
  (1)嗜好拡大法
  (2)調整的音楽療法(RMT)
7)体の病気の音楽療法
  (1)リハビリテーションと音楽療法
  (2)喘息音楽
  (3)盲児のための音楽療法
  (4)聾児のための音楽療法
  (5)肢体不自由児のための音楽療法
  (6)その他の音楽療法

第6章 現代の生活と音楽療法
1)GIM
2)リラクセーション
3)音楽処方
  (1)2種の癒し
  (2)イライラしているときの音楽
  (3)憂鬱なときの音楽
  (4)不安解消のための音楽療法
4)演歌とカラオケ

第7章 音楽療法士になるには
1)日本音楽療法学会の設立まで
2)音楽療法士になるには