メンデルスゾーン：交響曲第３番 イ短調 作品番号56 MWV N18。通称「スコットランド」。メンデルスゾーンが生涯に完成させた最後の交響曲だが、第4番「イタリア」、第5番「宗教改革」の両曲がこれより早い時期に完成されたものの没後に出版されたたために、出版順によって「第3番」の番号が付けられた。通称は、この曲を着想したのがスコットランド旅行中だったことに由来するが、作曲者自身によるものではなく、没後に用いられるようになった。4つの楽章は休みなく連続して演奏されるよう指示されている。メンデルスゾーン研究の第一人者星野宏美による研究成果に基づいた解説「メンデルスゾーンの交響曲について」と「交響曲第３番」を収録。付録に「メンデルスゾーンのスコットランドの旅」を掲載し、この作品の着想の様子をイメージ豊かに描く。

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