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書籍 評論・読み物

嬉遊曲、鳴りやまず

斎藤秀雄の生涯〈誕生~演奏家編〉

中丸美繪

定価
1,595円 (本体1,450円+税)
判型・頁数
電子版
発行年月
2024年9月
商品コード
740000

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内容紹介

小澤征爾はじめ数多くの名演奏家を育成し、その教え子たちが結成した「サイトウ・キネン・オーケストラ」にもその名を残した斎藤秀雄(1902~1974)。1996年7月刊行の『嬉遊曲、鳴りやまず――斎藤秀雄の生涯』(新潮社刊、2002年に文庫化)は、斎藤秀雄の生涯を詳細に追った名著であったが、その前半にあたる「プロローグ」「第一章~第三章」の全文を電子書籍化(一部表記を改めた)。日本クラシック音楽界に計り知れない影響を与えた斎藤秀雄の前半生、すなわち、彼の出生から少年・青年期、音楽に夢を抱き、ある時は悩み、ある時は挫折し、いよいよ名教育者へと変貌していく過程を、当時の時代状況も丁寧に織り込みつつ、生き生きと描く。なお、原書の当作品当該部分を抜粋のうえ編集しなおし、さらに新たに取材を実施し大幅加筆のうえ全七章+資料に再構成した書籍も紙媒体で刊行。

♪底本の大加筆改訂版、紙書籍『斎藤秀雄 レジェンドになった教育家』はこちら

♪Webマガジン「ONTOMO」連載 「没後50年! 斎藤秀雄とは?」(全3回)

目次

■プロローグ

■第一章 斉藤秀雄の育った家
文明開化の音を聞く
旗本屋敷の西洋音楽
十六歳でチェリストをめざす
オルケストル・エトワール
秀雄の決心――ドイツへの旅立ち

■第二章 演奏家になる夢と希望
世界一のチェロクラス――大教授の教育の仕方
ドイツ女性との結婚と帰国
新進気鋭の音楽家デビュー
『セロ弾きのゴーシュ』練習風景
妻シャルロッテと斎藤をとりまく女性たち
再びベルリンへ
小畑秀子との再婚
新響改組事件
きみがいるとオケがまとまらない

■第三章 戦火のなかで
空襲下の演奏会
軽井沢のシャルロッテ
ゼロからの出発
シェーンベルク「浄夜」