内容紹介
『レコード芸術』誌の好評連載「ディスク遊歩人」の中から、オペラに関する文章をセレクトしてまとめたもの。モーツァルトからヴァーグナー、ヴェルディ、プッチーニ、バーンスタイン、細川俊夫など古典的名作から最新話題作まで11曲を取り上げ、各作品での愛を巡る人物たちの葛藤、愛の成り立ちと挫折を、音楽とテクスト両面から読み解きながら、作曲家がいかなる創作上の、あるいは個人的な葛藤の下にいて、どのような深慮に基づいて音楽を付け、ドラマを創り上げたのかを探っている。聴き慣れたオペラに隠されていて、ふだんはなかなか見えにくいが、その実作品にとって本質的ともいえる部分をえぐり出しながら解釈し、これまでとは別の角度からオペラを観直そう、聴き直そうと思えるような視点を提供することによって、読者のオペラへの理解を深める。オペラ研究家としても名高い著者が世に問う、これまでにない観点から「オペラ」をとらえた画期的な一冊。
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目次
前奏 あなたから君へ
序章 愛のタイポロジー
第1章 《エヴゲーニイ・オネーギン》(チャイコフスキー)
第2章 《ラ・トラヴィアータ》(ヴェルディ)
第3章 《ローエングリン》(ヴァーグナー)
間奏1 「マノンの肖像」あるいは壊れた愛の残像
第4章 《サムソンとデリラ》(サン=サーンス)
第5章 《ペレアスとメリザンド》(ドビュッシー)
第6章 《静かな場所》(バーンスタイン)
間奏2 虎の穴のジレンマ
第7章 《海、静かな海》(細川俊夫)
第8章 《トゥーランドット》(プッチーニ)
第9章 《こびと、またはスペイン王女の誕生日》(ツェムリンスキー)
間奏3 トスカの人生
第10章 《コジ・ファン・トゥッテ》(モーツァルト)
第11章 《バラの騎士》(R・シュトラウス)
あとがき
序章 愛のタイポロジー
第1章 《エヴゲーニイ・オネーギン》(チャイコフスキー)
第2章 《ラ・トラヴィアータ》(ヴェルディ)
第3章 《ローエングリン》(ヴァーグナー)
間奏1 「マノンの肖像」あるいは壊れた愛の残像
第4章 《サムソンとデリラ》(サン=サーンス)
第5章 《ペレアスとメリザンド》(ドビュッシー)
第6章 《静かな場所》(バーンスタイン)
間奏2 虎の穴のジレンマ
第7章 《海、静かな海》(細川俊夫)
第8章 《トゥーランドット》(プッチーニ)
第9章 《こびと、またはスペイン王女の誕生日》(ツェムリンスキー)
間奏3 トスカの人生
第10章 《コジ・ファン・トゥッテ》(モーツァルト)
第11章 《バラの騎士》(R・シュトラウス)
あとがき