• ピアノの上達はソルフェージュから

書籍 理論・専門書

ピアノの上達はソルフェージュから

呉暁

定価
3,080円 (本体2,800円+税)
判型・頁数
A5・224頁
発行年月
1991年2月
ISBNコード
9784276143210
商品コード
143210

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内容紹介

「ソルフェージュをピアノの上達に役立てる」という著者の長年にわたるテーマのもとに、自らの二十数年間の体験から得た上手な指導法をつづる。

目次

まえがき

序 みんなのソルフェージュ
一般的になったソルフェージュ/ソルフェージュ大好き/みなおされるピアノ指導/誰にでもたのしくわかりやすく/総合的な指導

Ⅰ.リズムについて
◎リズムが悪い
日本人のベートーヴェン/新幹線のように/1拍子ではなく/フレーズと呼吸/ソルフェージュとピアノの両面で
◎拍打ちと分割
拍を感じる/拍打ちの練習法/1分間に100打つ速さ/拍の分割/付点リズムを正確に
◎拍子とリズム
拍子記号/拍子を振る/小節線とリズム/シンコペーション/変拍子
◎二声のリズム
独立した2つの流れ/カノン/ポリリズム/連符の組み合わせ/練習の仕方
◎リズムの譜読み
読譜の大切な基礎/パターンとして読む/先を読む練習/練習の方法/記憶と書き取り
◎リズムの魅力
もっと音楽的に/ジャズを聴いて/休符の素晴らしさ/生来の素質と民族性/話すように描くように

Ⅱ.音感について
◎音感をのばす
うたうことから始まる/音程を教える/音感とは何か/耳を使う習慣/ピアノを弾くときに
◎旋律
旋律を読む/音程練習と和声感/固定ドと移動ド/指導にあたって/新曲視唱
◎二声と三声
バッハが弾けない/二声が苦手な子供たち/二声の視唱/下声を聴く/三声の練習法
◎和声感をつける
和声感がない/カデンツの練習/和音の種類/音の重なりを聴く/鍵盤の上で
◎旋律の和声付け
旋律と和音の関係/練習の段階/課題の与え方/非和声音と借用和音/初見視奏・読譜・即興のために
◎聴く練習
書き取り偏重ではなく/旋律とリズム/二声・三声・和声/記憶/書き取り
◎音楽的な耳を育てる
音楽的な耳/強弱/音色/センスと構成力/デリカシーと愛情

Ⅲ.読譜について
◎五線上の譜読み
音符が読めない/大譜表の読み方/位置と距離と形/鍵盤と結びつけて/先を読む練習
◎読譜・初見・移調
黙読と記憶/初見視奏/伴奏と弾きうたい/連弾と合奏/移調

Ⅳ.総合的な指導をめざして
◎年齢と素質に応じた指導
年齢と素質/年齢による指導の目標/素質に合った指導/欠点を補う/生徒を知る
◎レッスンの進め方
ピアノとソルフェージュの関連/高級な内容をわかりやすく/はじめはソルフェージュを中心に/読む・聴く・弾く/集中力をきたえる
◎新しい方向を探る
先入観を捨てて/基礎をじっくり/自立を助ける/ソルフェージュを大切に/ピアノは何のために

Ⅴ.幅広い指導の実際
◎さまざまな楽器の音色と奏法から学ぶ
弦楽器の弓使いを想定して/フレーズ・リズム・歌い方/管楽器のスタッカート/弦楽器のスタッカート/豊かな色彩感と筆使い
◎うたって弾くには
強弱に敏感に/音を実感する/リズムの感じ方/フレージングとアーティキュレーション/旋律と低音の和声進行
◎どんな音楽が好きか
ロックは好いのだ!/“悲愴”ソナタにほれる中学生も/ロマン派は流行らない?/現代の音楽は/自己表現の一つとして

あとがき