• 最新研究による 高齢者音楽療法

書籍 理論・専門書

最新研究による 高齢者音楽療法

貫行子 監修・著/田部井賢一北脇歩阿部真貴子押山千秋

定価
2,970円 (本体2,700円+税)
判型・頁数
A5・224頁
発行年月
2024年12月
ISBNコード
9784276122598
商品コード
122590

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内容紹介

「健康寿命をのばそう!」
高齢化率29%の現代、音楽療法の視点を生かした活動はいっそう求められている。
そんな超高齢社会において、本書は高齢者の「ウェルビーイング」な生き方に貢献。
高齢者のための音楽療法の先駆者、貫行子監修による本書は、高齢者を対象にした音楽療法の実践法・ケーススタディを紹介する章や、音楽療法の定義や理論など、音楽療法一般についての章から成る。
なかでも、2020年代の研究を紹介する「最新の音楽療法の研究」(第6章)、”人生の最終段階を生きる人”のための「エンドオブライフ・ケアにおける音楽療法」(第8章)、そして、リモートによる音楽療法の実践例を含む第7章には、最新の情報が満載で、今後のトレンドになる内容がつめこまれている。
次世代の音楽療法士養成のためのテキストであるばかりでなく、医療関係者、高齢者がいらっしゃるご家庭でも、必要な章ごとに読めるお役立ち本。

目次

第1章 音楽療法とは何か
 1-1 日本における音楽療法の幕開け
 1-2 音楽療法を定義する
 1-3 西洋音楽と医療の関係性をたどる
 1-4 音楽療法の対象者
第2章 音楽療法の治療理論
 2-1 生理心理学的アプローチ
 2-2 精神療法的治療理論
 2-3 行動主義理論から認知行動療法へ
 2-4 人間学的アプローチ
 2-5 神経学的音楽療法
 2-6 コミュニティ音楽療法
第3章 脳機能と音楽
 3-1 脳の構造と機能
 3-2 脳の機能局在と音楽の関係
 3-3 脳画像解析技術の基本と応用
 3-4 音楽と脳活動
第4章 高齢者のフレイルと精神医学
 4-1 加齢による身体の変化
 4-2 加齢による認知機能の変化
 4-3 音楽療法士が出会う高齢者の疾患や症状
第5章 高齢者音楽療法
 5-1 高齢社会のニーズにこたえて
 5-2 高齢者音楽療法の目標
 5-3 高齢者音楽療法のプログラム構成理論
 5-4 実践の工夫をするために
 5-5 参加者の反応は?
 5-6 アメリカでの研修と他職種協働の必要性
第6章 最新の音楽療法の研究
 6-1 2020年代の高齢者の音楽療法研究
 6-2 遠隔音楽療法を紹介
第7章 高齢者の音楽療法の目的と効果――最近の研究から
 7-1 認知症患者に対する音楽療法の効果
 7-2 MCI(軽度認知症)の認知機能に対する音楽療法
 7-3 高齢者の睡眠に対する音楽療法
 7-4 介入研究
 7-5 がん関連の最近の音楽療法研究紹介
 7-6 痛みに対する近年の音楽療法研究紹介
 7-7 指摘されている音楽療法研究の課題点
第8章 エンドオブライフ・ケアにおける音楽療法
 8-1 エンドオブライフ・ケアとは
 8-2 ナラティヴアプローチ/物語から学ぶ支援方法
 8-3 スピリチュアリティ
 8-4 症例報告
 8-5 エンドオブライフ・ケアとこれから
第9章 音楽療法の研究方法
 9-1 量的研究とは
 9-2 質的研究とは
 9-3 混合研究とは
 9-4 事例研究の書き方
第10章 音楽療法究極の目標はヒトのWell-being
 10-1 Musickingという概念
 10-2 音楽療法は学際的な領域の活動である
 10-3 良い人間関係とは communicative musicality理論
 10-4 Well-beingとは
 10-5 「幸福学」の誕生 哲学から科学へ
 10-6 音楽療法究極の目標はヒトのWell-being
 音楽療法士という職業の将来のために

あとがき
引用・参考文献
事項索引