• みんなが音楽を好きになる! やすしげ先生の楽しい合唱メソード

書籍 音楽教育

音楽指導ブック

みんなが音楽を好きになる! やすしげ先生の楽しい合唱メソード

(DVD付き)

田中安茂

定価
3,300円 (本体3,000円+税)
判型・頁数
B5・96頁+DVD1枚
発行年月
2019年3月
ISBNコード
9784276321694
商品コード
321690

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内容紹介

2015年4月号~2017年3月号まで『教育音楽 中学・高校版』にて連載の「心でつながるクラス合唱」を書籍化。
合唱指導はもちろん、音楽の授業で生徒が音楽が好きになるノウハウも惜しみなく紹介。2018年3月に定年を迎えた著者は、これまでいわゆる「荒れている」学校に赴任し、授業もままならない状態から、歌う子ども・学校に変えてきた。その著者の教師人生を振り返り、指導観にも迫る一冊。

目次

Prologue

第1楽章 やる気にさせる方法
1.鉄は熱いうちに!
 1. 好きになるのが一番
 2. 最初の3時間で勝負を決める
 3. 心情面に目を向けることも大切
2.授業をつくっていくのは、君たち自身
 1. 生徒の意識を変える
 【1時間目の運び】
 2. 先輩たちの合唱祭のDVDを観せる
 3. 先輩の歌はなぜうまいのか?
 4. 君たちの力を引き出してあげよう
 5. 自身の卒業式を目標に
 6. 授業はみんながやるもの
3.リーダー経験は、自分を成長させるチャンス
 1. パートリーダーの条件とは?
 2. パートリーダーはなぜ大変なのか
 3. パートリーダーの経験は、学びのチャンス
 4. 話し合って決める
4.思いっ切り声を出すって、楽しいだろう
 1. 楽しいと思える発声練習
5.とにかく自分たちでやってごらん
 1. 自分たちで授業をする
 【2時間目の運び】
 2. パートリーダー始動!
 3. パートリーダーへの声がけ
 4. 事前準備も必要
6.先生も一緒に、アクティブに歌う!
 1. 合唱の醍醐味を味わう
 2. 握手をして終わる
7.指揮者とピアニストを決めよう
 1. 復習をしてから
 【3時間目の運び】
 2. 指揮者がやること
 3. ラジオ体操の動作で
 4. 立候補させる
 5. 生活指導としての大事な言葉

第2楽章 自主性を育てる方法
1.学習環境を整えることが大切
 1. しっかりあいさつをする
 2. 全員がこちらを向いたら話し始める
 3. 教科リーダーに伝えておくこと
2.合唱指導の裏ワザ
 【Step1:興味関心を持たせる】
 ①河童の早口言葉
 ②じゃんけん○○人抜き
 ③フェイント手拍子
 ④たい焼きリズム(ぺったんこ)
 ⑤手をつないで波
 ⑥男女4人で3拍子ワルツ
 ⑦みんなでリズム
 ⑧リズムバンド
 【Step2:自信を持って声を出させる】
 ①自然体パッティング
 ②音階エレベーター
 ③胸開けの重要性
 ④息を吸って「あいうえお」
 ⑤あなたはだあれ
 ⑥「かきくけこ」の早口言葉
 ⑦マンガの吹き出し
 【Step3:響きをつける】
 ①声帯を倍に伸ばすハーモニカ唱法
 ②声帯を下げて声を据える
 ③hを使って声帯のアインザッツを入れて発声練習をする
 ④階名発声黒板を使い発声法を明確にする
 ⑤階名母音唱
 【Step4:表現力を高める】
 ・レガートの練習
 ①『こんにちはのカデンツ』1年生バージョン(3部)
 ②『こんにちはのカデンツ』3年生バージョン(4部)
 ③ソットヴォーチェで歌う
 ・表現の練習
 ①指揮法で歌う
 ②アンサンブル
 ③相手に伝えるための練習
 ④母音延ばし1.5倍
3.練習方法を確立する
 1. 生徒の自主性を育むために
 2. 司会者(進行役)を決める
 3. パートリーダーを前に立たせて
 4. 協力して練習することが一番
4.表現力をさらに引き出すテクニック
 1. 演技や振り付けを伴った表現の練習

第3楽章 心をメンテナンスする方法
1.なぜやる気を失うのか
 1. 音楽的指導より、心のメンテナンスを
 2. 歌うのが嫌になるとき
 3. 先生は何をすればいい?
 4. 先生はあきらめていない
2.クラス合唱の意味とは
 1. 合唱には、人生そのものが映し出される
 2. 存在する意味を教えてくれるもの、それが合唱
 3. 指導は、長期的な視野を持つこと
3.指導困難校における対応
 1. つらかった時期も
 2. 音楽カードの活用
4.困ったときの対処法
 1. こんなとき、どうしたらいい?
 Ⓐ 席に着かない、挨拶ができない、先生の話に耳を傾けないことが起きている場合
 Ⓑ 作業、行動がだらだらとしていて遅い場合
 Ⓒ 授業中の私語が多い、授業中ざわざわして集中しない場合
 Ⓓ 何かと教師に逆らう生徒がいる場合
 Ⓔ クラスの雰囲気が協力的でなくしらけている場合

第4楽章 指導者としての心を整える方法
1.私のスペシャル・ノート
 【音楽を通して生徒に伝えたいこと】
 1. 音楽が好きである自分を好き
 2. 真剣な生き方をする
 3. まずは自分から実践する
 4. 分かち合えるような関係に
 5. パートリーダーのノート
 6.『こんにちはのカデンツ』の重要性
 7. 演奏者にとって一番大切な要素
 8. 修学旅行で学んだこと
2.合唱の力とは
 1. ①声を出す→自己主張の能力
   ②聴き合う→自己管理の能力
③認める→思いやりの心
④音程や音色→歌唱力
 2.「感心」と「感動」は違う
 3. 全身全霊で歌え!
 4. 仲間を大切にする
 5. 自分がいることの大切さ
3.いい経験をしているか
 1. 中学生のとき、いい思いをしてきたか?
 2. あなたの学校はいい学校?
4.悩める先生たちへ
 1. 最高の指導と最悪な指導
 2. 学校をよくする第一歩
 3. 苦労をチャンスに
 4. A=B Because A≠B
 5. 裏を返せば……
5.生徒の心をつかむ
 1. 気付いたら、すぐに声を掛けよう
 2. 音楽は、中学生の心と体を成長させる
 3. 一生懸命にやっている生徒と協力する
 4. 壁にぶつかったとき

最終楽章 授業活性の玉手箱
 ①ふき流し
 ②卵のみフォー
 ③紙ならし
 ④こだま発声
 ⑤鼻つまみ発声法
 ⑥フンッ・フンッ・フンー
 ⑦声帯下げ
 ⑧太ももたたき発声法
 ⑨背目(せめ)とフォーム
 ⑩声帯を太くする意識が声量アップにつながる
 ⑪チェンジボイスで3オクターブヴ
 ⑫気柱(きちゅう)
 ⑬目をつぶって歌って!
 ⑭耳に当てる手を逆向きに

Epilogue

[Column]
1.支え
2.軟口蓋は上げるの?下げるの?
3.人間の声はGの音が開放弦
4.指揮をすることは、指揮をしないこと