内容紹介
ルネサンスから現代まで、美しい音の響きについて、西洋人はどのように考え、それを理論化しようとしたのか? 各時代を画する和声理論を取り上げ、ドイツ的視点とフランス的視点の両面からバランスよく考察し、さらに、イタリア、アメリカの視点を加えた。分かりやすい解説は、大学のテキストに最適。
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目次
凡例
はじめに――思想としての和声理論
序 章 ハーモニーの範囲と方法
1.3つの大きな関心事
2.基本的な用語について
3.主要な理論家と本書の構成
第1章 数と協和音――初期近代の音楽理論におけるピュタゴラス派の伝統
1.ザルリーノ
2.デカルト
第2章 自然と音楽――和声を科学的に説明する
1.ラモーの飽くなき夢
2.数比から協和音程を説明できるか?
3.和声の物理学的基礎づけのさまざまな試み
◆コーヒーブレイクVol.1――和声は科学? 哲学? それとも音楽?
第3章 科学から教育へ――整理されゆく和声理論
1.教育としての和声法とフランスの特殊性
2.歴史化される和声
3.フェティスと調性概念
第4章 響きを想像する――調的機能と近親関係論
1.和音にはそれぞれの役割がある
2.「進行」と「転換」による和声進行の分類学
3.和声二元論の展開
◆コーヒーブレイクVol.2――日本で学ばれている和声法はどんなもの?
第5章 耳を変える――音楽聴の変化が和声理論にもたらしたもの
1.リーマンの理論への反応
2.音感覚とイメージ
3.旋法和声の系譜
第6章 音が意志をもつ――楽曲に共通する原型
1.音は生き物である
2.音は概念上は持続している
3.自然倍音列と芸術家
◆コーヒーブレイクVol.3――ところ変われば和声理論も変わる?
第7章 音楽は進歩する――不協和音の解放
1.「和音」なのか「非和声音」なのか
2.ひとつの楽曲にはひとつの調性しかない
3.音楽も和声理論も進歩する
第8章 音を秩序づける――ポスト調性時代のハーモニー
1.ポスト調性理論誕生の背景とアメリカの特殊性
2.音楽に数学的な秩序を見出す
3.音程に基づく秩序を音楽に見出す
4.ポスト調性音楽の「ハーモニー」
5.音楽現象に着目した理論の追求
6.ポスト調性理論を支えたもの
おわりに――和声理論からみえてくるもの
謝辞
人名索引
事項索引
著者紹介
はじめに――思想としての和声理論
序 章 ハーモニーの範囲と方法
1.3つの大きな関心事
2.基本的な用語について
3.主要な理論家と本書の構成
第1章 数と協和音――初期近代の音楽理論におけるピュタゴラス派の伝統
1.ザルリーノ
2.デカルト
第2章 自然と音楽――和声を科学的に説明する
1.ラモーの飽くなき夢
2.数比から協和音程を説明できるか?
3.和声の物理学的基礎づけのさまざまな試み
◆コーヒーブレイクVol.1――和声は科学? 哲学? それとも音楽?
第3章 科学から教育へ――整理されゆく和声理論
1.教育としての和声法とフランスの特殊性
2.歴史化される和声
3.フェティスと調性概念
第4章 響きを想像する――調的機能と近親関係論
1.和音にはそれぞれの役割がある
2.「進行」と「転換」による和声進行の分類学
3.和声二元論の展開
◆コーヒーブレイクVol.2――日本で学ばれている和声法はどんなもの?
第5章 耳を変える――音楽聴の変化が和声理論にもたらしたもの
1.リーマンの理論への反応
2.音感覚とイメージ
3.旋法和声の系譜
第6章 音が意志をもつ――楽曲に共通する原型
1.音は生き物である
2.音は概念上は持続している
3.自然倍音列と芸術家
◆コーヒーブレイクVol.3――ところ変われば和声理論も変わる?
第7章 音楽は進歩する――不協和音の解放
1.「和音」なのか「非和声音」なのか
2.ひとつの楽曲にはひとつの調性しかない
3.音楽も和声理論も進歩する
第8章 音を秩序づける――ポスト調性時代のハーモニー
1.ポスト調性理論誕生の背景とアメリカの特殊性
2.音楽に数学的な秩序を見出す
3.音程に基づく秩序を音楽に見出す
4.ポスト調性音楽の「ハーモニー」
5.音楽現象に着目した理論の追求
6.ポスト調性理論を支えたもの
おわりに――和声理論からみえてくるもの
謝辞
人名索引
事項索引
著者紹介