内容紹介
『キリスト教と音楽』『古楽のすすめ』がロングセラーの著者、待望の新刊。広い音楽ファンに向けた、国際的活動豊かな日本人研究者による音楽史。従来の音楽史本は概論・定説による教科書的なものが多かったが、本書は著者の長年の研究から導き出される豊富な知識、独自の視点・推論を軸として一歩も二歩も踏み出した内容で、未来への橋渡しとなる。著者の専門のキリスト教音楽については、ヨーロッパ音楽の基礎として音楽史の流れの中で、とくに充実してわかりやすく書かれている。古代、中世、ルネサンス、バロック、古典派、ロマン派、ロマン派以後という分類が一般的な歴史区分について、長年の研究に基づく見解から独自の考え方による区切り目を示し、時代の変換期の記述が興味深く展開する。研究者のみならず一般のクラシックや音楽ファンに向けて著者によるヨーロッパ音楽史の体系・構造を示すことで、各時代の音楽の新たな魅力を再発見でき、聴いてみたくなるのは必至。
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目次
まえがき
第1章:古代の音楽
1 古代ギリシャの歌の伝統と音楽理論
2 古代ギリシャの哲学者と音楽
3 古代ギリシャの楽譜
4 キリスト教とヨーロッパ音楽のルーツ
第2章:中世の音楽
1 中世の音楽教育と聖歌の発展
2 聖歌の種類と教会旋法
3 中世の世俗歌曲
4 初期ポリフォニーの発展
5 アルス・アンティカ
6 アルス・ノヴァとトレチェント、さらにアルス・スブティリオール
7 中世イギリスとプロト・ルネサンス
第3章:ルネサンス音楽
1 ルネサンス音楽の誕生
2 デュファイとその世代
3 ルネサンス・ポリフォニー様式の完成に向けて
4 ルネサンス音楽の裏街道
5 パレストリーナ様式の確立
6 宗教改革と音楽
7 世俗歌曲と器楽曲の発展
第4章:バロック音楽
1 ルネサンスとバロックの違い
2 モノディーとオペラの誕生
3 ローマ派のオペラ
4 オラトリオの誕生
5 ヴェネツィアの華麗な合奏
6 ブルボン王朝と音楽
7 バロック器楽音楽の発展
8 バロック・オペラ、オラトリオ、そしてその他の声楽曲
9 バロック時代のドイツ語圏
10 イングランドのバロック音楽
第5章:古典派
1 古典派とは何か?
2 前古典派とヴィーン
3 ピアノの誕生
4 ハイドン
5 モーツァルト
第6章:ロマン派
1 古典派からロマン派へ
2 ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの歴史的位置
3 メンデルスゾーンとベルリオーズ
4 ドイツ歌曲の黄金時代
5 フランスとイタリアの歌曲
6 歌劇の発展
7 オラトリオ、ミサ曲など
8 ピアノの黄金時代
9 ロマン派のオルガン音楽
10 ヴァイオリンとその仲間
11 管楽器の改革
12 ロマン派の室内楽
13 交響曲と交響詩
第7章:ロマン派以後
1 多様式の展開
2 フランス:反ロマン主義と印象派
3 シャンソン・ポピュレールとジャズの流行
4 ドイツ:表現主義から無調音楽、そして十二音音楽へ
5 イタリア:過去への回想と新古典主義の傾向
6 新古典主義、新即物主義、そして実用音楽
7 神秘主義
8 新民族主義
9 イギリス音楽の復活
10 移民の国アメリカの多様な音楽
11 ロシア革命と社会主義リアリズム
12 第二次世界大戦後以後の音楽
13 電子音楽とその周辺
14 偶然性の音楽、図形楽譜、そしてシアター・ピース
15 芸術音楽と大衆音楽、そして民族音楽
16 ミニマル・ミュージック、調性への復帰、そして多様式主義
17 未来へ向けて
さいごに
あとがき
索引
第1章:古代の音楽
1 古代ギリシャの歌の伝統と音楽理論
2 古代ギリシャの哲学者と音楽
3 古代ギリシャの楽譜
4 キリスト教とヨーロッパ音楽のルーツ
第2章:中世の音楽
1 中世の音楽教育と聖歌の発展
2 聖歌の種類と教会旋法
3 中世の世俗歌曲
4 初期ポリフォニーの発展
5 アルス・アンティカ
6 アルス・ノヴァとトレチェント、さらにアルス・スブティリオール
7 中世イギリスとプロト・ルネサンス
第3章:ルネサンス音楽
1 ルネサンス音楽の誕生
2 デュファイとその世代
3 ルネサンス・ポリフォニー様式の完成に向けて
4 ルネサンス音楽の裏街道
5 パレストリーナ様式の確立
6 宗教改革と音楽
7 世俗歌曲と器楽曲の発展
第4章:バロック音楽
1 ルネサンスとバロックの違い
2 モノディーとオペラの誕生
3 ローマ派のオペラ
4 オラトリオの誕生
5 ヴェネツィアの華麗な合奏
6 ブルボン王朝と音楽
7 バロック器楽音楽の発展
8 バロック・オペラ、オラトリオ、そしてその他の声楽曲
9 バロック時代のドイツ語圏
10 イングランドのバロック音楽
第5章:古典派
1 古典派とは何か?
2 前古典派とヴィーン
3 ピアノの誕生
4 ハイドン
5 モーツァルト
第6章:ロマン派
1 古典派からロマン派へ
2 ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの歴史的位置
3 メンデルスゾーンとベルリオーズ
4 ドイツ歌曲の黄金時代
5 フランスとイタリアの歌曲
6 歌劇の発展
7 オラトリオ、ミサ曲など
8 ピアノの黄金時代
9 ロマン派のオルガン音楽
10 ヴァイオリンとその仲間
11 管楽器の改革
12 ロマン派の室内楽
13 交響曲と交響詩
第7章:ロマン派以後
1 多様式の展開
2 フランス:反ロマン主義と印象派
3 シャンソン・ポピュレールとジャズの流行
4 ドイツ:表現主義から無調音楽、そして十二音音楽へ
5 イタリア:過去への回想と新古典主義の傾向
6 新古典主義、新即物主義、そして実用音楽
7 神秘主義
8 新民族主義
9 イギリス音楽の復活
10 移民の国アメリカの多様な音楽
11 ロシア革命と社会主義リアリズム
12 第二次世界大戦後以後の音楽
13 電子音楽とその周辺
14 偶然性の音楽、図形楽譜、そしてシアター・ピース
15 芸術音楽と大衆音楽、そして民族音楽
16 ミニマル・ミュージック、調性への復帰、そして多様式主義
17 未来へ向けて
さいごに
あとがき
索引