• 長岡鉄男のレコードえんま帳 上巻

ムック レコード芸術 編

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長岡鉄男のレコードえんま帳 上巻

  • 長岡氏が切る!時代を超えた優秀録音盤

長岡鉄男 著/レコード芸術

定価
1,980円 (本体1,800円+税)
判型・頁数
B5・240頁
発行年月
2021年10月
ISBNコード
9784276963306
商品コード
963300

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内容紹介

いまだ多くのオーディオファンの心をつかんでいるオーディオ評論家・長岡鉄男氏。オーディオ機器の批評や自作スピーカー紹介の一方で、ソフト蒐集を精力的に行い、音や映像の質がよいディスクをオーディオ誌などで発表していました。それらをまとめた書籍は数多く出版されましたが、今回は単行本化されていなかった「レコード芸術」誌1987年1月号から始まる連載「レコードえんま帳」をまとめました。下巻と合わせて特別回(作曲家などへのインタビュー等)を除く全159回を収録。本連載は単なる優秀録音盤紹介とは異なり、ディスクのいい面だけでなく、悪いところもズバズバと書き綴ります。まさにディスクの「えんま帳」で、時には厳しく、時にはジョークも交えた長岡節は痛快。長岡氏の知識に驚きます。

目次

いまに残る、長岡流の轍~「レコードえんま帳」を読み返して 高崎素行×炭山アキラ
第1回 異次元の音楽 オーバートーン!?
第2回 ジョン・アダムズによる墨絵曼荼羅の世界!
第3回 ダビンチの絵でいうとモナリザ風 謎の”マタイ”発見!
第4回 今世紀最後の芸術家? 不遇の天才ジャン・バラケ
第5回 ワンポイントの録音の実験 2人のCD製作者
第6回 華麗な風見鶏の遍歴 典礼劇「ダニエル物語」
第7回 古きよき時代の、のどかな音楽”パストラル”
第8回 アトミックでコミックでギミック ランドウスキ、ヒロシマに平和を歌う
第9回 悪魔顔のボースマンスの悪魔讃歌 歌劇<ジルの受難>
第10回 中世に翔んだスーパーウーマン ヒルデガルト・フォン・ビンゲン
第11回 マジメ人間が一度だけ翔んだ フランクのソナタ イ長調
第12回 なんだかわからない、けれどわかりやすい、ミニマル・ミュージック
第13回 声の限界に挑戦する 3人の魔女たち
第14回 魅力のサウンド フォルテピアノ
第15回 ライブ録音ではない ライブな録音のレコード
第16回 動物とエレクトロニクスの組合せ? スポトニックの奇妙な世界!
第17回 ヴァケラスの5月1日の音楽
第18回 幸福なアメリカ人 チャールズ・アイヴズの奇妙な味の超絶音楽
第19回 AV時代の視覚的、幻想的音楽 ジョージ・クラムの作品
第20回 オーディオ新時代への展望 重低音再生
第21回 独り立ちするか? アニメの音楽
第22回 音楽ドラッグ ライヒの≪ドラミング≫
第23回 NEW WORLDとNEW ALBIONで聴くルー・ハリソン
第24回 安いのか高いのか? 980円CDを聴く!?
第25回 ハードのようには行かないけれど ソフトのCP比を考える
第26回 CDに追いつき追い越す LD『メサイア』と『トスカ』
第27回 LDで音楽を見る ブランデンブルクと<ヘンゼルトグレーテル>
第28回 観る「こうもり」と聴く「こうもり」
第29回 81歳の青年、エリオット・カーターの弦楽四重奏曲を聴く!
第30回 神秘の女芸人 エステル・ラマンディエ
第31回 天使の歌声? 悪魔の歌声? タピオラ合唱団のハイテクニック
第32回 しかめつらのひょうきん族 コーレ・コルベルグ
第33回 14世紀の現代音楽 シャンティイー・コーデックス
第34回 4チャンネルからサラウンドへ
第35回 ドリアン・レーベルとオルガンの魔術師ギヨー
第36回 趣味で作る超マイナーレベル NEW ALBION
第37回 ジョン・アダムズ:ハーモニアムの解剖
第38回 間接音99%の音楽? 貯水槽での実験!
第39回 AVオペラ「ヴァリス」のコクーン公園とCD
第40回 打楽器音楽の元祖 ヴァレーズのイオニザシオン再発見
第41回 ソビエトのオバタリアン グバイドゥーリナの生(ナマ)とCD
第42回 破壊の音楽か、音楽の破壊か シヴァいn捧げるウイッシャートのVOX
第43回 モーツァルトの心を弾く 伊藤栄麻のモーツァルト:ピアノ・ソナタ全集
第44回 ミュジーク・コンクレート中心にセレクトしたコンセール・イマジネール!?
第45回 テラ・アウストラリス・インコグニタの奇妙な音楽
第46回 バイノーラル効果のステレオ再生 RSSの第1弾を聴く!
第47回 ミネソタの音楽家 スティーヴン・ポーラス
第48回 スーパーピアノの異次元サウンド KLAVINS MUSIC!
第49回 駄作か傑作か! ジェームズ・ウッドのサラウンド音楽「ストイケイア」
第50回 日本ではできなかった? 日本のオーケストラ音楽
第51回 二〇で悪童、三〇で才子 ジョージ・アンタイルの音楽
第52回 二千年の歴史を誇るラーマーヤナの音楽
第53回 録音の印象派 霧に包まれた鮮烈サウンド。ラヴェルの『2台のピアノのための音楽』
第54回 全員が同窓生 小国アイスランドの音楽
第55回 オフマイクの優秀録音で中世を再現する≪ダニエルとライオン≫
第56回 オリバー・ナッセンのファンタジー・オペラ ≪怪獣たちのいるところ≫
第57回 デイヴィット・ハイクスの生演奏と録音
第58回 大劇場でのオペラとは一味違った魅力がある グラインドボーン音楽祭シリーズ
第59回 ルートヴィヒⅡ世の霊のささやきが聞こえる怪奇CD!
第60回 光と色彩の音楽家 西村 朗の世界
第61回 メタムジークか メタメタムジークか!?
第62回 現代曲への疑問!? AEQUALISの優秀録音盤
第63回 LDかCDか コー・カメダの世界を聴く!
第64回 45年前のマイクが生きる TACETの大吟醸サウンド
第65回 風まかせの音楽 ~エオリアン・ハープ
第66回 ワンポイントにもいろいろござる! AUDIO QUESTのCD
第67回 音を楽しむマニアのためのCD クセナキス:室内楽作品集
第68回 2枚の≪魔笛≫ 名作はどっちだ!?
第69回 1481種の音見本 TACETのサンプラー
第70回 演奏会場と同じエコーを感じられる アンサンブルPANのエコー芸術
第71回 アナログは死なず、シェフィールドのダイレクトディスク頑張る
第72回 アルバ・ムジカ・きょう
第73回 ピアノのとらえ方~2枚のCD
第74回 どう聴いたらいいのか 対照的な2枚のCD!!
第75回 一味違ったところがあって面白い ラテン・アメリカ弦楽四重奏団
第76回 続報! スーパーピアノ KLAVINS 370
第77回 音楽の悪ふざけ!? クロノスの『ショート・ストーリーズ』

※内容は、P. 4 ~ 8 を除き、1987年1月号から1993年6月号までの『レコード芸術』誌掲載時のものです。