内容紹介
明治大学および東京芸術大学の講義内容をベースに、気鋭の民族音楽学者が世界のさまざまな地域で暮らす人々の声の文化を分析・考察する。ホーミーから初音ミクまで、多様で変化に富んだ声のかたちの向こうに見えてくるものとは?貴重な写真や譜例、著者の手になる楽しいイラストも多数掲載。音楽と人間についてもっと知りたい読者を発見の旅に誘う一冊。
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目次
旅の始めに―声と身体
第一章 思い通りにならない声をめぐって
「出てしまう」声
あふれる感情と泣きのかたち
カレリア人は「ことばとともに泣く」
泣き歌文化の共通性
カルリの泣きと鳥の声
第二章 ともに歌うということ
行動をともにする
台湾の〈パシブッブッ〉
グルジアの合唱―歌えることが一人前の社会人の条件
合唱の社会的な意味―アルバニアの事例
森の人々と合唱
参加型パフォーマンスとプレゼンテーション型パフォーマンス
参加することに意義がある歌
歌が共同体をつくる時
第三章 協調する身体―合唱・身体・歌
時を計る声
コード化された掛け声と身体運動
まりつき歌となわとび歌
マオリのハカ
にしん漁の漁師の歌
囚人たちの歌
第四章 一人で静かに歌う歌―子守歌から考える
子守歌に必要な音楽様式
「ねんねんころり」とリフレイン
自分に返ってくる歌
五木の子守歌
逃避としての歌
ひそかに聞き手を期待する―粉挽き歌
コラム 器楽のざわざわ、歌の静寂
第五章 のばして、揺らして、響かせる声
川のように流れる声―フリーリズムとメリスマ
メリスマ的歌唱法は装飾か?
メリスマ・フリーリズムと個人
メリスマの感情喚起力
〈長い歌〉と〈短い歌〉―ことばの意味とメリスマ
人気オペラ歌手とメリスマ
声の揺れと陶酔
メリスマの抑制
第六章 声とことばの魔術的な力―呪文と儀礼言語
口に出してはいけないこと
声の出すことの効力
名前を呼ぶこと
声の魔術的な力
わかることとわからないこと
コラム なんまんだぶ、なんまんだぶ
第七章 ことばをもたない歌の力
ことばの響きと意味の分離:ジベリッシュ
響きとしての声:ヴォカリーズ
子音の響き:スキャット
「口の音楽」―マウス・ミュージック
楽器音と声
第八章 楽器を歌う声、ことばを話す楽器
口で歌う楽器の音
南インドの口唱歌
音節の選び方
ことばを話す楽器
楽器ことばと秘密
第九章 会話する歌、喧嘩する歌
古代の歌の会話
歌の会話のゲーム性
格闘技としての歌
歌の会話にとってのゲームのリング
共有される「恋の会話」白族の歌垣
専門家の歌の対決 モーラム
歌の喧嘩
声そのものをやりとりする―喉遊び
コラム ルアンパバンでお正月
第十章 ドリトル先生の声―動物とのコミュニケーション
鳥の声、猿の声、ヒトの声
スカンジナビアのクルニン
ヨーデルと牧畜文化
ヨーデルとビュッヘル―声と楽器の関係
ヨーデルの変化
トゥヴァの牧畜と音響文化
喉歌とサウンド重視の音楽
牧畜民と動物の声
第十一章 声を演じる
職業による声の様式化
パフォーマンスとしての売り声
声を演じる―アルジャにおける声とキャラクター
アルジャにおける声と身分
アルジャの声における洗練と粗野
声によって演じること
コラム 声の動きは身体の動き
旅の終わりに
参考文献
あとがき
第一章 思い通りにならない声をめぐって
「出てしまう」声
あふれる感情と泣きのかたち
カレリア人は「ことばとともに泣く」
泣き歌文化の共通性
カルリの泣きと鳥の声
第二章 ともに歌うということ
行動をともにする
台湾の〈パシブッブッ〉
グルジアの合唱―歌えることが一人前の社会人の条件
合唱の社会的な意味―アルバニアの事例
森の人々と合唱
参加型パフォーマンスとプレゼンテーション型パフォーマンス
参加することに意義がある歌
歌が共同体をつくる時
第三章 協調する身体―合唱・身体・歌
時を計る声
コード化された掛け声と身体運動
まりつき歌となわとび歌
マオリのハカ
にしん漁の漁師の歌
囚人たちの歌
第四章 一人で静かに歌う歌―子守歌から考える
子守歌に必要な音楽様式
「ねんねんころり」とリフレイン
自分に返ってくる歌
五木の子守歌
逃避としての歌
ひそかに聞き手を期待する―粉挽き歌
コラム 器楽のざわざわ、歌の静寂
第五章 のばして、揺らして、響かせる声
川のように流れる声―フリーリズムとメリスマ
メリスマ的歌唱法は装飾か?
メリスマ・フリーリズムと個人
メリスマの感情喚起力
〈長い歌〉と〈短い歌〉―ことばの意味とメリスマ
人気オペラ歌手とメリスマ
声の揺れと陶酔
メリスマの抑制
第六章 声とことばの魔術的な力―呪文と儀礼言語
口に出してはいけないこと
声の出すことの効力
名前を呼ぶこと
声の魔術的な力
わかることとわからないこと
コラム なんまんだぶ、なんまんだぶ
第七章 ことばをもたない歌の力
ことばの響きと意味の分離:ジベリッシュ
響きとしての声:ヴォカリーズ
子音の響き:スキャット
「口の音楽」―マウス・ミュージック
楽器音と声
第八章 楽器を歌う声、ことばを話す楽器
口で歌う楽器の音
南インドの口唱歌
音節の選び方
ことばを話す楽器
楽器ことばと秘密
第九章 会話する歌、喧嘩する歌
古代の歌の会話
歌の会話のゲーム性
格闘技としての歌
歌の会話にとってのゲームのリング
共有される「恋の会話」白族の歌垣
専門家の歌の対決 モーラム
歌の喧嘩
声そのものをやりとりする―喉遊び
コラム ルアンパバンでお正月
第十章 ドリトル先生の声―動物とのコミュニケーション
鳥の声、猿の声、ヒトの声
スカンジナビアのクルニン
ヨーデルと牧畜文化
ヨーデルとビュッヘル―声と楽器の関係
ヨーデルの変化
トゥヴァの牧畜と音響文化
喉歌とサウンド重視の音楽
牧畜民と動物の声
第十一章 声を演じる
職業による声の様式化
パフォーマンスとしての売り声
声を演じる―アルジャにおける声とキャラクター
アルジャにおける声と身分
アルジャの声における洗練と粗野
声によって演じること
コラム 声の動きは身体の動き
旅の終わりに
参考文献
あとがき
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