• ムジカノーヴァ 2021年4月号

雑誌 ムジカノーヴァ

ピアノを学ぶ・教える・楽しむ人の雑誌

ムジカノーヴァ 2021年4月号

  • 始めよう! 幼児の心をつかむ プレ・ピアノレッスン
  • 今月の1曲:クレメンティ《ソナチネ》Op.36-2 第1楽章
定価
922円 (本体838円+税)
判型・頁数
A4変
発行年月
2021年3月
JANコード
4910085190410
商品コード
182104

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内容紹介

[特集]
始めよう! 幼児の心をつかむ プレ・ピアノレッスン
乳幼児の発達/リトミック/ソルフェージュ

◆乳幼児の発達的特徴から考える 赤ちゃんからの音楽体験〜0,1,2才で大切にしたいこと、注意したいこと(今川恭子)
 乳幼児期を起点とした音楽的発達と音楽学習に関する研究を行っている今川恭子先生に、0〜2才児の発達的特徴と、それぞれの発達段階における音楽体験の例、注意すべき点を教えていただきました。乳幼児にレッスンを行う際にお役立ていただけるよう、表付きでお届けします。

◆レッスン成功の鍵は素材選び! 子どもの発達に合わせたレッスンカリキュラム(鈴木和子)
「子供のための音楽教室」で、未就学児にピアノとソルフェージュの指導をされている鈴木和子先生に、「2~3才」「4~6才」のレッスンカリキュラムを教えていただきました。

◆Interview石丸由理 子どもが心から音楽を楽しむためのリトミック・レッスンのアイディア(荒木淑子)
 ダルクローズ・リトミック国際ライセンスを取得し、40年以上にわたり「ユリ・リトミック教室」を主宰している石丸由理先生に、リトミックのレッスンで大切にしていることや、身につけさせたい力、子どもの心に寄り添ったレッスンのアイディア等を教えていただきました。1/31にオンラインで行われた「親子のリトミック」のレポートも掲載しています。

[今月の課題曲]
クレメンティ《ソナチネ》Op.36-2 第1楽章

[トピックス]
◆Report EQWEL♪ドレミコース♪のリトミックレッスン(荒木淑子)
 幼児教室のパイオニアとして約30年の実績をもつEQWELチャイルドアカデミーのリトミックコース「0・1歳クラス」のレッスンをレポートします。

◆Report KAWAI PREMIUM CONCERT
アクトシティ浜松中ホールで河合楽器製作所主催により行われた、今年のショパン・コンクール予備予選に挑むピア二スト6名の壮行演奏会の模様をレポ―トします。

◆様々な年齢における適切な指導法~ムジカノーヴァ付録の使い方~(福島優子)
なるべく注意の言葉を減らし、子どもたちの想像力を育めるように、という視点で制作された、福島先生の付録シリーズ(本誌2020年9月号~2021年3月号掲載)。その活用法を解説していただきました。

◆全国の読譜指導に悩むピアノ指導者へ「川崎紫明音符ビッツ 指導者養成講座」4月開講(荒木淑子)
ピアノ指導歴50年を超える川崎紫明先生が、長年の研究と実践の中から考案した0才から学べるソルフェージュメソッド「音符ビッツ」。4月から開講される指導者養成講座について、お話を伺いました。

◆小岩信治×鐵百合奈 シューマンの「ピアノ協奏曲への道」後編(小岩信治)
 シューマンが完成させるまで試行錯誤を続けた《ピアノ協奏曲イ短調》を彼の生きた時代から理解するため、先月号の前編ではフンメル、メンデルスゾーン、チェルニーのイ短調協奏曲を辿ってきました。後編では、アルカン。クララ・ヴィークと続け、最後にこの音楽学者とピアニストの対談から見えてきたシューマンのイ短調協奏曲についてまとめます。

◆Report わらべうたde ソルフェージュ
 ピアノレッスンにすぐ取り入れられる、わらべうたを使ったソルフェージュを実践されている井上史枝先生のお話をレポートします。

[連載]
学ぶ
◆コンクール課題曲にチャレンジ!(平井千絵)
 人気のコンクールの課題曲の中から毎号1曲を取り上げ、その演奏・指導法を詳しく解説していきます。見ながら演奏できる、カラーの書き込み楽譜付き。今月は、クレメンティ 《ソナチネ》Op.36-2第1楽章。
◆脳神経内科医のピアニストが解説 知っておきたい ピアノ演奏における脳と身体のしくみ(上杉春雄)
 ピアノを弾く人・教える人の間で常に関心の高いテーマの一つである「脳とピアノ演奏の関係」。本誌2020年7月号でピアノを弾く時の脳の働きについてご寄稿くださった上杉春雄さんに、脳科学の最前線の話題やピアノ演奏に役立つアドバイスなどを、読みやすいエッセイの形で連載いただきます。 
第4回は「ピアノ演奏をイメージする脳」。今回は、音楽家がピアノ演奏を実際に行っている時と、イメージしている時の脳の働きをfMRIという検査法を使って示した貴重な図を掲載しています。
◆音楽記号から見えてくる 作曲家の意図(轟 千尋)
 作曲家が楽譜に書けるのは、音符といくつかの記号だけ。そのため、そこには細やかなニュアンスやバランス、音色や間など、楽譜に書ききれなかった作曲家の様々な意図が含まれています。この連載では、子どもたちが楽譜でよく出会う「音楽記号」を一つずつ取り上げ、自身の作品でどのような意図で用いているかを解説しながら、大作曲家への楽譜の読み方へ発展させていき、さらにレッスンでそれをどう伝えるべきかを提案します。
 第4回のテーマは「staccato」。
◆ピアノテーマパーク~バロックから近現代のやさしい名曲の背景をたどる~(江口文子)
「つながる音切れる音」「両手の対話」「リズムと踊り」「色と形と構成」の4つのテーマごとに、4期の名曲を集めた楽譜『4期のピアノテーマパーク』(江口文子先生監修)と連動した連載です。「自由な気持ちが音楽のはじまり」「心に浮かんだイメージを大切に育ててほしい」という、江口先生の思いが詰まったページです。創作漫画ユニット・留守keyさんによるイラストも魅力。
 第12回は、「ハイドンの《メヌエット ハ長調》」です。
◆【最終回】なんでピアノを弾くと疲れるの?左手のピアニストが見る 正しい奏法(智内威雄)
 左手のピアニストの智内威雄さんが、奏法の問題解決の研究者、プライベートや音大でレッスン・奏法を教える指導者、また演奏家としての視点から、「演奏」について実践的なアドバイスを綴ります。
 最終回は「シンプルにピアノを弾くことをいかに丁寧に理解するか」。
◆根源的なテーマから学びを深める 樹原涼子の誌上マスタークラス(樹原涼子)
 『ピアノランド』シリーズの著者がこれまでの研究で発見したこと、伝えたいと思うテーマを一つずつ丁寧に掘り下げる講座「樹原涼子のマスタークラス」と連動した連載。根源的なテーマから、今一度音楽との向き合い方を深く考えていきます。
 第9回は「ドミナントモーションで動かす、調性音楽」。
◆世界史から読み解く 音楽史(広瀬大介)
 18世紀から20世紀に至る世界史の大事件と、それを描いた、あるいはそれに影響を受けた音楽作品にスポットを当てることで、音楽をより深く愉しめるようになる連載。同時代の日本の状況にも目を向け、毎回ミニミニ年表で整理していきます。
 今回は、「フランス第二帝政とオッフェンバック《天国と地獄》」。
◆基礎テクニックがしっかり身につく 安川加壽子が選んだ色とりどりの練習曲(多 美智子)
 1977年に放映されたNHK「ピアノのおけいこ」のテキストには、安川加壽子先生が子どもたちのために選曲した28の練習曲が収録されました。この中から12曲を6回にわたってご紹介し、練習のポイントを多 美智子先生に解説していただきます。
 第2回のテーマは、「音階(スケール)/親指を軽く使う」です。
◆誰でもできる 作曲入門(壺井一歩)
 作曲をするのは難しい、と思いこんでいませんか?そんなあなたや子どもたちにオススメする、やさしい作曲講座です。実際に作曲をしてみると、「曲がどのように作られているか」が分かります。アナリーゼのヒントもたくさん見つかることでしょう。
 今回は「タイトルをつけよう」。
◆入会2年で音大入試問題が解けるようになる! あやか先生の楽典ドリル(永瀬礼佳)
 曲を解釈するためには、「楽典」の知識がまず必要不可欠です。でも、楽典というと「音大入試のために勉強するもの」「子どもには難しい」と思い込んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか? この連載では、かわいらしいイラストと易しい解説付きで、幼児向けのドリルを掲載していきます。
 第26回は「どんなひびきかな?~三和音のしゅるいについて~」。

教える
◆生徒を変身させる 24のキーワード(根津栄子)
 「こどものスケール・アルペジオ」の著者としても知られる根津栄子先生に、テクニック・表現・ステージマナーの3分野にわたり、生徒を無理なく上達させるコツを分かりやすいキーワードの形でご紹介いただきます。
 今月のキーワードは、「14.五感フル回転 目、耳、頭、指、口」。
◆教えながら学ぶ アナリーゼ入門(西尾 洋)
 楽譜が読め、旋律が歌え、鍵盤が理解できるのと同じくらいに、弾いている作品の「その作品らしさ」に迫る方法を生徒が身に付けられたら、音楽はきっと一生の心の友になるでしょう。「教えながら学ぶ」ことをコンセプトとして、やさしい曲や人気のある曲を中心に、自力で作品に近づく方法を懇切丁寧に紐解いていきます。
 第9回は、「ラヴェル――モーツァルトとの意外な接点」。
◆バッハ《インヴェンション》が楽しくなるレッスン(福田ひかり)
 バッハの《インヴェンション》を実際のレッスンでどのように指導したらよいのか、悩まれる先生は少なくないのではないでしょうか?生徒の目を輝かせるためには……そこでご提案、子どもが大好きな「謎解き」をレッスンに取り入れてみるのはいかがでしょうか? 謎が詰まった《インヴェンション》は、うってつけとも言えます。曲のしくみや歌い方を生徒さんと一緒に探しながら、楽しく創造的なレッスンを目指してみませんか?
 今月は、第14番イ短調の前編をお届けします。
◆ポピュラー音楽指導塾~リズム力をつけよう!~(佐土原知子)
 34年ほど前からポピュラー曲を積極的にレッスンに取り入れてきた著者が、明日のレッスンに使える様々な手法や情報をご紹介する連載。ポピュラーを4つのリズム区分に分け、ジャンル別に「演奏と指導のポイント」をお伝えしていきます。
 今回は「ロック&ポップス系④レッスン教材にみる8ビート(ロック)の特徴」として「使用されるスケール」について解説します。オンラインレッスンなどでも活用できるよう、リズム音源のQRコード付きでお届けします!
◆自己解決能力が高まる ばばっち先生のしつもんプログラム~ワーク付(馬場一峰)
 しつもんに答えることで、レッスンの悩みを自己解決できるようになる、馬場一峰先生のプログラムです。
 今回のテーマは、「生徒と円滑なコミュニケーションをするには?」です。
◆保護者と良好な関係を築くための 伝え方講座(古内奈津子)
 保護者との間でよくある問題を例に、良好な関係性を保ちながらスムーズに教室を運営していくための「指導者としての考え方」や「保護者への具体的な伝え方」をお伝えしていきます。
 今回は、「生徒の行儀をなおしたい場合」です。
◆音遊びから始めよう~ピアノレッスンにつながる表現の種~(鈴木和子)
 子どもたちの表現意欲を育てるレッスンをしている鈴木和子先生に、導入期から始められるレッスンのアイディアを教えていただきます。
 今回のテーマは、「ジグザグジグザグ~順次進行と跳躍進行」です。
◆メトードローズ・ピアノ教則本で読譜力と表現力をつけるレッスン(齊藤浩子)
 美しい曲で、易しいテクニックから徐々に深く学べる『メトードローズ・ピアノ教則本』。導入期のレッスンにメトードローズを取り入れている齊藤浩子先生に、活用法を教えていただきます。
 今回のテーマは、「自由に表現するためのテクニック」。

楽しむ
◆角野隼斗の 令和の音楽ライフ(角野隼斗)
 これまでの「ピアニスト」のイメージに留まらない角野隼斗さんが、様々な音楽活動をする中で、日々考えていることや感じたことなどを綴っていただきます。
 今回は「自動演奏ピアノから見えてくる『音色』という不可解なもの」。
◆ピアノをめぐる情景(青澤隆明)
 音楽評論家として活躍する著者が、『ムジカノーヴァ』読者に向けて厳選したディスク、ピアニスト、コンサート等について綴ります。読後はピアノについてもっともっと知りたくなるエッセイです。
◆CD&BOOK(長井進之介)
 ピアニストであり、音楽ライターである長井進之介さんに、レッスンに役立つCDや書籍の解説をしていただきます。
◆【新連載】ドホナーニの作品世界へようこそ(鈴木啓資)
 今月号から3回にわたり、ハンガリー生まれの作曲家、ピアニスト、指揮者、教育者であるドホナーニの作品をご紹介します。世界的な音楽家として活躍し母国の音楽院の教育制度改革に取り組んだ彼の作風は、後期ロマン派的で高度な技巧を要するものがほとんど。その中で例外的に易しい作品を選び、日本人唯一のドホナーニ直系の流れをくむ研究者が解説と演奏法を担当、その作品世界への扉を開きます。
 第1回は《ハンガリー牧歌》Op.32a 第1曲。民謡旋律を用いた、バルトークの子どものための作品を彷彿とさせる親しみやすい曲想です。書き込み楽譜をぜひ演奏してお楽しみください。
◆スギテツ presents ザッツ・エンタメ・ピアノの発表会(杉浦哲郎)
 「クラシックで笑顔を創る」をモットーに活動する、ピアノとヴァイオリンのデュオ・スギテツ。ピアノ&編曲を担当する杉浦哲郎さんに、来場者みんなが笑顔になれる、ピアノ発表会の演出方法やアンサンブル楽譜をご提案いただきます。
 今回のテーマは、「混ぜても安全!?『ごちゃまぜワルツ』」です。
◆【新連載】ふたりで弾きたい! ピアノ映えJ-POP連弾(壺井一歩)
 子どもにも大人にも人気のJ-POPを、最新曲から王道の曲まで、弾きやすく、かつ「映え」る連弾アレンジでお届けします。レベルは、プリモ・セコンドともにブルクミュラー程度。先生と生徒さん、お友達同士、兄弟姉妹、親子でお楽しみください。
 第1回は、YOASOBIの「夜に駆ける」です。

[巻末とじ込み]
◆楽譜
樹原涼子・轟 千尋・春畑セロリ
お話と音楽のきらめくバトン
樹原涼子・轟千尋・春畑セロリという今を時めく3人の作曲家による特別企画。タイトル通り、3人がリレーでお話と曲を書いていくもので、どのような展開になってどのような曲が生まれていくのかは、バトンを渡されるまで分からないというハラハラ・ドキドキする企画。毎月誕生する新曲を、どうぞお楽しみください。
 第9話は、「きっと、だいじょうぶ」(春畑セロリ)。
 
◆付録 
【新連載】Piano作曲家カード①
 ピアノのレッスンによく登場する作曲家を、「バロック」「古典派」「ロマン派」「近現代」のカードも含め、生誕年順に毎月4枚ずつ掲載していきます。裏面には、作曲家の生涯がすぐに分かる「ミニミニ年譜」や、レッスンの小ネタとして使える「Lesson Memo」も掲載。ぜひ、コレクションしてご活用ください。
 第1回は、「バロック、クープラン、テレマン、ラモー」。

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