雑誌 ムジカノーヴァ
ピアノを学ぶ・教える・楽しむ人の雑誌
ムジカノーヴァ 2021年6月号
- ショパンへの第一歩 弾く時・教える時に知っておきたいこと
- 今月の課題曲:バルトーク《冗談》
内容紹介
[特集]
ショパンへの第一歩 弾く時・教える時に知っておきたいこと
◆Mail Interview 海老彰子
ピアニストとして世界に名を知られ、ご自身が入賞したショパン国際ピアノコンクールの審査員を前回に続いて今回も務められる海老彰子さんに、日本人とショパン演奏、子どもの頃からのショパンへの近づき方について、メール・インタヴューにお答えいただきました。
◆ショパンへの憧れを実現するために~ショパンへ上手に導入するには(下田幸二)
「導入に適したショパンの楽曲紹介やその指導法」のセミナー依頼をよく受けるという筆者に、ポーランドにおけるショパンの指導プログラムの紹介や、ショパンを取り上げるタイミング、ショパンへの導入に適した作品とその指導法を解説いただきました。
◆「ショパンらしく」弾くためのマズルカ演奏法~3つの踊りを知り、表現に活かそう(山本貴志)
1曲の中に3つの踊りが組み合わされている「マズルカ」。ポーランド在住のピアニスト・山本貴志さんに、その特徴やポーランド語との関係も踏まえながら、おすすめのマズルカ3曲の演奏法を分かりやすく解説していただきました。
◆若きショパンのポロネーズで 憧れのショパンに挑戦してみよう(宮谷理香)
ポロネーズの特徴と演奏のポイント、そしてショパンが7才と11才のときに作曲したポロネーズの演奏法について、ピアニストの宮谷理香さんに詳しく解説していただきました。
◆ショパンを心ゆくまで歌いたい人へ~なめらかなレガートをつくるショパンの未完のピアノ奏法(青柳いづみこ)
ショパンの未完に終わったピアノ奏法草稿の画期的な内容と、レッスンへの導入のしかたや注意点等について、ピアニストの青柳いづみこさんに教えていただきました。
◆ショパンのワルツ、マズルカ、ポロネーズ このピアニストの録音がおすすめ!(道下京子)
音楽評論家の道下京子さんに、ショパンのワルツ、マズルカ、ポロネーズに絞り、古今の録音の中からぜひ聴いてほしいピアニストをご紹介いただきました。
[今月の課題曲]
バルトーク《冗談》
[トピックス]
◆第1回新都心国際ピアノコンクール2021 審査委員長の井筒響子さんにきく(堀江昭朗)
この7月10日に千葉市民会館大ホールで本選が行われる、新しいピアノコンクールの審査委員長にお話を伺いました。
◆『バイエル』を通してこそ見える 豊かな音楽史のリアル(小野亮祐)
4月に音楽之友社より刊行された『バイエルの刊行台帳~世界的ベストセラーピアノ教則本が語る音楽史のリアル』は、バイエルについての謎を紐解くことで、バッハより続くピアノ指導の歴史、教則本という「商品」の成り立ちが見えてくる、スリリングな書。著者のお一人に、バイエルってこんな人だった、『バイエル ピアノ教則本』ができるまで、バイエルって当時の人にとってはこんな人だった、という3つの視点から、かいつまんでご紹介いただきました。
◆AI時代最強の子育て戦略『「ピアノ習ってます」は武器になる』発刊!(大内孝夫)
ピアノを習うメリットを豊富なデータをもとに検証した本書の内容を、著者の大内孝夫氏に解説していただきました。
[連載]
学ぶ
◆コンクール課題曲にチャレンジ!(パップ晶子)
人気のコンクールの課題曲の中から毎号1曲を取り上げ、その演奏・指導法を詳しく解説していきます。見ながら演奏できる、カラーの書き込み楽譜付き。今月は、バルトーク《冗談》。
◆音楽記号から見えてくる 作曲家の意図(轟 千尋)
作曲家が楽譜に書けるのは、音符といくつかの記号だけ。そのため、そこには細やかなニュアンスやバランス、音色や間など、楽譜に書ききれなかった作曲家の様々な意図が含まれています。この連載では、子どもたちが楽譜でよく出会う「音楽記号」を一つずつ取り上げ、自身の作品でどのような意図で用いているかを解説しながら、大作曲家への楽譜の読み方へ発展させていき、さらにレッスンでそれをどう伝えるべきかを提案します。
第6回のテーマは「fermata」。
◆脳神経内科医のピアニストが解説 知っておきたい ピアノ演奏における脳と身体のしくみ(上杉春雄)
ピアノを弾く人・教える人の間で常に関心の高いテーマの一つである「脳とピアノ演奏の関係」。ピアニストで脳神経内科医の上杉春雄さんに、脳科学の最前線の話題やピアノ演奏に役立つアドバイスなどを、読みやすいエッセイの形で連載いただきます。
第3回は「ピアノ演奏のイメージから“動き”の設計へ」。
◆ピアノテーマパーク~バロックから近現代のやさしい名曲の背景をたどる~(江口文子)
「つながる音切れる音」「両手の対話」「リズムと踊り」「色と形と構成」の4つのテーマごとに、4期の名曲を集めた楽譜『4期のピアノテーマパーク』(江口文子先生監修)と連動した連載です。「自由な気持ちが音楽のはじまり」「心に浮かんだイメージを大切に育ててほしい」という、江口先生の思いが詰まったページです。創作漫画ユニット・留守keyさんによるイラストも魅力。
第14回は、「シューマンの《メロディ》」です。
◆根源的なテーマから学びを深める 樹原涼子の誌上マスタークラス(樹原涼子)
『ピアノランド』シリーズの著者がこれまでの研究で発見したこと、伝えたいと思うテーマを一つずつ丁寧に掘り下げる講座「樹原涼子のマスタークラス」と連動した連載。根源的なテーマから、今一度音楽との向き合い方を深く考えていきます。
第11回は「ペダルは、空間に響きをデザインする装置だ」。
◆世界史から読み解く 音楽史(広瀬大介)
18世紀から20世紀に至る世界史の大事件と、それを描いた、あるいはそれに影響を受けた音楽作品にスポットを当てることで、音楽をより深く愉しめるようになる連載。同時代の日本の状況にも目を向け、毎回ミニミニ年表で整理していきます。
今回は、「オッフェンバックとヨハン・シュトラウス2世の出会い」。
◆入会2年で音大入試問題が解けるようになる! あやか先生の楽典ドリル(永瀬礼佳)
曲を解釈するためには、「楽典」の知識がまず必要不可欠です。でも、楽典というと「音大入試のために勉強するもの」「子どもには難しい」と思い込んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか? この連載では、かわいらしいイラストと易しい解説付きで、幼児向けのドリルを掲載していきます。
第28回は「ちょうの お引っこし~てんちょう と いちょう について~」。
◆基礎テクニックがしっかり身につく 安川加壽子が選んだ色とりどりの練習曲(多 美智子)
1977年に放映されたNHK「ピアノのおけいこ」のテキストには、安川加壽子先生が子どもたちのために選曲した28の練習曲が収録されました。この中から12曲を6回にわたってご紹介し、練習のポイントを多 美智子先生に解説していただきます。
第4回のテーマは、「3度/指の細かい動き」です。
教える
◆森田香先生のオンラインで使える教材シリーズ(森田 香)
森田香先生が監修した付録を、オンラインレッスンでも使えるように再構成しました。今回は「拍子のおうち」です。
◆生徒を変身させる 24のキーワード(根津栄子)
「こどものスケール・アルペジオ」の著者としても知られる根津栄子先生に、テクニック・表現・ステージマナーの3分野にわたり、生徒を無理なく上達させるコツを分かりやすいキーワードの形でご紹介いただきます。
今月のキーワードは、「喜怒哀楽(驚)を指先へ」。
◆教えながら学ぶ アナリーゼ入門(西尾 洋)
楽譜が読め、旋律が歌え、鍵盤が理解できるのと同じくらいに、弾いている作品の「その作品らしさ」に迫る方法を生徒が身に付けられたら、音楽はきっと一生の心の友になるでしょう。「教えながら学ぶ」ことをコンセプトとして、やさしい曲や人気のある曲を中心に、自力で作品に近づく方法を懇切丁寧に紐解いていきます。
第8回は、「ドビュッシー《2つのアラベスク》より第1番――多彩な響きをつむぐ音楽」。
◆ポピュラー音楽指導塾~リズム力をつけよう!~(佐土原知子)
34年ほど前からポピュラー曲を積極的にレッスンに取り入れてきた著者が、明日のレッスンに使える様々な手法や情報をご紹介する連載。ポピュラーを4つのリズム区分に分け、ジャンル別に「演奏と指導のポイント」をお伝えしていきます。
今回は「ロック&ポップス系⑥16ビート」。オンラインレッスンなどでも活用できるよう、リズム音源のQRコード付きでお届けします!
◆自己解決能力が高まる ばばっち先生のしつもんプログラム~ワーク付(馬場一峰)
しつもんに答えることで、レッスンの悩みを自己解決できるようになる、馬場一峰先生のプログラムです。
今回のテーマは、「気持ちも内容も取捨選択! より効果的なレッスンの組み立て方」です。
◆保護者と良好な関係を築くための 伝え方講座(古内奈津子)
保護者との間でよくある問題を例に、良好な関係性を保ちながらスムーズに教室を運営していくための「指導者としての考え方」や「保護者への具体的な伝え方」をお伝えしていきます。
今回は、「教室を辞めたいと申し出があった場合の対応」です。
◆バッハ《インヴェンション》が楽しくなるレッスン(福田ひかり)
バッハの《インヴェンション》を実際のレッスンでどのように指導したらよいのか、悩まれる先生は少なくないのではないでしょうか?生徒の目を輝かせるためには……そこでご提案、子どもが大好きな「謎解き」をレッスンに取り入れてみるのはいかがでしょうか?謎が詰まった《インヴェンション》は、うってつけとも言えます。曲のしくみや歌い方を生徒さんと一緒に探しながら、楽しく創造的なレッスンを目指してみませんか?
今月は、第13番イ短調の前編をお届けします。
◆【最終回】音遊びから始めよう~ピアノレッスンにつながる表現の種~(鈴木和子)
子どもたちの表現意欲を育てるレッスンをしている鈴木和子先生に、導入期から始められるレッスンのアイディアを教えていただきます。
最終回は、「ころころころ~子ども自身の表現を音楽に繋げる」です。
楽しむ
◆広げよう音楽の輪 ストリートピアノを弾きに行こう!
全国で広がり続けている「ストリートピアノ」。開放感のある場所で弾けること、見知らぬ人に聴いてもらえるなど、自宅での練習やレッスンでは味わえない魅力がそこにはあります。そんな各地のストリートピアノを、演奏者の声やエピソードとともにご紹介。実際に弾きに行きたいと思ったときに役立つアクセスマップ付きです。
今回は「デュオこうべ浜の手(兵庫県・神戸市)」。
◆フランス音楽を旅する(堀江真理子)
フランス音楽を得意とし、フォーレのピアノ曲、室内楽全曲演奏会を成功させたピアニストの堀江真理子さんが、「フランス音楽ってよく分からない」というあなたと一緒にフランス的なるものを探す旅へ。フランスの歴史や多様な風土、文化をとおしてフランス音楽の流れを辿り、演奏のヒントを見つけます。
第3回は「ショパンとリストが引き起こした一大ピアノブーム」。
◆ピアノをめぐる情景(青澤隆明)
音楽評論家として活躍する著者が、『ムジカノーヴァ』読者に向けて厳選したディスク、ピアニスト、コンサート等について綴ります。読後はピアノについてもっともっと知りたくなるエッセイです。
◆CD&BOOK(長井進之介)
ピアニストであり、音楽ライターである長井進之介さんに、レッスンに役立つCDや書籍の解説をしていただきます。
◆ドホナーニの作品世界へようこそ(鈴木啓資)
4月号から3回にわたり、ハンガリー生まれの作曲家、ピアニスト、指揮者、教育者であるドホナーニの作品をご紹介してきました。
最終回は《冬の輪舞》Op.13より 第10曲「後奏曲」。ウィーンを去る際に作り始め、ウィーンの友人たちとの思い出を回想するような内容のロマンティックな作品です。書き込み楽譜をぜひ演奏してお楽しみください。
◆スギテツ presents ザッツ・エンタメ・ピアノの発表会(杉浦哲郎)
「クラシックで笑顔を創る」をモットーに活動する、ピアノとヴァイオリンのデュオ・スギテツ。ピアノ&編曲を担当する杉浦哲郎さんに、来場者みんなが笑顔になれる、ピアノ発表会の演出方法やアンサンブル楽譜をご提案いただきます。
今回のテーマは、「音楽もスピード勝負!?『天国と地獄』」です。
◆ふたりで弾きたい! ピアノ映えJ-POP連弾(壺井一歩)
子どもにも大人にも人気のJ-POPを、最新曲から王道の曲まで、弾きやすく、かつ「映え」る連弾アレンジでお届けします。レベルは、プリモ・セコンドともにブルクミュラー程度。先生と生徒さん、お友達同士、兄弟姉妹、親子でお楽しみください。
第3回は、MISIAの《アイノカタチ》です。
[巻末とじ込み]
◆楽譜
樹原涼子・轟 千尋・春畑セロリ
お話と音楽のきらめくバトン
樹原涼子・轟千尋・春畑セロリという今を時めく3人の作曲家による特別企画。タイトル通り、3人がリレーでお話と曲を書いていくもので、どのような展開になってどのような曲が生まれていくのかは、バトンを渡されるまで分からないというハラハラ・ドキドキする企画。毎月誕生する新曲を、どうぞお楽しみください。
第11話は、「あの丘に」(轟千尋)。
◆付録
Piano作曲家カード③
ピアノのレッスンによく登場する作曲家を、「バロック」「古典派」「ロマン派」「近現代」のカードも含め、生誕年順に毎月4枚ずつ掲載していきます。裏面には、作曲家の生涯がすぐに分かる「ミニミニ年譜」や、レッスンの小ネタとして使える「Lesson Memo」も掲載。ぜひ、コレクションしてご活用ください。
第3回は、「古典派、ガルッピ、C.P.E.バッハ、ハイドン」。
ショパンへの第一歩 弾く時・教える時に知っておきたいこと
◆Mail Interview 海老彰子
ピアニストとして世界に名を知られ、ご自身が入賞したショパン国際ピアノコンクールの審査員を前回に続いて今回も務められる海老彰子さんに、日本人とショパン演奏、子どもの頃からのショパンへの近づき方について、メール・インタヴューにお答えいただきました。
◆ショパンへの憧れを実現するために~ショパンへ上手に導入するには(下田幸二)
「導入に適したショパンの楽曲紹介やその指導法」のセミナー依頼をよく受けるという筆者に、ポーランドにおけるショパンの指導プログラムの紹介や、ショパンを取り上げるタイミング、ショパンへの導入に適した作品とその指導法を解説いただきました。
◆「ショパンらしく」弾くためのマズルカ演奏法~3つの踊りを知り、表現に活かそう(山本貴志)
1曲の中に3つの踊りが組み合わされている「マズルカ」。ポーランド在住のピアニスト・山本貴志さんに、その特徴やポーランド語との関係も踏まえながら、おすすめのマズルカ3曲の演奏法を分かりやすく解説していただきました。
◆若きショパンのポロネーズで 憧れのショパンに挑戦してみよう(宮谷理香)
ポロネーズの特徴と演奏のポイント、そしてショパンが7才と11才のときに作曲したポロネーズの演奏法について、ピアニストの宮谷理香さんに詳しく解説していただきました。
◆ショパンを心ゆくまで歌いたい人へ~なめらかなレガートをつくるショパンの未完のピアノ奏法(青柳いづみこ)
ショパンの未完に終わったピアノ奏法草稿の画期的な内容と、レッスンへの導入のしかたや注意点等について、ピアニストの青柳いづみこさんに教えていただきました。
◆ショパンのワルツ、マズルカ、ポロネーズ このピアニストの録音がおすすめ!(道下京子)
音楽評論家の道下京子さんに、ショパンのワルツ、マズルカ、ポロネーズに絞り、古今の録音の中からぜひ聴いてほしいピアニストをご紹介いただきました。
[今月の課題曲]
バルトーク《冗談》
[トピックス]
◆第1回新都心国際ピアノコンクール2021 審査委員長の井筒響子さんにきく(堀江昭朗)
この7月10日に千葉市民会館大ホールで本選が行われる、新しいピアノコンクールの審査委員長にお話を伺いました。
◆『バイエル』を通してこそ見える 豊かな音楽史のリアル(小野亮祐)
4月に音楽之友社より刊行された『バイエルの刊行台帳~世界的ベストセラーピアノ教則本が語る音楽史のリアル』は、バイエルについての謎を紐解くことで、バッハより続くピアノ指導の歴史、教則本という「商品」の成り立ちが見えてくる、スリリングな書。著者のお一人に、バイエルってこんな人だった、『バイエル ピアノ教則本』ができるまで、バイエルって当時の人にとってはこんな人だった、という3つの視点から、かいつまんでご紹介いただきました。
◆AI時代最強の子育て戦略『「ピアノ習ってます」は武器になる』発刊!(大内孝夫)
ピアノを習うメリットを豊富なデータをもとに検証した本書の内容を、著者の大内孝夫氏に解説していただきました。
[連載]
学ぶ
◆コンクール課題曲にチャレンジ!(パップ晶子)
人気のコンクールの課題曲の中から毎号1曲を取り上げ、その演奏・指導法を詳しく解説していきます。見ながら演奏できる、カラーの書き込み楽譜付き。今月は、バルトーク《冗談》。
◆音楽記号から見えてくる 作曲家の意図(轟 千尋)
作曲家が楽譜に書けるのは、音符といくつかの記号だけ。そのため、そこには細やかなニュアンスやバランス、音色や間など、楽譜に書ききれなかった作曲家の様々な意図が含まれています。この連載では、子どもたちが楽譜でよく出会う「音楽記号」を一つずつ取り上げ、自身の作品でどのような意図で用いているかを解説しながら、大作曲家への楽譜の読み方へ発展させていき、さらにレッスンでそれをどう伝えるべきかを提案します。
第6回のテーマは「fermata」。
◆脳神経内科医のピアニストが解説 知っておきたい ピアノ演奏における脳と身体のしくみ(上杉春雄)
ピアノを弾く人・教える人の間で常に関心の高いテーマの一つである「脳とピアノ演奏の関係」。ピアニストで脳神経内科医の上杉春雄さんに、脳科学の最前線の話題やピアノ演奏に役立つアドバイスなどを、読みやすいエッセイの形で連載いただきます。
第3回は「ピアノ演奏のイメージから“動き”の設計へ」。
◆ピアノテーマパーク~バロックから近現代のやさしい名曲の背景をたどる~(江口文子)
「つながる音切れる音」「両手の対話」「リズムと踊り」「色と形と構成」の4つのテーマごとに、4期の名曲を集めた楽譜『4期のピアノテーマパーク』(江口文子先生監修)と連動した連載です。「自由な気持ちが音楽のはじまり」「心に浮かんだイメージを大切に育ててほしい」という、江口先生の思いが詰まったページです。創作漫画ユニット・留守keyさんによるイラストも魅力。
第14回は、「シューマンの《メロディ》」です。
◆根源的なテーマから学びを深める 樹原涼子の誌上マスタークラス(樹原涼子)
『ピアノランド』シリーズの著者がこれまでの研究で発見したこと、伝えたいと思うテーマを一つずつ丁寧に掘り下げる講座「樹原涼子のマスタークラス」と連動した連載。根源的なテーマから、今一度音楽との向き合い方を深く考えていきます。
第11回は「ペダルは、空間に響きをデザインする装置だ」。
◆世界史から読み解く 音楽史(広瀬大介)
18世紀から20世紀に至る世界史の大事件と、それを描いた、あるいはそれに影響を受けた音楽作品にスポットを当てることで、音楽をより深く愉しめるようになる連載。同時代の日本の状況にも目を向け、毎回ミニミニ年表で整理していきます。
今回は、「オッフェンバックとヨハン・シュトラウス2世の出会い」。
◆入会2年で音大入試問題が解けるようになる! あやか先生の楽典ドリル(永瀬礼佳)
曲を解釈するためには、「楽典」の知識がまず必要不可欠です。でも、楽典というと「音大入試のために勉強するもの」「子どもには難しい」と思い込んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか? この連載では、かわいらしいイラストと易しい解説付きで、幼児向けのドリルを掲載していきます。
第28回は「ちょうの お引っこし~てんちょう と いちょう について~」。
◆基礎テクニックがしっかり身につく 安川加壽子が選んだ色とりどりの練習曲(多 美智子)
1977年に放映されたNHK「ピアノのおけいこ」のテキストには、安川加壽子先生が子どもたちのために選曲した28の練習曲が収録されました。この中から12曲を6回にわたってご紹介し、練習のポイントを多 美智子先生に解説していただきます。
第4回のテーマは、「3度/指の細かい動き」です。
教える
◆森田香先生のオンラインで使える教材シリーズ(森田 香)
森田香先生が監修した付録を、オンラインレッスンでも使えるように再構成しました。今回は「拍子のおうち」です。
◆生徒を変身させる 24のキーワード(根津栄子)
「こどものスケール・アルペジオ」の著者としても知られる根津栄子先生に、テクニック・表現・ステージマナーの3分野にわたり、生徒を無理なく上達させるコツを分かりやすいキーワードの形でご紹介いただきます。
今月のキーワードは、「喜怒哀楽(驚)を指先へ」。
◆教えながら学ぶ アナリーゼ入門(西尾 洋)
楽譜が読め、旋律が歌え、鍵盤が理解できるのと同じくらいに、弾いている作品の「その作品らしさ」に迫る方法を生徒が身に付けられたら、音楽はきっと一生の心の友になるでしょう。「教えながら学ぶ」ことをコンセプトとして、やさしい曲や人気のある曲を中心に、自力で作品に近づく方法を懇切丁寧に紐解いていきます。
第8回は、「ドビュッシー《2つのアラベスク》より第1番――多彩な響きをつむぐ音楽」。
◆ポピュラー音楽指導塾~リズム力をつけよう!~(佐土原知子)
34年ほど前からポピュラー曲を積極的にレッスンに取り入れてきた著者が、明日のレッスンに使える様々な手法や情報をご紹介する連載。ポピュラーを4つのリズム区分に分け、ジャンル別に「演奏と指導のポイント」をお伝えしていきます。
今回は「ロック&ポップス系⑥16ビート」。オンラインレッスンなどでも活用できるよう、リズム音源のQRコード付きでお届けします!
◆自己解決能力が高まる ばばっち先生のしつもんプログラム~ワーク付(馬場一峰)
しつもんに答えることで、レッスンの悩みを自己解決できるようになる、馬場一峰先生のプログラムです。
今回のテーマは、「気持ちも内容も取捨選択! より効果的なレッスンの組み立て方」です。
◆保護者と良好な関係を築くための 伝え方講座(古内奈津子)
保護者との間でよくある問題を例に、良好な関係性を保ちながらスムーズに教室を運営していくための「指導者としての考え方」や「保護者への具体的な伝え方」をお伝えしていきます。
今回は、「教室を辞めたいと申し出があった場合の対応」です。
◆バッハ《インヴェンション》が楽しくなるレッスン(福田ひかり)
バッハの《インヴェンション》を実際のレッスンでどのように指導したらよいのか、悩まれる先生は少なくないのではないでしょうか?生徒の目を輝かせるためには……そこでご提案、子どもが大好きな「謎解き」をレッスンに取り入れてみるのはいかがでしょうか?謎が詰まった《インヴェンション》は、うってつけとも言えます。曲のしくみや歌い方を生徒さんと一緒に探しながら、楽しく創造的なレッスンを目指してみませんか?
今月は、第13番イ短調の前編をお届けします。
◆【最終回】音遊びから始めよう~ピアノレッスンにつながる表現の種~(鈴木和子)
子どもたちの表現意欲を育てるレッスンをしている鈴木和子先生に、導入期から始められるレッスンのアイディアを教えていただきます。
最終回は、「ころころころ~子ども自身の表現を音楽に繋げる」です。
楽しむ
◆広げよう音楽の輪 ストリートピアノを弾きに行こう!
全国で広がり続けている「ストリートピアノ」。開放感のある場所で弾けること、見知らぬ人に聴いてもらえるなど、自宅での練習やレッスンでは味わえない魅力がそこにはあります。そんな各地のストリートピアノを、演奏者の声やエピソードとともにご紹介。実際に弾きに行きたいと思ったときに役立つアクセスマップ付きです。
今回は「デュオこうべ浜の手(兵庫県・神戸市)」。
◆フランス音楽を旅する(堀江真理子)
フランス音楽を得意とし、フォーレのピアノ曲、室内楽全曲演奏会を成功させたピアニストの堀江真理子さんが、「フランス音楽ってよく分からない」というあなたと一緒にフランス的なるものを探す旅へ。フランスの歴史や多様な風土、文化をとおしてフランス音楽の流れを辿り、演奏のヒントを見つけます。
第3回は「ショパンとリストが引き起こした一大ピアノブーム」。
◆ピアノをめぐる情景(青澤隆明)
音楽評論家として活躍する著者が、『ムジカノーヴァ』読者に向けて厳選したディスク、ピアニスト、コンサート等について綴ります。読後はピアノについてもっともっと知りたくなるエッセイです。
◆CD&BOOK(長井進之介)
ピアニストであり、音楽ライターである長井進之介さんに、レッスンに役立つCDや書籍の解説をしていただきます。
◆ドホナーニの作品世界へようこそ(鈴木啓資)
4月号から3回にわたり、ハンガリー生まれの作曲家、ピアニスト、指揮者、教育者であるドホナーニの作品をご紹介してきました。
最終回は《冬の輪舞》Op.13より 第10曲「後奏曲」。ウィーンを去る際に作り始め、ウィーンの友人たちとの思い出を回想するような内容のロマンティックな作品です。書き込み楽譜をぜひ演奏してお楽しみください。
◆スギテツ presents ザッツ・エンタメ・ピアノの発表会(杉浦哲郎)
「クラシックで笑顔を創る」をモットーに活動する、ピアノとヴァイオリンのデュオ・スギテツ。ピアノ&編曲を担当する杉浦哲郎さんに、来場者みんなが笑顔になれる、ピアノ発表会の演出方法やアンサンブル楽譜をご提案いただきます。
今回のテーマは、「音楽もスピード勝負!?『天国と地獄』」です。
◆ふたりで弾きたい! ピアノ映えJ-POP連弾(壺井一歩)
子どもにも大人にも人気のJ-POPを、最新曲から王道の曲まで、弾きやすく、かつ「映え」る連弾アレンジでお届けします。レベルは、プリモ・セコンドともにブルクミュラー程度。先生と生徒さん、お友達同士、兄弟姉妹、親子でお楽しみください。
第3回は、MISIAの《アイノカタチ》です。
[巻末とじ込み]
◆楽譜
樹原涼子・轟 千尋・春畑セロリ
お話と音楽のきらめくバトン
樹原涼子・轟千尋・春畑セロリという今を時めく3人の作曲家による特別企画。タイトル通り、3人がリレーでお話と曲を書いていくもので、どのような展開になってどのような曲が生まれていくのかは、バトンを渡されるまで分からないというハラハラ・ドキドキする企画。毎月誕生する新曲を、どうぞお楽しみください。
第11話は、「あの丘に」(轟千尋)。
◆付録
Piano作曲家カード③
ピアノのレッスンによく登場する作曲家を、「バロック」「古典派」「ロマン派」「近現代」のカードも含め、生誕年順に毎月4枚ずつ掲載していきます。裏面には、作曲家の生涯がすぐに分かる「ミニミニ年譜」や、レッスンの小ネタとして使える「Lesson Memo」も掲載。ぜひ、コレクションしてご活用ください。
第3回は、「古典派、ガルッピ、C.P.E.バッハ、ハイドン」。