• ムジカノーヴァ 2014年10月号

雑誌 ムジカノーヴァ

ピアノを教える人、学ぶ人の雑誌

ムジカノーヴァ 2014年10月号

  • バッハの教え方 アラカルト
定価
922円 (本体838円+税)
判型・頁数
A4変
発行年月
2014年9月
商品コード
181410

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内容紹介

[特集]
バッハの教え方
アラカルト

◆ポリフォニー音楽における演奏のコツとは?(轟 千尋)
 作曲家で、『きせつのものがたり』や『きらきらシリーズ』など、子どものための作品集を多数手がけている筆者が、巻末とじ込み「今月の楽譜①」を取り上げながら、ポリフォニー音楽の演奏の指導法を提案します。
◆レッスン物語 さくらちゃんのバッハへの道(北村智恵)
 現在『バッハへの道』を連載中の筆者が、『インヴェンション』に入る前の準備段階の指導例を、自身のレッスン記録をもとに、先生と生徒の会話形式で進行する物語としてまとめ、指導ポイントを解説しています。
◆「バッハづくし」セミナー コラボ企画
 バッハ作品を弾く際にヒントとなるチェンバロの奏法(大塚直哉)
 筆者は、日本バッハコンクール実行委員会主催のセミナー「バッハづくし」(9月23日、東京・浜離宮朝日ホール)の講師の1人。講義内容「チェンバロからアプローチするバロック演奏法」ともリンクさせ、バッハ作品をピアノで弾く際のヒントを提供します。

[今月の1曲]J.S.バッハ インヴェンション 第1番/ハ長調 BWV772

[今月の1曲 連動企画]
◆【新連載】音楽ミュージアム 第1回
 バッハのお仕事(湯浅玲子)
 「今月の1曲」に関連する絵や写真を掲載し、作曲家の生涯や作品の時代背景など、幅広い知識を提供する「ふりがな」付き「読み物教材」。今月号では聖トーマス教会のオルガンの写真を見ながら、教会でバッハがどんな仕事をしていたかを学びます。
◆バッハのかつら(徳井淑子)
 バロック時代の作曲家は、なぜ、かつらをかぶっていたのか。バッハが生きていたころの「かつら師」の絵画を掲載し、その理由をわかりやすく解説した「ふりがな」付き「読み物教材」。
◆【新連載】誌上講座① アナリーゼ(若林千春)
 あまりに“すごいもの”は、すぐには“すごさ”がわからない
 「インヴェンション」第1番を例に、バッハの高度な作曲技法の数々を解明しながら、バッハ作品の“すごさ”に迫ります。
◆【新連載】誌上講座② 指導法
 インヴェンションの学習段階で教えておきたいこと(岡田敦子)
 バッハが『インヴェンション』の序文に書いた「とりわけカンタービレの奏法を習得すること」を具体的に掘り下げ、弦楽器のボーイングと結びつけて解説します。
◆【新連載】今月の1曲 練習課題①ソルフェージュ(高橋千佳子)
 実作品を使ったソルフェージュ「フォルマシオン・ミュジカル」の立場から作成された、視唱、ゼクエンツの演奏、反行形の書き取りの課題です。
◆【新連載】今月の1曲 練習課題②エチュード(永瀬まゆみ)
 「今月の1曲」を演奏する際に必要となるテクニックを身につけるためのエチュード集。今月号は、バロックらしい音やタッチを学ぶエチュード(練習法)です。
◆今月の楽譜① きらきら星、かえるのおいかけっこ(轟 千尋)
 子どもにとってなじみやすいメロディーでできた“ポリフォニー曲”。どちらもカノンであり、ポリフォニー曲でカギとなる「主題提示」を意識しやすい曲になっています。特集内の「ポリフォニー音楽における演奏のコツとは?」で、この楽譜を取り上げています。
◆今月の楽譜② 連弾 バッハ インヴェンション第1番(野平多美)
 プリモパートを原曲そのままで弾くことのできる連弾楽譜。生徒さんに、原曲を弾きながら明確に和声を感じてもらえるよう、セコンドパートに工夫が施されています。

[とじこみ付録]
◆作曲家カード②-4
 ポストカードとしても使える作曲家カードシリーズ②の第4回は、「シューマン」と「プロコフィエフ」。

[トピックス]
◆ブルクミュラー・フェスティバル(飯田有抄)
 2日間にわたって開催された「ブルクミュラー・フェスティバル」の模様を、話題の本『ブルクミュラー25の不思議』の著者で、当日、ナビゲーター役を務めた筆者がレポートします。
◆ピアノランドフェスティバル2014 プレ・セミナー(船越理恵)
 樹原涼子氏による毎夏恒例の「ピアノランドフェスティバル」。公募による子どもたちのオリジナル作品発表に力を入れていますが、その作品選考も兼ねた公開レッスンをはじめとしたプレ・セミナーの模様をレポートします。
◆ピアノランドフェスティバル2014(工藤啓子)
 「ピアノランドフェスティバル」本番のステージレポート。「プレ・セミナー」で選抜された子どもの自作自演のほか、共演者の小原孝氏との掛け合いが毎年好評の「爆笑レッスン」など、盛りだくさんの内容でお届けします。
◆ヨーロッパの権力者とその構図(小宮正安)
 作曲家の伝記などにしばしば登場する、男爵、侯爵、大司教、枢機卿・・といった位階を表す言葉。各階級の地位や関係を知ることは、作曲家への理解、作品の時代背景を知る上でも重要です。そこで、世俗界、聖界の権力者について、ヨーロッパ文化史研究家の筆者にわかりやすく解説していただきました。
◆第8回 東邦音楽大学「東邦ピアノセミナー」
 毎年恒例の東邦ピアノセミナー。今年も7月27日に東邦音楽大学で開催され、大盛況を博したその内容をレポートします。

[連載]
◆【新連載】プロフェッサー探訪 福井直敬・武蔵野音楽大学学長(堀江昭朗)
 9月号までの「ピアニスト探訪」に代わり、国内外の大学で教鞭をとる教育者へのインタビューシリーズがスタート。第1回は、武蔵野音楽大学の福井直敬学長。4回目となる大学の改革にあたっての想いを語ります。
◆レッスン密着レポ 高橋千佳子(飯田有抄)
 話題・注目の指導者によるレッスンの模様を誌上で再現する隔月連載。レッスン全体の流れ、指導ポイント、効果的な練習法、先生へのインタビュー等、盛りだくさんの中身です。
◆あんな話・こんな話(秋末直志)
 短いコラムの中に、レッスンのヒントがぎっしり。先生の説明力アップをお手伝いします。
◆【新連載】パリ レッスンpromenade(船越清佳)
パリ在住の筆者が、フランスで定評のある指導者のレッスンの中から即実践できるアイディアを紹介していく隔月連載。パリ発の最新情報をお届けします。
◆ぱすかリズム(パスカル・ドゥヴァイヨン)
 著者はベルリン芸術大学教授。「音楽」「ピアノ」「指導」をキーワードにして、独特のユーモアを織り交ぜながらエッセイを綴ります。
◆音の歳時記(江口文子)
 門下から国際的に活躍する数多くのピアニストを輩出している筆者による日本人特有の、そして音楽家ならではの感性が光るエッセイです。
◆バッハへの道(北村智恵)
 「バッハは苦手」「生徒に教える自信がない」という方々を、「本当は楽しいインヴェンション」に通ずる道へとお連れします。
◆「先生力」スキルアップ講座(大場ゆかり)
 「演奏技術」のほかにも、「見通す力」「促す力」等、指導者にはさまざまな「先生力」が求められます。この「先生力」を高めるために有効な行動科学や心理学の分野で用いられる考え方、心理的スキルトレーニングの技法を、具体的に紹介していきます。
◆【新連載】知っておきたい!幼児の特性(中嶋恵美子)
 ピアノを習い始めて1年未満の生徒によく見られる“気になる”言動の数々。それらにどう対応したらいいのか、幼児の特性を踏まえた適切な指導法を考えていきます。
◆楽譜調査室(石井なをみ、池川礼子)
 「調査1」は「まるごと1冊調査」。「『バッハづくし』セミナーコラボ企画」として、日本バッハコンクール課題曲を収めた「バロック白楽譜」の監修者、石井なをみ先生から、この楽譜のレッスンにおける活用法を教えていただきました。
 「調査2」の「オントモ楽譜情報」では、日本バッハコンクール実行委員である池川礼子先生に、バッハ インヴェンションの前に弾いておきたいバロックの小品集をご紹介いただきました。
◆ピアノの先生コミュニティ訪問(多喜靖美)
 ピアノの先生たちの活動内容やメンバーの素顔を紹介。コミュニティから寄せられた記事のリクエストにもお応えします。今回は「ピティナ学園前ステーション」。リクエストは、多喜靖美氏による「ソロ演奏に良い効果をもたらすアンサンブルの取り入れ方」。
◆簡単! 便利! デジタルなレッスン
 音楽教室に対象を特化して、ウェブサイトの制作と運営を低価格で請け負う、Fineallies(ファインアライズ)株式会社のサービスを紹介します。
◆生徒と見たい聴きたいCD&DVD(百瀬 喬)
 最近リリースされた音楽ソフトからピアノ教室におススメの1枚をご紹介します。
◆ムジカ図書館(山本美芽)
 ピアノ教本研究家が、指導者・学習者双方に役立つ本をご紹介します。
◆今月のプレトーク ピアノデュオ ドゥオール(堀江昭朗)
 今、もっとも注目したいアーティスト、教育者などにインタビューします。
◆ムジカ ザ スポットライト(細川夏子、シンフォニー・ブランチコンサート)
 いま話題のあの方から、「ムジカノーヴァ」読者へ向けたメッセージをお届けします。
◆演奏会批評
 6/24~7/22の演奏会より(雨宮さくら、小倉多美子、柴田龍一、時 幹雄、早川立大、原 明美)
◆あんな話・こんな話(秋末直志)
 短いコラムの中に、レッスンのヒントがぎっしり。先生の説明力アップをお手伝いします。
◆ムジカ情報館
 「セミナー」(9/25~10/31)と「コンクール&オーディションetc.」(予選・第1次選考・音源審査etc.:2015/1/1~1/31)

[教材]
◆ドリル
・譜読みチェックテスト
 今回のドリルはテスト形式になっていて、点数が付けられます。全問正解すれば10点満点。生徒さんの「譜読み」に対するモチベーションアップの手段の1つとして、ぜひお役立てください。
◆楽譜
・ぴっぽん おはよう!(春畑セロリ)
 主人公が「わっぽん」の弟「ぴっぽん」に変わり、内容もぐっと易しくなりました。ユーモアあふれる絵と春畑セロリ先生のオリジナル曲で、想像力をめいっぱい働かせながら、ピアノを弾くために必要なことを学んでいきます。
・音の宝石箱(安倍美穂)
 子どもたちが大好きなポピュラー作品を、彼らのやる気を引き出す工夫満載のアレンジでお届けします。今月の曲は、《手のひらを太陽に》。
◆講座
・耳を開く聴きとり術講座 コード編(樹原涼子)
 正確に聴きとるだけでなく、音楽が心に働きかける元に興味を持ってもらうための聴音。「曲の中のドミナントモーション」を聴きとります。

〔10月号で取り上げた曲一覧〕※「今月の1曲」以外の作品※括弧内は取り上げた記事のタイトル
いずみ たく:手のひらを太陽に(音の宝石箱)
樹原涼子:ひこうき(『ピアノランド①』より)(耳を開く聴きとり術講座)
作曲者不詳:メヌエット BWV Anh.120(『アンナ・マグダレーナ・バッハのクラヴィーア小曲集』より)(楽譜調査室)
ショパン:ピアノ・ソナタ 第2番 第4楽章(ぱすかリズム)
ツィポーリ:プレリュード(楽譜調査室)
テーレマン:第26番《フーガ》(『バロック・アルバム3 テーレマン クラヴィーア曲集』より)(楽譜調査室)
パーセル:シチリアーノ(バッハへの道)
バッハ:フランス組曲 第5番 アルマンド(特集)
バッハ:インヴェンション第7番、第15番(今月の1曲連動講座 誌上講座②)
ブルクミュラー:スティリエンヌ(ピアノの先生コミュニティ訪問)
ブルクミュラー:バラード(耳を開く聴きとり術講座)
モーツァルト:ピアノ協奏曲 イ長調 KV488 第1楽章(ぱすかリズム)
モーツァルト:メヌエット ヘ長調 KV2(特集)