• 楽式論

書籍 理論・専門書

新版

楽式論

石桁真礼生

定価
3,520円 (本体3,200円+税)
判型・頁数
A5・328頁
発行年月
1950年5月
ISBNコード
9784276104006
商品コード
104000

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内容紹介

音楽形式の基本要素である音群の考察から基礎楽式について詳述し、それがいかに発展し、演奏されているか実際の楽曲について研究した。

目次

まえがき

第1編 楽節(音楽の諸形式を生み出すもととなるもの)
 第1章 音の進行
  音程について
  リズムについて
  音高線について
  拍子について
 第2章 動機
  重心について
  強小節と弱小節
  小節動機(部分動機)について
  和音よりの考察
  2小節構成でない動機
 第3章 小楽節
  小楽節の構成方法
  旋律線よりの考察
  4小節構成でない小楽節
 第4章 大楽節
  変化なき反復構成
  相当の変化を伴った反復構成
  小楽節を対立的に配置した構成
  小楽節に分割し難い大楽節
  拍子の変化を伴う大楽節
  8小節構造によらない大楽節
  和声法よりの考察
  旋律線よりの考察
  詩形バール(Bar)との関連について

第2編 基礎楽式
 第1章 1部・2部・3部形式
  1部形式
  2部形式
  3部形式
 第2章 変奏形式
 第3章 複合3部形式
  構造
  2部形式の楽節群より成る複合3部形式
  3部形式の楽節群より成る複合3部形式
  応用され変形された複合3部形式
 第4章 ロンド形式
  複合3部形式との相違
  各部分が単一の楽節より成るロンド
  各部分が楽節群より成るロンド
  縮小されたロンド
  拡大されたロンド
  自由に変形されたロンド
 第5章 ソナタ形式
  ソナタ形式の概観
  ソナチネによる実例と解説
  ソナタによる実例と解説
  ソナタ以外の名称をもつ楽曲のソナタ形式
  両主題の設定について
  経過句と小結尾について
  展開部と転調について
  再現部と結尾句について
  導入部について
  一元的作法によるソナタ形式
  ソナタ形式の変態
 第6章 フーガ形式
  カノンについて
  フーガ形式の概観
  フーガの実例による解説
  声部の数について
  主題について
  応答と変応法について
  対位句について
  挿入句(エピソード)について
  小結尾について
  オルゲル プンクト(ペダル)について
  ストレット(迫り)について
  2重フーガ,3重フーガ
  フガート
  フゲッタ

第3編 応用楽式
 第1章 変奏曲
  やや厳格な変奏曲の実例と解説
  自由な変奏曲の実例と解説
  主題について
  変奏の数とその配列について
  序と結尾について
  オスティナート(Ostinato)について
 第2章 独立楽曲
  序曲(オーバーチュア)
  前奏曲(プレリュード)
  間奏曲(インテルメッツォ)
  即興曲(アンプロンプテュ)
  練習曲(エテュード)
  ノクターン(夜曲,夜想曲)
  バラーデ(譚詩)
  レゲンデ(聖譚詩)
  ロマンス
  ノヴェレッテ
  ラプソディー(史詩)
  スケルツォ
  カプリッチオ(狂想曲)
  ブルレスケ
  ユゥモレスク
  バガテール
  無言歌(リート オーネ ヴォルテ)
  楽興の時(モーメント ミュージカル)
  幻想曲(ファンタジア)
  トッカータ
  インヴェンション
  アリア(詠唱)
 第3章 舞曲と行進曲
  ワルツ(円舞曲)
  ポロネーズ
  マズルカ
  メヌエット
  ミュゼット
  ガヴォット
  タランテラ
  パストラール,シチリア―ナ
  ポルカ
  ガロップ
  エコセイズ
  アルマンド
  クウラント
  ジーグ,カナリー
  ルーレ
  ブーレ
  サラバンド
  シャコンヌ,パッサカリア
  パスピエ
  ボレロ,カチュチャ,ファンダンゴ,セギディラ
  バレー
  行進曲(マーチ)
 第4章 組曲
  古典的組曲
  近代的組曲
  セレナーデ(小夜曲)
 第5章 ソナタ構造による楽曲
 1.ソナタ
  ソナタの揺籃時代の形式構造について
  ソナタ構造に用いられる各楽章の型について
  冒頭楽章の型(S型)について
  第2楽章の型(L型)について
  第3楽章の型(M型)について
  終楽章の型(R型・S型・F型)について
  4楽章のソナタ(Op.106)
  3楽章のソナタ(Op.110)
  2楽章のソナタ(Op.111)
  ソナチネ
  他の楽器のソナタについて
  ソナタとしての統一,すなわち各楽章の関連性について
  循環形式によるソナタについて
  ベートーヴェン以後のローマン派のソナタについて
  ソナタ構造の要訣
 2.室内楽曲
  楽器編成について
  弦楽4重奏曲
  3重奏曲
  5重奏曲
  6重奏曲
  その他の編成による楽曲
 3.交響曲
 4.協奏曲
  古い型の協奏曲
  協奏曲の様式
  ピアノ協奏曲
  ピアノのための協奏的作品
  ヴァイオリン協奏曲
  チェロ協奏曲
  その他の楽器による協奏曲
  2重・3重協奏曲
  近代の協奏曲
 第6章 標題楽曲
  絶対音楽と標題音楽の別
  標題交響曲
  交響詩
  絶対音楽と標題音楽の境
 第7章 声楽曲
 言葉と旋律
 1.純粋な声楽曲
  歌曲
  歌曲集
  アリア
  レシタティーヴ
  カンタータ
 2.宗教声楽曲
  コラール
  アンセム
  教会用カンタータ
  ミサ
  レクイエム
  オラトリオ
 3.劇場声楽曲
  オペラ
  オペレッタ
  楽劇

あとがき