• ムジカノーヴァ 2021年1月号

雑誌 ムジカノーヴァ

ピアノを学ぶ・教える・楽しむ人の雑誌

ムジカノーヴァ 2021年1月号

  • 上手に使って基礎力強化!練習曲120%活用法
  • 今月の課題曲 番外編:コンクール前の毎日のトレーニング
定価
922円 (本体838円+税)
判型・頁数
A4変
発行年月
2020年12月
JANコード
4910085190113
商品コード
182101

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内容紹介

[特集]
上手に使って基礎力強化!練習曲120%活用法

◆さらなるレベルアップのために 練習曲のタイプと特徴を知って上手にレッスンに取り入れよう(菅野雅紀)
練習曲選びの参考となるよう、それぞれの練習曲の特徴を菅野雅紀先生にご解説いただきました。難易度などが分かるガイドマップ付きです。

◆~全国からおハガキが届きました!~ハノンクリニック院長が贈る
ハノン徹底Q&A~お悩み別活用法(奈良井巳城) 
連載「ハノンクリニック」でお馴染みの著者に、ハノンをピアノ練習や演奏に上手に活用する方法について、全国のピアノ学習者や指導者、保護者から寄せられたお悩みに回答する形で徹底解説していただきました。
                      
◆メトードローズとチェルニー30番をつなぐ フランスのメトードを体現する練習曲集
ピアノの練習ABC ピアノの練習ラジリテー ピアノのテクニック(花岡千春)
『メトードローズ』から『チェルニー30番』への橋渡しとなる3冊の練習曲について、フランスのピアノ教育事情も含めて、花岡千春先生に解説していただきました。

◆曲の構造を理解して、『チェルニー30番』を音楽的に弾こう(菊地裕介)
 『チェルニー30番』は退屈と思われがちですが、音楽の構成と「流れ」を意識することで練習する姿勢がぐっと変わります。各曲でポイントとなる要素と演奏法について、チェルニーが推奨している練習方法の紹介も交えながら、菊地裕介先生に解説していただきました。

[今月の課題曲]
(2020年11月号~2021年2月号選曲者:齊藤浩子)
番外編:コンクール前の毎日のトレーニング(齊藤浩子、伊井光子)
 習い事に勉強に、日々忙しい子どもたちがコンクールに挑戦してよい結果を出すためには、課題曲が発表される1ヵ月前から「指づくり」「耳づくり」「体づくり」を始めることが大切です。そこで、今回は特集記事に連動し、番外編として『ハノン』と『チェルニー30番』を活用した例をご紹介! 様々なコンクールで入賞者を出されている齊藤浩子先生と伊井光子先生のお二人に、コンクール前に生徒が毎日取り組んでいるという、教室オリジナルの指のトレーニングメニュー等を教えていただきました。

[トピックス]
◆Report【全曲演奏会】ひいてみよう!音楽物語 わたし、ピアノすきかも♪(轟 千尋)
 曲集『ひいてみよう! 音楽物語 わたし、ピアノすきかも♪』の全曲演奏会が、オンラインリハーサルを経て、2020年9月下旬に武蔵野スイングホールで開催されました。スタッフによる万全な新型コロナウイルス感染予防対策の中、出演者一人ひとりがオリジナリティあふれる演奏を披露した、愛情あふれるステージの模様をレポートします。

[連載]
◆広げよう音楽の輪 ストリートピアノを弾きに行こう!
 全国で広がり続けている「ストリートピアノ」。開放感のある場所で弾けること、見知らぬ人に聴いてもらえるなど、自宅での練習やレッスンでは味わえない魅力がそこにはあります。そんな各地のストリートピアノを、演奏者の声やエピソードとともにご紹介。実際に弾きに行きたいと思ったときに役立つアクセスマップ付きです。
 今回は「紙屋町まちかどピアノ(広島県・広島市)」。
◆角野隼斗の 令和の音楽ライフ(角野隼斗)
 これまでの「ピアニスト」のイメージに留まらない角野隼斗さんが、様々な音楽活動をする中で、日々考えていることや感じたことなどを綴っていただきます。
 今回は「リストが活躍した19世紀のリバイバル」。
◆【新連載】脳神経内科医のピアニストが解説 知っておきたい ピアノ演奏における脳と身体のしくみ(上杉春雄)
 ピアノを弾く人・教える人の間で常に関心の高いテーマの一つである「脳とピアノ演奏の関係」。本誌2020年7月号でピアノを弾く時の脳の働きについてご寄稿くださった上杉春雄さんに、脳科学の最前線の話題やピアノ演奏に役立つアドバイスなどを、読みやすいエッセイの形で連載いただきます。
 初回は「『脳』が身体の中で占める位置」。
◆【隔月連載】私的ベートーヴェン演奏論(仲道郁代)
 ピアニストの仲道郁代さんが、ベートーヴェンの楽譜から何をどのように捉え、推理し、音にしていくのか、実際の作品をもとに独自の演奏論を紹介する連載。
 今回は、「ベートーヴェン人生劇場ソナタ」とも捉えられる第18番を前回に続いて取り上げ、第2楽章以降を見ていきます。
◆【新連載】音楽記号から見えてくる 作曲家の意図(轟 千尋)
 作曲家が楽譜に書けるのは、音符といくつかの記号だけ。そのため、そこには細やかなニュアンスやバランス、音色や間など、楽譜に書ききれなかった作曲家の様々な意図が含まれています。この連載では、子どもたちが楽譜でよく出会う「音楽記号」を一つずつ取り上げ、自身の作品でどのような意図で用いているかを解説しながら、大作曲家への楽譜の読み方へ発展させていき、さらにレッスンでそれをどう伝えるべきかを提案します。
 第1回のテーマは「p」。
◆ピアノテーマパーク~バロックから近現代のやさしい名曲の背景をたどる~(江口文子)
 「つながる音切れる音」「両手の対話」「リズムと踊り」「色と形と構成」の4つのテーマごとに、4期の名曲を集めた楽譜『4期のピアノテーマパーク』(江口文子先生監修)と連動した連載です。「自由な気持ちが音楽のはじまり」「心に浮かんだイメージを大切に育ててほしい」という、江口先生の思いが詰まったページです。創作漫画ユニット・留守keyさんによる、4期の特徴が分かるイラストも魅力。
 第9回は、ベートーヴェンの《メヌエット ト長調》です。
◆生徒を変身させる 24のキーワード(根津栄子)
 「こどものスケール・アルペジオ」の著者としても知られる根津栄子先生に、テクニック・表現・ステージマナーの3分野にわたり、生徒を無理なく上達させるコツを分かりやすいキーワードの形でご紹介いただきます。今月のキーワードは、「11.文章の点と丸は音楽のフレーズ」。
◆初級のピアノテクニック きほんのき(松本倫子)
 これまでの導入期のテクニック指導から一歩進んで、初級の子どもたちに指のテクニックをどう教えるかを詳しくお伝えしていく連載。今月のテーマは、「コンサートにおける学びと親子関係がピアノに及ぼす影響」。
◆教えながら学ぶ アナリーゼ入門(西尾 洋)
 楽譜が読め、旋律が歌え、鍵盤が理解できるのと同じくらいに、弾いている作品の「その作品らしさ」に迫る方法を生徒が身に付けられたら、音楽はきっと一生の心の友になるでしょう。「教えながら学ぶ」ことをコンセプトとして、やさしい曲や人気のある曲を中心に、自力で作品に近づく方法を懇切丁寧に紐解いていきます。
 今回は、「バルトークの《ルーマニア民俗舞曲》――民族のリズムと新しい音の世界」です。
◆なんでピアノを弾くと疲れるの?左手のピアニストが見る 正しい奏法(智内威雄)
 左手のピアニストの智内威雄さんが、奏法の問題解決の研究者、プライベートや音大でレッスン・奏法を教える指導者、また演奏家としての視点から、「演奏」について実践的なアドバイスを綴ります。
 今回のテーマは「脱力演奏第3段階 ずらしのメソッド」。
◆世界史から読み解く 音楽史(広瀬大介)
 18世紀から20世紀に至る世界史の大事件と、それを描いた、あるいはそれに影響を受けた音楽作品にスポットを当てることで、音楽をより深く愉しめるようになる連載。同時代の日本の状況にも目を向け、毎回ミニミニ年表で整理していきます。今回は、「ドレスデン宮廷楽長から政治犯へ リヒャルト・ワーグナー〈1〉」。
◆ピアノをめぐる情景(青澤隆明)
 音楽評論家として活躍する著者が、『ムジカノーヴァ』読者に向けて厳選したディスク、ピアニスト、コンサート等について綴ります。読後はピアノについてもっともっと知りたくなるエッセイです。
◆根源的なテーマから学びを深める 樹原涼子の誌上マスタークラス(樹原涼子)
 『ピアノランド』シリーズの著者がこれまでの研究で発見したこと、伝えたいと思うテーマを一つずつ丁寧に掘り下げる講座「樹原涼子のマスタークラス」と連動した連載。根源的なテーマから、今一度音楽との向き合い方を深く考えていきます。第6回は「『拍子感』という尺度を持つ!」です。
◆6つのポイントで究める『ブルクミュラー25の練習曲』曲のしくみと演奏法(佐々木邦雄)
 指導力に定評のある佐々木邦雄先生が、『ブルクミュラー25の練習曲』を全曲解説。曲のしくみと、ピアノの演奏法の両面から重要なポイントを語ります。今回は《舟歌》《帰郷》です。
◆ポピュラー音楽指導塾~リズム力をつけよう!~(佐土原知子)
 34年ほど前からポピュラー曲を積極的にレッスンに取り入れてきた著者が、明日のレッスンに使える様々な手法や情報をご紹介する連載。ポピュラーを4つのリズム区分に分け、ジャンル別に「演奏と指導のポイント」をお伝えしていきます。
 今回は「ロック&ポップス系① ロックン・ロール」。オンラインレッスンなどでも活用できるよう、リズム音源のQRコード付きでお届けします!
◆自己解決能力が高まる ばばっち先生のしつもんプログラム~ワーク付(馬場一峰)
 しつもんに答えることで、レッスンの悩みを自己解決できるようになる、馬場一峰先生のプログラムです。今回のテーマは、「集中力のない生徒に、困っています」です。
◆保護者と良好な関係を築くための 伝え方講座(古内奈津子)
 保護者との間でよくある問題を例に、良好な関係性を保ちながらスムーズに教室を運営していくための「指導者としての考え方」や「保護者への具体的な伝え方」をお伝えしていきます。今回は、「子どもに練習をさせられない保護者への働きかけ」です。
◆マサさんの 目からウロコのコードのお話(松田 昌)
 コード理論を初めて習う方だけでなく、基本的なことは知っているという方にも「目からウロコ」が落ちること間違いなしの、松田昌先生の連載。コードのしくみや、アレンジへの取り入れ方などを教えていただきます。
 今回のテーマは、「カデンツ」です。
◆【連載】生徒と一緒に謎解きしよう バッハ《インヴェンション》が楽しくなるレッスン(福田ひかり)
 バッハの《インヴェンション》を実際のレッスンでどのように指導したらよいのか、悩まれる先生は少なくないのではないでしょうか?生徒の目を輝かせるためには……そこでご提案、子どもが大好きな「謎解き」をレッスンに取り入れてみるのはいかがでしょうか?謎が詰まった《インヴェンション》は、うってつけとも言えます。曲のしくみや歌い方を生徒さんと一緒に探しながら、楽しく創造的なレッスンを目指してみませんか?
 今月は、先月号で取り上げた第4番の続編をお届けします。
◆音遊びから始めよう~ピアノレッスンにつながる表現の種~(鈴木和子)
 子どもたちの表現意欲を育てるレッスンをしている鈴木和子先生に、導入期から始められるレッスンのアイディアを教えていただきます。今回のテーマは、「みぃ~つけた!――♯と♭に親しもう」です。
◆メトードローズ・ピアノ教則本で読譜力と表現力をつけるレッスン(齊藤浩子)
 美しい曲で、易しいテクニックから徐々に深く学べる『メトードローズ・ピアノ教則本』。導入期のレッスンにメトードローズを取り入れている齊藤浩子先生に、活用法を教えていただきます。今回のテーマは、「イメージを作る」。
◆レッスンこぼれ話(横田明子)
 レッスンの一場面を、4コマ漫画でご紹介します。

[教材]
◆入会2年で音大入試問題が解けるようになる! あやか先生の楽典ドリル(永瀬礼佳)
曲を解釈するためには、「楽典」の知識がまず必要不可欠です。でも、楽典というと「音大入試のために勉強するもの」「子どもには難しい」と思い込んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか? この連載では、かわいらしいイラストと易しい解説付きで、幼児向けのドリルを掲載していきます。第23回は「音てい(長短コース 2・3・6・7ど)」。

◆スギテツ presents ザッツ・エンタメ・ピアノの発表会(杉浦哲郎)
「クラシックで笑顔を創る」をモットーに活動する、ピアノとヴァイオリンのデュオ・スギテツ。ピアノ&編曲を担当する杉浦哲郎さんに、来場者みんなが笑顔になれる、ピアノ発表会の演出方法やアンサンブル楽譜をご提案いただきます。今回のテーマは、「ヴィヴァルディに対抗!?『ニッポンの“四季”協奏曲』」です。

◆誰でもできる 作曲入門(壺井一歩)
 作曲をするのは難しい、と思いこんでいませんか?そんなあなたや子どもたちにオススメする、やさしい作曲講座です。実際に作曲をしてみると、「曲がどのように作られているか」が分かります。アナリーゼのヒントもたくさん見つかることでしょう。
 今回は「対比を考えよう(1)ダイナミクスとアーティキュレーションでコントラストを付けてみよう」。

[巻末とじ込み]
◆楽譜
樹原涼子・轟 千尋・春畑セロリ
お話と音楽のきらめくバトン
樹原涼子・轟千尋・春畑セロリという今を時めく3人の作曲家による特別企画。タイトル通り、3人がリレーでお話と曲を書いていくもので、どのような展開になってどのような曲が生まれていくのかは、バトンを渡されるまで分からないというハラハラ・ドキドキする企画。毎月誕生する新曲を、どうぞお楽しみください。
 第6回は、「と、も、だ、ち?」(春畑セロリ)。
 
◆付録
「スケールくじ」(福島優子)
調号の数と音階名を頭の中で一致させてから、スケールを弾けるようになるためのくじです。

1月号で取り上げた曲一覧
※括弧内は取り上げた記事のタイトル

作曲者不明:メヌエット BWV Anh.116 ト長調(生徒を変身させる24のキーワード)
チェルニー:『チェルニー30番』より第1番(今月の課題曲 番外編「コンクール前の毎日のトレーニング」、特集「曲の構造を理解して、『チェルニー30番』を音楽的に弾こう」)
チェルニー:『チェルニー30番』より第2番(特集「曲の構造を理解して、『チェルニー30番』を音楽的に弾こう」)
チェルニー:『チェルニー30番』より第3番(特集「曲の構造を理解して、『チェルニー30番』を音楽的に弾こう」)
チェルニー:『チェルニー30番』より第4番(特集「曲の構造を理解して、『チェルニー30番』を音楽的に弾こう」)
チェルニー:『チェルニー30番』より第5番(特集「曲の構造を理解して、『チェルニー30番』を音楽的に弾こう」)
チェルニー:『チェルニー30番』より第6番(特集「曲の構造を理解して、『チェルニー30番』を音楽的に弾こう」)
チェルニー:『チェルニー30番』より第10番(特集「曲の構造を理解して、『チェルニー30番』を音楽的に弾こう」)
チェルニー:『チェルニー30番』より第15番(特集「曲の構造を理解して、『チェルニー30番』を音楽的に弾こう」)
チェルニー:『チェルニー30番』より第20番(特集「曲の構造を理解して、『チェルニー30番』を音楽的に弾こう」)
チェルニー:『チェルニー30番』より第21番(生徒を変身させる24のキーワード)
チャイコフスキー:悲愴 第1楽章(音楽記号から見えてくる 作曲家の意図)
轟千尋:見たことのない森へ~『ひいてみよう!音楽物語 わたし、ピアノすきかも』(音楽記号から見えてくる 作曲家の意図)
轟千尋:木々のすきまから~『ひいてみよう!音楽物語 わたし、ピアノすきかも』(音楽記号から見えてくる 作曲家の意図)
J.S.バッハ:インヴェンション第4番(バッハ《インヴェンション》が楽しくなるレッスン)
J.S.バッハ:『平均律クラヴィーア曲集第1巻』より〈第3番 プレリュード〉(音遊びから始めよう)
ハノン:『ハノン・ピアノ教本』より第1番(今月の課題曲 番外編「コンクール前の毎日のトレーニング」)
バルトーク:ルーマニア民俗舞曲(教えながら学ぶ アナリーゼ入門)
春畑セロリ:と、も、だ、ち?(お話と音楽のきらめくバトン)
ブルクミュラー:アラベスク~『ブルクミュラー25の練習曲』より(音楽記号から見えてくる 作曲家の意図)
ブルクミュラー:帰郷(『ブルクミュラー25の練習曲』曲のしくみと演奏法)
ブルクミュラー:天使の声(生徒を変身させる24のキーワード)
ブルクミュラー:舟歌(『ブルクミュラー25の練習曲』曲のしくみと演奏法)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第18番(仲道郁代の 私的ベートーヴェン演奏論)
ベートーヴェン:メヌエット ト長調(ピアノテーマパーク)