内容紹介
「ドビュッシーのピアノ作品の真髄」と著者が考えるのが《24の前奏曲》。本書ではこれら24曲を11の「島」(植物、風、文学、ユーモア、神秘、過去、静寂、踊り、旅、不思議、ヴィルトゥオーゾ)に分類し、それぞれの作品の特徴をユーモアも交えながら解説。多くの譜例を用いながら、具体的な練習方法も提示する。ドビュッシー自身の言葉や、影響を受けた文学、絵画などにも触れた、ドビュッシー作品のエッセンスがつまった一冊である。音楽を介してイメージを持つことがドビュッシー作品の演奏には重要であり、本書が、読者一人一人の想像力を掘り起こす手助けになればと著者は語る。今、最もレッスンを受けたいピアノ科教授の一人と言われるパスカル・ドゥヴァイヨン、待望のドビュッシー作品の紙上レッスンである。「ムジカノーヴァ」連載(2012年4月号~2013年5月号)の単行本化。連載記事から大幅に加筆修正している。
目次
まえがき
序章
1.植物の島―ヒースの茂る荒地/枯葉
2.風の島―野を渡る風/西風の見たもの
3.文学の島―音と香りは夕べの大気に漂う/亜麻色の髪の乙女/パックの踊り/ピクウィック卿を讃えて
4.ユーモアの島―とだえたセレナード/ミンストレル/風変りなラヴィーヌ将軍
5.神秘の島―沈める寺/霧/月光の降り注ぐテラス
6.過去の島―デルフィの舞姫たち/カノープ
7.静寂の島―雪の上の足跡
8.踊りの島―アナカプリの丘/妖精たちはよい踊り子
コラム:「自由」を求めるドビュッシー
コラム:「印象派」から「点描画法」へ
9.旅の島―ヴィーノの門
コラム:時間や距離が廃絶された世界
10.不思議の島―帆(ヴェール)/オンディーヌ(水の精)
11.ヴィルトゥオーゾの島―交代する三度/花火
コラム:ヴェルトゥオジティの占める位置
コラム:ドビュッシーの“難しさ”
あとがき
序章
1.植物の島―ヒースの茂る荒地/枯葉
2.風の島―野を渡る風/西風の見たもの
3.文学の島―音と香りは夕べの大気に漂う/亜麻色の髪の乙女/パックの踊り/ピクウィック卿を讃えて
4.ユーモアの島―とだえたセレナード/ミンストレル/風変りなラヴィーヌ将軍
5.神秘の島―沈める寺/霧/月光の降り注ぐテラス
6.過去の島―デルフィの舞姫たち/カノープ
7.静寂の島―雪の上の足跡
8.踊りの島―アナカプリの丘/妖精たちはよい踊り子
コラム:「自由」を求めるドビュッシー
コラム:「印象派」から「点描画法」へ
9.旅の島―ヴィーノの門
コラム:時間や距離が廃絶された世界
10.不思議の島―帆(ヴェール)/オンディーヌ(水の精)
11.ヴィルトゥオーゾの島―交代する三度/花火
コラム:ヴェルトゥオジティの占める位置
コラム:ドビュッシーの“難しさ”
あとがき