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音樂は愉し

●音樂は愉し
黎明期音盤収集家随想

野村あらえびす

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内容紹介
わが国音楽評論界の、ことにレコード評論においてのルーツといえる人物である野村あらえびすが残した、貴重なエッセー集。ことに大正から昭和初年のコレクターとしての苦労と喜び、当時の知識階層との交流が格調の高い文章で綴られてゆく。
レコードを通してしかクラシック名曲に触れ得なかった時代の、音楽に対する激しい「渇望」は、現代の、夜ごとの演奏会や次々発売されるCD等に飽食気味の音楽ファンには想像もつかないものであろう。それだけに、その渇望が満たされたときの限りない「至福」の描写に接すると、われわれはむしろそのことに羨望を覚えつつ、「音楽」という娯楽のもつ本来の力をあらためて思い出すのである。
とはいえ、戦前や戦後すぐの時期に書かれた文章ゆえ、古いオーディオ機器や、忘れられた往年の演奏家、当時の有名人士について、注釈を必要とする部分も散見された。そのため、『証言/日本洋楽レコード史』(弊社刊)の著者・歌崎和彦の脚注を本文に添えた。
目次
この雑文集の意味

蝋管時代
音楽の飢え
音楽の救い
音楽と泥棒
始終かけるレコード
三藐三道楽
レコードと生活
実演とレコード
レコード収集の意義
夏とレコード
邦楽骨董レコード
地球は回転する
最初の「第九」――最初の「ユモレスク」の事
音盤音楽界覚書
帝大コンサートの出発
 喫茶店進出
 幼稚園児から大学教授
 学校の空気
 有料コンサート
 聴衆地方色
K子と野薔薇
大沼魯夫氏の思い出
養老院の老音楽家
 鎮魂曲を口吟みつつ死んで行った彼
珍品レコード
レコード雑誌の生れるまで
収集道中記(上)
収集道中記(下)
野村胡堂とあらえびす
あらえびすの手帳
収集道詭語
レコードの聴き方
レコード懺悔
蓄友上司小剣氏を惜しむ
老芸術家

本書について
年譜
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