内容紹介
「まつもと市民オペラ」による初めての委嘱オペラ(全二幕12章)。2022年1月22日・23日(まつもと市民芸術館 主ホール)まつもと市民オペラ 第7回公演『山と海猫』〈委嘱作品・世界初演〉(指揮:城谷正博/演出:加藤直/出演: 杉山由紀、天羽明惠、大西宇宙、升島唯博、澤武紀行、山下浩司、長谷川顯、栗原剛、髙畠伸吾、福間章子、金子響/合唱:まつもと市民オペラ合唱団/オーケストラ:山と海猫オーケストラ)にて初演。この公演は第20回佐川吉男音楽賞奨励賞を受賞した。加藤直が描くユニークで幻想的なことばが、信長貴富の多彩な筆で魅力あふれる音楽へと見事に昇華されている。「山田さん」役が代表する、目に見えるものや数字で表せるものしか信じない物質主義的現代社会と、「かえるで」や「花月」役が象徴する、精神的異界(民話の世界)の住人の対立と対話によって展開されるドラマ。2023年12月のオペラ再演に合わせ、全二幕を分冊にて刊行。楽譜ページの他に「台本」をはじめ、「演奏記録」や作曲者による「あらすじ」を収録、資料としても貴重である。
曲目
- 1 序章 遊行(あそび) 【オペラ/伴奏:オーケストラ】 作詞:加藤直(台詞・詩) / 作曲:信長貴富
- 2 第1章 海に憧れる少女がいた 【オペラ/伴奏:オーケストラ】 作詞:加藤直(台詞・詩) / 作曲:信長貴富
- 3 第2章 見えない門 見えない音楽 【オペラ/伴奏:オーケストラ】 作詞:加藤直(台詞・詩) / 作曲:信長貴富
- 4 第3章 地図を作る者 【オペラ/伴奏:オーケストラ】 作詞:加藤直(台詞・詩) / 作曲:信長貴富
- 5 第4章 花月と山田さんこと『やまくじら』 【オペラ/伴奏:オーケストラ】 作詞:加藤直(台詞・詩) / 作曲:信長貴富
- 6 第5章 道々の民 【オペラ/伴奏:オーケストラ】 作詞:加藤直(台詞・詩) / 作曲:信長貴富
- 7 第6章 かえるで(楓) 【オペラ/伴奏:オーケストラ】 作詞:加藤直(台詞・詩) / 作曲:信長貴富
- 8 第7章 コトリに気を許すと 自分 何処かに連れ攫われます 【オペラ/伴奏:オーケストラ】 作詞:加藤直(台詞・詩) / 作曲:信長貴富