内容紹介
現代音楽の作曲家として精力的に作品を発表し、その卓越した緻密なエクリチュールを駆使した室内楽作品。2011年、桐朋学園チェロアンサンブルの委嘱を受けて作曲。8パートの声部からなる合奏形態で、8人~16人の編成によるチェロアンサンブルが想定されている。「タイトルの示すとおり、音楽は嬉遊的性格を主とした舞台作品であることを意識した。楽曲全体は7つの部分で構成され、主要動機、中心となる主題を断続的に配しながら通奏される。チェロという楽器の持つ属性、メカニズム、そこから放たれる気配と質感に耳を傾けることそのものが創作上の大切なコンセプトであり、楽器から立ち昇る音の空間の中にフォルムを見出すこと、その形質と個から発するイマジネーションとの合一を理想とした。」(作曲者)オーケストラのチェロパートのみで演奏するときの珍しくてかつ優れた聴きごたえのあるレパートリーとして、あるいは音大でチェロを学ぶ学生によるアンサンブル曲として、際だった魅力を発揮できる作品。
●参考演奏『ディヴェルティメント チェロ合奏のための』はこちら
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曲目
- 1 ディヴェルティメント チェロ合奏のための 【チェロアンサンブル】 作曲:鈴木輝昭