内容紹介
ヨーハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750)ライプツィヒ時代の作品。元来この曲は1734年にハ短調の曲として作曲されたが、翌35年≪クラヴィーア練習曲集第2部≫として出版するにあたり、同時に収録された≪イタリア協奏曲≫(ヘ長調)との対比を最大限に際立たせるために一番遠いロ短調に移調された。現在一般に流布している移調稿は、原曲に比べると、付点リズムをより正確に記譜し、さらに、和声、装飾法、旋律においてフランス的な特徴をはっきりと打ち出している。しかしながら、ハ短調稿が不完全な初期稿だという評価はあたらない。ロ短調稿と同等の価値を有するばかりか、むしろバッハの意図が明確に見てとれる。本書は、BWV831a(ハ短調)とBWV831(ロ短調)のふたつの稿を併録し、この曲の理解に寄与するもの。「演奏への助言」では、この曲の常に問題となっている付点リズムだけでなく、その他の演奏法にも詳しく言及し、実際の演奏に役立つであろう。巻末に詳細な注解がつく。
曲目
- 1 フランス風序曲 ハ短調 BWV831a 【ピアノ】 作曲:バッハ
- 2 フランス風序曲 ロ短調 BWV831 【ピアノ】 作曲:バッハ
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