内容紹介
強烈な個性を持つカリスマ吹奏楽指導者として知られている藤重佳久氏が、43年間の指導のなかで培ってきた、バンドが生き生きと元気になるエッセンスを、34の短い言葉と、その言葉についての真意を文章で綴った内容。
島根県の「山陰中央新報」に連載された「がっつりブラス!/ 藤重佳久の音楽談義」の記事をもとに、大幅な改訂をし再編集したもの。
筆者からのメッセージ
「本書は私が普段の指導のなかで、子どもたちに投げかけているちょっとした言葉や、指導者として大切にしていることをまとめたものです。私は子どもに、投げかけた言葉をよく複唱させています。なぜなら言葉には『言霊』があり、口にした言葉通りの結果が表れると思うからです。自分が発する言葉を最初に認識するのは自分自身です。それはその人の心に大きな影響を与えます。」
島根県の「山陰中央新報」に連載された「がっつりブラス!/ 藤重佳久の音楽談義」の記事をもとに、大幅な改訂をし再編集したもの。
筆者からのメッセージ
「本書は私が普段の指導のなかで、子どもたちに投げかけているちょっとした言葉や、指導者として大切にしていることをまとめたものです。私は子どもに、投げかけた言葉をよく複唱させています。なぜなら言葉には『言霊』があり、口にした言葉通りの結果が表れると思うからです。自分が発する言葉を最初に認識するのは自分自身です。それはその人の心に大きな影響を与えます。」
目次
第1章 バンドや部員が上達するために
① 時間を有効に使うため 型通りの基礎練習はやらなくてよい
② 楽しく曲を練習するなかで 必要なものは何か? を考える
③ まずは”自分の感情”を音にする 音楽のすべては そこから始まる
④ 「聞く」ではなく「聴く」こと 名作品に触れることで世界は広がる
⑤ どれだけ”感動する音”に触れているか それがサウンドの良し悪しを左右する
⑥ 基礎を幅広く学ぶことで 音楽の本質が見えてくる
⑦ 部員が上達するカギは 本番での成功体験にある
⑧ 個々に責任と自信を持たせることで 自然と楽器も上手くなっていく
⑨ 本番で起こりうる事態を想定し できることは すべてやっておく
⑩ 「緊張」に打ち勝つには「練習量」と「こう演奏する!」という意思が必要だ
⑪ 視覚的な要素も重要なマーチングは 座奏にはない効果をもたらす
⑫ 日頃から仲間と”音楽で遊ぼう”音と音でのコミュニケーションを
コラム① アンサンブルコンテストへの提言
第2章 コンクールなどの大会に向けて
⑬ どうする? コンクールの課題曲「これが好き!」と思えるものを
⑭ どうする? コンクールの自由曲 バンドの魅力を12分間のドラマに
⑮ 流行りの難易度の高い曲だけでなく 往年の名曲にも目を向けてみる
⑯ コンクールの「功罪」を理解し「功」の部分を生かすようにする
⑰ 誰もが納得する審査結果はない 感動に点数はつけられない
⑱ マーチングの魅力は大衆性にある 大いにバンドをアピールしよう
コラム② 吹奏楽コンクールの聖地「普門館」は憧れと夢の舞台だった
コラム③ 昨今のコンクールの演奏を聴くなかで
第3章 コンサートに学ぶ
⑲ コンサートの醍醐味は 音楽の喜びを聴衆と共有することにある
⑳ 聴衆の層に合わせて プログラムを上手く組み合わせる
㉑ 生演奏から受けた感動は あとから必ず生きてくる
コラム④ 人はなぜ音楽を奏でるのか?――市民バンドを指導して
第4章 指導者として大切にしたいこと
㉒ 指導者に一番必要なもの それは「観察力」と「情熱」だ
㉓ 指導者からの”ダメ出し”は 奏者の人間性までを否定していない
㉔ 新入部員獲得のキモは 一人ひとりの居場所を作ることにある
㉕ 十人十色の部内で揉まれることで「幅のある人柄」が醸成されていく
㉖ 指導者の放つ”オーラ”によって 奏者は本領を発揮する
㉗ 演奏者は楽譜に書かれていないこと読み取り 音楽を創る大役を担う
㉘ 少ない部員でも 何とかなる 何とかできる
㉙ 非日常の場での「合宿」は バントによい変化をもたらす
㉚ 前向きな”よい雰囲気”が バンドの質を高めることになる
㉛ 部活動の功罪は表裏一体 そのバランスをとることは難しい
㉜ 部活動の地域移行の成否は 適任の「指導者」が確保できるかによる
㉝ より多くの情報を収集し そこから必要なものだけを活用する
㉞ 名指導者に共通するのは 生徒と真摯に向き合う姿勢だ
【付録】 これまで大切にしてきた『65の言葉』
あとがき