• ムジカノーヴァ 2020年1月号

雑誌 ムジカノーヴァ

ピアノを教える人、学ぶ人の雑誌

ムジカノーヴァ 2020年1月号

  • 今年こそ強くなる!教室運営・レッスンに役立つ デジタルツール2020
  • 今月の1曲:パッヘルベル《フーガ》
定価
922円 (本体838円+税)
判型・頁数
A4変
発行年月
2019年12月
JANコード
4910085190106
商品コード
182001

完売のため、お取り扱いできません。
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内容紹介

[特集]
今年こそ強くなる!
教室運営・レッスンに役立つ デジタルツール2020(足立由起子)

「デジタルツール」と聞くと、ハードルが高いと感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、技術が年々進歩し、簡単に扱えるものも増えてきました。そこで、教室運営やレッスンに役立ち、ピアノの先生方が無理なく使えるものを厳選。必要な機能が無料で使える「HP制作ツール」、一斉送信機能と個別返信機能がある「連絡ツール」、鍵盤入力ができる「楽譜浄書ツール」、カード教材を制作・デジタル化できる「教材制作ツール」をご紹介します。

◆ホームページを作ってみよう!「Jimdo」
◆生徒・保護者との連絡を効率化しよう!「LINE公式アカウント」
◆楽譜を作ってみよう!「Notion」
◆教材を作ってみよう!「Post-it®」

[今月の1曲]
パッヘルベル《フーガ》

[今月の1曲 連動企画]
◆誌上講座① アナリーゼ(加藤真一郎)
パッヘルベルの偉大さを再発見!たった24小節に詰まった豊かな内容
 たった24小節の曲ですが、この内容の豊かさと起伏!この曲をバッハの《インヴェンション第1番》の先駆的存在と見る筆者が、豊富な譜例とともに詳細に解説します。

◆誌上講座② 演奏・指導法(新納洋介)
フーガでは、冒頭の主題をどれだけ絶妙に表現できるかがカギ
 フーガにおいて絶対的に不変なのは、冒頭に単旋律の主題が示されること。ですからフーガを演奏するときは、主題の表現に一番神経を使わなければなりません。その演奏法とともに、この曲のバロック的な表現のしかたを詳細に解説します。 

◆今月の1曲 豆知識
 今月の1曲にまつわる豆知識を、譜例を用いながら解説します。

◆練習課題① ソルフェージュ(町田育弥)
 「今月の1曲」の演奏をより豊かなものにするためのソルフェージュ。今回は、楽曲の中から同じ音型や反行形、逆行形を見つける課題を掲載しました。

◆練習課題② エチュード(村上 隆)
 「今月の1曲」を演奏する際に必要となるテクニックを身に付けるためのエチュード集。
三連符のリズム変奏の練習法、和音の響きの変化を感じながら弾く練習、左手の跳躍の練習法を掲載しました。

[トピックス]
◆Interview ルーカス&アルトゥール・ユッセン(道下京子)
 少年時からポルトガルの誇るピアニスト、ピリスの秘蔵っ子として注目されてきたオランダの兄弟デュオに、最新アルバムのバッハについて、デュオ演奏の極意について、貴重なお話を伺いました。

◆Report 斎藤守也 ソロピアノライブ~新刊楽譜『左手のための伴奏形エチュード』刊行記念(山本美芽)
 『ムジカノーヴァ』の連載をまとめ、詳細な解説を加えた新刊楽譜『レ・フレール斎藤守也の 童謡アレンジで楽しく学ぶ 左手のための伴奏形エチュード』の刊行を記念して、東京・神楽坂の音楽の友ホールで行われたライブの模様をレポートします。新刊の全曲メドレーから始まり、伴奏パターンの解説が挟まれる貴重な公演となりました。

◆Interview ダニェル・チヒ博士~『ショパンの国のピアノ曲』の出版社PWMディレクターに聞く(道下京子)
 ポーランドのピアノ小品集『ショパンの国のピアノ曲』が出版されることから、原出版社のディレクターに、ショパンだけではないポーランドのピアノ小品の魅力について伺いました。

◆Interview パスカル・ドゥヴァイヨン(上田弘子)
 ドビュッシー《前奏曲》全24曲を録音した新譜と、本誌での同作品の連載をまとめた新刊の発売を記念して、パスカル・ドゥヴァイヨン先生にお話しを伺いました。

◆Report 第1回杉並公会堂ベヒシュタイン室内楽コンクール(堀江昭朗)
 ベヒシュタイン・ピアノを使用した室内楽コンクールの第1回が、10月に東京・杉並公会堂で開催されました。その本選の模様をレポートします。

[連載]
◆【隔月連載】私的ベートーヴェン演奏論(仲道郁代)
 ピアニストの仲道郁代さんが、ベートーヴェンの楽譜から何をどのように捉え、推理し、音にしていくのか、実際の作品をもとに独自の演奏論を紹介する連載。今回は、《ワルトシュタイン》と《熱情》の間をつなぐ重要な橋渡しソナタとして《ピアノ・ソナタ第22番》を取り上げます。
◆バッハ《シンフォニア》の美的探究(赤松林太郎)
 バッハ《シンフォニア》を毎月1曲ずつ、第1番から順番に取り上げて、書き込み楽譜の形で演奏・指導法をご紹介します。今月は、主題が十字架の立つ丘を連想させる「第13番」に迫ります。
◆ピアノレッスンに心理学を活かそう!(馬場一峰)
 少し考え方を変えるだけで、レッスンがずっと楽に、楽しくなります。ピアノレッスンに活かせる心理学を、毎月一つずつ馬場一峰先生に紹介していただきます。今回のテーマは、「『教える』とは?」。
◆ピアノ講師の旬の「お悩み」を解決! 教室 改善プロジェクト(山本美芽/横田明子)
 全国のピアノ講師が集うフェイスブックグループ、山本美芽ライティング研究会では、日々お悩みの情報交換が行われています。その中から特に話題になった旬の「お悩み」をピックアップし、問題解決をこころみます。今回のお悩みは、「発表会前なのに曲が仕上がってない! その2」。
◆なんでピアノを弾くと疲れるの?左手のピアニストが見る 正しい奏法(智内威雄)
 左手のピアニストの智内威雄さんが、奏法の問題解決の研究者、プライベートや音大でレッスン・奏法を教える指導者、また演奏家としての視点から、「演奏」について実践的なアドバイスを綴ります。
今回のテーマは「楽曲の解釈を『見える化』する」ということで、練習時間を活かすためのユニークな「練習帳」の作り方についてご紹介します。
◆倫子先生の 初級のピアノテクニック きほんのき(松本倫子)
 これまで導入期のテクニック指導について一通りお話ししてきましたので、今月号からは一歩進んで初級の子どもたちに指のテクニックをどう教えるか、詳しくお伝えしていきます。まずは連載リニューアルにあたり、筆者の指導のルーツであるチェルニーのテクニックについてご紹介します。
◆【最終回】スラスラ分かる 和声法学び直し塾(土田京子)
 苦手意識を持ちがちな和声法と、もっと仲良くなれる手順を楽しく、平易な言葉で教えていただいてきた連載も、今回で最終回を迎えます。最後は「和声外音を含むソプラノ課題の実施のしかた」で総仕上げをしましょう!
◆ピアノをめぐる情景(青澤隆明)
 音楽評論家として活躍する著者が、『ムジカノーヴァ』読者に向けて厳選したディスク、ピアニスト、コンサート等について綴ります。読後はピアノについてもっともっと知りたくなるエッセイです。
◆ピアニストのパリ日記(丸山凪乃)
 国際コンクールで受賞を重ね、ヨーロッパを拠点に多くのコンサートやフェスティバルに出演、現在はパリ国立高等音楽院の修士課程に在学中の丸山凪乃さん。今年9月に20才の誕生日を迎えた故郷同然のパリに、12才から移り住むことになった経緯や、住み始めた頃の出来事までさかのぼり、パリでの生活を綴っていただきます。
 今回は、「パリの家探しは困難続き」。
◆世界史から読み解く 音楽史(広瀬大介)
 18世紀から20世紀に至る世界史の大事件と、それを描いた、あるいはそれに影響を受けた音楽作品にスポットを当てることで、音楽をより深く愉しめるようになる連載。同時代の日本の状況にも目を向け、毎回ミニミニ年表で整理していきます。今回は、「独立を奪われたポーランドと、若きショパンの活躍」。
◆『愛は風にのって』~作曲者による楽曲ガイド(田中カレン)
 田中カレン氏書き下ろし曲集『愛は風にのって』全21曲を、作曲者自身が解説する連載。自作のアナリーゼと演奏のアドバイスに、恩師三善晃先生の教えも交えた特別企画です。第19回の曲は《19. セーターの贈り物》。
◆音のパレット(江口文子)
 ある町のピアノ教室で月に1度開催されるグループセッション。老若男女問わず、様々な生徒がピアノや音楽について語ります。門下から国際的に活躍する数多くのピアニストを輩出する江口文子先生による、ピアノレッスンのヒントが散りばめられた物語です。今回のテーマは「序曲」です。
◆演奏会批評
 2019/10/1~10/21(雨宮さくら、石川哲郎、柴田龍一、時 幹雄、原 明美、伴 玲児、道下京子)
◆生徒と見たい聴きたいCD&DVD(百瀬 喬)
 最近リリースされた音楽ソフトからピアノ教室におススメの1枚をご紹介します。
◆ムジカ図書館(山本美芽)
 ピアノ教本研究家が、指導者・学習者双方に役立つ本をご紹介します。
◆楽器店カリスママネージャーが伝える 気持ちがラクになる 教室運営の基本を押さえよう(星野真之)
 数百名に及ぶピアノの先生のお悩みを解決し続けてきた楽器店のカリスマ・マネージャーが、読んだらすぐに実行できる教室運営のアドバイスをお届けします。今回のテーマは、「やらない理由を見つけるより、実行しよう!」。
◆スギテツ presents ザッツ・エンタメ・ピアノの発表会(杉浦哲郎)
 「クラシックで笑顔を創る」をモットーに活動する、ピアノとヴァイオリンのデュオ・スギテツ。ピアノ&編曲を担当する杉浦哲郎さんに、来場者みんなが笑顔になれる、ピアノ発表会の演出方法やアンサンブル楽譜をご提案いただきます。今回のテーマは、《ラデツキー行進曲》前編です。
◆ピアノレッスンにすぐに役立つ! マサさんのアレンジ入門(松田 昌)
 生徒のレベルに合わせたアレンジができるようになると、レッスンの幅がさらに広がります。弾きやすくて、あたたかいアレンジに定評のある松田昌先生に、クラシックや童謡の楽曲を分析しながら、誰でも良いアレンジができる方法をご紹介いただきます。今回のテーマは「10度音程を活用しよう!~大作曲家たちが愛した豊かなサウンドの秘訣~」です。
◆音遊びから始めよう~ピアノレッスンにつながる表現の種~(鈴木和子)
 子どもたちの表現意欲を育てるレッスンをしている鈴木和子先生に、導入期から始められるレッスンのアイディアを教えていただきます。今回のテーマは、フランス民謡《アマリリス》です。

[教材]
◆ハノンクリニック(奈良井 巳城)
 今回は、苦手意識が強く上手に弾けなくて悩んでいる人も多いトリルについて、その極意をトリル科講師の鳥 流離人に教えていただく前編です。

◆レ・フレール斎藤守也の リズムで伴奏してみよう!(斎藤守也)
 新刊楽譜『レ・フレール 斎藤守也の 童謡アレンジで楽しく学ぶ 左手のための伴奏形エチュード』の巻末に掲載されている伴奏パターン①~⑭を使って、童謡などのメロディーに伴奏付けする方法を、斎藤守也さんが懇切丁寧に指南します。
 第4回は、ベースラインを意識した伴奏の付け方を学びます。連載のアレンジで使用された「代理コード」についても詳しく教えていただきました。

◆リトミックでマスター リズムのきほん(大城依子)
 ダルクローズが創案したリトミックの考え方をベースに、リズムを基礎からマスターできる課題です。アイディアが豊富な大城依子先生の教材は、レッスンで役立つこと間違いなし! 今回のテーマは「補足リズム(2)」です。

◆入会2年で音大入試問題が解けるようになる! あやか先生の楽典ドリル(永瀬礼佳)
 曲を解釈するためには、「楽典」の知識がまず必要不可欠です。でも、楽典というと「音大入試のために勉強するもの」「子どもには難しい」と思い込んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか? この連載では、かわいらしいイラストと易しい解説付きで、幼児向けのドリルを掲載していきます。第11回は、♯、♭、♮の覚え方と書き方を学びます。

[巻末とじ込み]
◆楽譜
憧れの曲を思いのままに!轟千尋の「あなたの夢、叶えます!」~ピアノが美しく響くオーダーアレンジ集~ニュートン《アメイジング・グレイス》(轟 千尋)
 人気作曲家の轟千尋さんが憧れの曲を弾きやすくカッコいいアレンジで!という皆様のリクエストにお答えする企画。今回は、世界中で愛されている讃美歌《アメイジング・グレイス》を、できる限り少ない音で、しかしところどころにハッとする瞬間のあるアレンジでお届けします。
 なお、この連載では、引き続き皆様のリクエストをお待ちしております。
 リクエストの送り先(『ムジカノーヴァ』編集部メールアドレス):musica_ontomo@ongakunotomo.co.jp

◆ポスター付録
連載連動 あやか先生のレッスングッズ・シリーズ①「どれみ de 早口ことば」(永瀬礼佳)
 連載「入会2年で音大入試問題が解けるようになる! あやか先生の楽典ドリル」と連動したレッスングッズ・シリーズ。永瀬礼佳先生ならではの指導法から生まれた付録です。第1弾は、2~4度の音程がすらすら言えるようになるポスター。

1月号で取り上げた曲一覧
※「今月の1曲」以外の作品(括弧内は取り上げた記事のタイトル)

伝カッチーニ:アヴェ・マリア(マサさんのアレンジ入門)
グリーグ:春に寄す(リズムのきほん)
ストリーボッグ:悲しい話(リズムのきほん)
田中カレン:セーターの贈り物(『愛は風にのって』~作曲者による楽曲ガイド)
ドビュッシー:《ベルガマスク組曲》より〈パスピエ〉(マサさんのアレンジ入門)
J.S.バッハ:シンフォニア第13番(バッハ《シンフォニア》の美的探究)
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第1番(マサさんのアレンジ入門)
フランス民謡:アマリリス(音遊びから始めよう)
ブルクミュラー:《18の練習曲》より〈朝の鐘〉(リズムのきほん)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第22番(仲道郁代の 私的ベートーヴェン演奏論)
ヨハン・シュトラウス1世:ラデツキー行進曲(エンタメ・ピアノの発表会)
リスト:《2つの伝説》より〈波を渡るパオラの聖フランチェスコ〉(リズムのきほん)
ロッシーニ:《ウィリアム・テル》序曲(音のパレット)
ロッシーニ:老いのいたずら(音のパレット)