• ムジカノーヴァ 2019年12月号

雑誌 ムジカノーヴァ

ピアノを教える人、学ぶ人の雑誌

ムジカノーヴァ 2019年12月号

  • 生誕250年 子どもと親しむベートーヴェン
  • 今月の1曲:プロコフィエフ《タランテラ》
定価
922円 (本体838円+税)
判型・頁数
A4変
発行年月
2019年11月
JANコード
4910085191295
商品コード
181912

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内容紹介

[特集]
生誕250周年
子どもと親しむベートーヴェン

◆ものがたりでたどる ベートーヴェンの人生
名曲アルバム、人生年表付き(新井鷗子)
 来年2020年はベートーヴェン生誕250年の記念の年。音楽界はベートーヴェンの誕生祝で盛り上がります。そこで本誌でも、一足先にベートーヴェンと改めて仲良くなれる特集を企画しました。
 巻頭では、「題名のない音楽会」など、数々の音楽番組や演奏会を手掛けてきた大人気の構成作家・新井鷗子さんに、ベートーヴェンの人生をものがたり形式でご紹介いただきました。小学校3年生以上で習う漢字にはルビ付き。

◆スペシャル対談 小山実稚恵(ピアニスト)☓平野 昭(音楽学者)
こういうベートーヴェンもあるんだ!~もっと親しむために知っておきたいこと(長井進之介)
 今年の6月に『ベートーヴェンとピアノ』を出版したピアニストの小山実稚恵さんと、ベートーヴェン研究家の平野昭さんのスペシャル対談が実現!ソナタに入る前に知っておきたい曲や、変奏の名手というベートーヴェンの重要な側面、研究の進化とエディションについてなど、ベートーヴェン研究・演奏の最前線を知る貴重な対談となりました。お二人が推薦する「ソナタの前に弾きたい魅力的な小品、おすすめの変奏曲」一覧は、指導にもお役立ち間違いなし!

◆ベートーヴェンを知るのに欠かせない
子どもと学ぶ「ソナタ形式」(髙橋千佳子)
 ベートーヴェンを知るのに欠かせないソナタ形式について、はじめて学ぶ子どもたちにもイメージしやすいよう、子どもたちの生活に身近な例を挙げながら解説します。

[今月の1曲]
プロコフィエフ《タランテラ》

[今月の1曲 連動企画]
◆誌上講座① アナリーゼ(壺井一歩)
スリルあふれる躍動と上下行、劇的な転調など、大人も楽しめる仕掛けが散りばめられた小曲
 この曲のA部分の、手品のように鮮やかな転調や音域の移り変わり、A部分とB部分の違い、Codaの効果的な手法などを、ひと目で把握できるような図や譜例を用いて、やさしく解説します。

◆誌上講座② 演奏・指導法(上野優子)
舞曲のテンポとアーティキュレーションに気をつけて皮肉や遊び心を表現してみましょう
 ピアノリサイタル「プロコフィエフ・ソナタ全曲シリーズ」を展開中のピアニスト、上野優子さんに、この曲全体の書き込み楽譜とともに、プロコフィエフならではの演奏表現について、詳しく教えていただきました。

◆今月の1曲 豆知識
今月の1曲にまつわる豆知識を、譜例を用いながら解説します。

◆練習課題① ソルフェージュ(伊東光介)
「今月の1曲」の演奏をより豊かなものにするためのソルフェージュ。今回は、舞曲のリズムや拍子に慣れる課題を掲載しました。

◆練習課題② エチュード(根津栄子)
「今月の1曲」を演奏する際に必要となるテクニックを身に付けるためのエチュード集。
 三連符のリズム変奏の練習法、和音の響きの変化を感じながら弾く練習、左手の跳躍の練習法を掲載しました。

[トピックス]
◆特集連動企画 ベートーヴェンとピアノの深~い関係~ベートーヴェンはどんなピアノを弾いたのでしょう?(太田垣 至)
 ベートーヴェンが生きた時代は、ピアノ製作者が新しい楽器=フォルテピアノを次々と生み出す時代でした。ベートーヴェンが弾いた「フォルテピアノ」という楽器について、また人生の各時期に所有していたとされる楽器の製作家や特徴、フォルテピアノのアクションのモダンピアノとの違い等、気鋭のフォルテピアノ製作家・太田垣至さんに、ご自身撮影の美しい図版とともにご紹介いただきました。

◆Report 野平一郎 瞬間明解!J.S.バッハ《フランス組曲》(上田弘子)
 日本ピアノ教育連盟が夏に主催する「ピアノ指導法セミナー」はいつも大人気。バッハの《フランス組曲》から第3番と第5番を知の巨人・野平一郎先生が解析した講座をダイジェストでお届けします。

◆Report ピアノランドフェスティバル2019東京(飯田有抄)
 2019年で20周年を迎えたピアノランドフェスティバル。「ピアノランド」で楽しくピアノを学ぶ子どもたちのために、樹原涼子先生が様々なアイディアを詰め込み、小原孝さんや樹原孝之介さんたちと共に、歌あり、コントあり、アンサンブルありのバラエティ豊かな内容で開催しています。当日の様子をレポートでお届けします。

◆第18回ショパン国際ピアノ・コンクールの記者会見から
 2020年10月に開催される第18回ショパン国際ピアノ・コンクールの概要が10月9日にポーランド大使館で発表されました。その記者会見の模様をレポートします。

◆解説 とじ込み付録「音符キング」(蔵谷雅子)
 9~12月号の全4回にわたってお届けする蔵谷雅子先生の付録シリーズ。音符や休符を、カードゲーム形式で楽しく学べる「音符キング」の遊び方をご紹介します。

[連載]
◆楽器ミュージアム(湯浅玲子)
 毎月一つずつ、美しいイラストでオーケストラの楽器をご紹介しています。各部分の名称と役割・材質・大きさ・音域・調弦といったデータと、楽器の歴史と音色、名曲を掲載。今月の楽器は「ティンパニ」です。
◆【新連載】なんでピアノを弾くと疲れるの?左手のピアニストが見る 正しい奏法(智内威雄)
 左手のピアニストの智内威雄さんが、奏法の問題解決の研究者、プライベートや音大でレッスン・奏法を教える指導者、また演奏家としての視点から、「演奏」について実践的なアドバイスを綴ります。
◆【新連載】ピアニストのパリ日記(丸山凪乃)
 国際コンクールで受賞を重ね、ヨーロッパを拠点に多くのコンサートやフェスティバルに出演、現在はパリ国立高等音楽院の修士課程に在学中の丸山凪乃さん。今年9月に20才の誕生日を迎えた故郷同然のパリに、12才から移り住むことになった経緯や、住み始めた頃の出来事までさかのぼり、パリでの生活を綴っていただきます。
◆ピアノ講師の旬の「お悩み」を解決! 教室 改善プロジェクト(山本美芽/横田明子)
 全国のピアノ講師が集うフェイスブックグループ、山本美芽ライティング研究会では、日々お悩みの情報交換が行われています。その中から特に話題になった旬の「お悩み」をピックアップし、問題解決をこころみます。今回のお悩みは、「発表会前なのに曲が仕上がってない! その1」。
◆バッハ《シンフォニア》の美的探究(赤松林太郎)
 バッハ《シンフォニア》を毎月1曲ずつ、第1番から順番に取り上げて、書き込み楽譜の形で演奏・指導法をご紹介します。今月は、主題のリズムから喜びに溢れ、イ長調の明るさと躍動感で満たされた「第12番」に迫ります。
◆世界史から読み解く 音楽史(広瀬大介)
 18世紀から20世紀に至る世界史の大事件と、それを描いた、あるいはそれに影響を受けた音楽作品にスポットを当てることで、音楽をより深く愉しめるようになる連載。同時代の日本の状況にも目を向け、毎回ミニミニ年表で整理していきます。今回は、「ベルリオーズが最も輝いた 七月王政のブルジョワ文化」。
◆倫子先生の 導入期のピアノテクニック きほんのき(松本倫子)
 最近、子どもたちのピアノの基礎力が落ちているという話を耳にします。幼児のピアノ導入へのより正統的なテクニック指導を知り、一定の基礎力を付けていきましょう。今回は、「大人版『きほんのき』~子どもへの接し方と練習法」。
◆スラスラ分かる 和声法学び直し塾(土田京子)
 苦手意識を持ちがちな和声法と、もっと仲良くなれる手順を楽しく、平易な言葉で教えていただきます。今回は、「細かく解説!ソプラノ課題の実施のしかた」。
◆ピアノレッスンに心理学を活かそう!(馬場一峰)
 少し考え方を変えるだけで、レッスンがずっと楽に、楽しくなります。ピアノレッスンに活かせる心理学を、毎月一つずつ馬場一峰先生に紹介していただきます。今回のテーマは、「全部やろうとしない」。
◆『愛は風にのって』~作曲者による楽曲ガイド(田中カレン)
 田中カレン氏書き下ろし曲集『愛は風にのって』全21曲を、作曲者自身が解説する連載。自作のアナリーゼと演奏のアドバイスに、恩師三善晃先生の教えも交えた特別企画です。第18回の曲は《18. 揺れる煙と眼差し》。
◆【最終回】ピアノの先生のiPad活用術(足立由起子)
 レッスンに役立つiPadの活用法を、足立由起子先生に解説していただきます。最終回のテーマは、「クラウド『Evernote』活用術(3)」です。
◆ピアノをめぐる情景(青澤隆明)
 音楽評論家として活躍する著者が、『ムジカノーヴァ』読者に向けて厳選したディスク、ピアニスト、コンサート等について綴ります。読後はピアノについてもっともっと知りたくなるエッセイです。
◆音のパレット(江口文子)
 ある町のピアノ教室で月に1度開催されるグループセッション。老若男女問わず、様々な生徒がピアノや音楽について語ります。門下から国際的に活躍する数多くのピアニストを輩出する江口文子先生による、ピアノレッスンのヒントが散りばめられた物語です。今回のテーマは「晩秋と音楽」です。
◆生徒と見たい聴きたいCD&DVD(百瀬 喬)
 最近リリースされた音楽ソフトからピアノ教室におススメの1枚をご紹介します。
◆ムジカ図書館(山本美芽)
 ピアノ教本研究家が、指導者・学習者双方に役立つ本をご紹介します。
◆演奏会批評
 2019/9/3~9/22(雨宮さくら、石川哲郎、柴田龍一、時 幹雄、原 明美、伴 玲児)
◆楽器店カリスママネージャーが伝える 気持ちがラクになる 教室運営の基本を押さえよう(星野真之)
 数百名に及ぶピアノの先生のお悩みを解決し続けてきた楽器店のカリスマ・マネージャーが、読んだらすぐに実行できる教室運営のアドバイスをお届けします。今回のテーマは、「『攻めは最大の防御なり』。教室をもっと活発に!」。
◆音遊びから始めよう~ピアノレッスンにつながる表現の種~(鈴木和子)
 子どもたちの表現意欲を育てるレッスンをしている鈴木和子先生に、導入期から始められるレッスンのアイディアを教えていただきます。今回のテーマは、フンパーディンク《ヘンゼルとグレーテル》より〈一緒に踊りましょう〉です。
◆【新連載】新連載 スギテツ presents ザッツ・エンタメ・ピアノの発表会(杉浦哲郎)
 「クラシックで笑顔を創る」をモットーに活動する、ピアノとヴァイオリンのデュオ・スギテツ。ピアノ&編曲を担当する杉浦哲郎さんに、来場者みんなが笑顔になれる、ピアノ発表会の演出方法やアンサンブル楽譜をご提案いただきます。今回は、発表会当日に初見で演奏できる楽譜(ドヴォルジャーク「新世界」よりラルゴ)です。
◆ピアノレッスンにすぐに役立つ! マサさんのアレンジ入門(松田 昌)
 生徒のレベルに合わせたアレンジができるようになると、レッスンの幅がさらに広がります。弾きやすくて、あたたかいアレンジに定評のある松田昌先生に、クラシックや童謡の楽曲を分析しながら、誰でも良いアレンジができる方法をご紹介いただきます。今回のテーマは「連弾アレンジに挑戦しよう!~その2 ベースの工夫&プリモとセコンドの対話~」です。

[教材]
◆ハノンクリニック(奈良井 巳城)
 今回は、離鍵の極意について、前回に引き続き、スナップ科教授の蓮田益尾先生に伺います。

◆レ・フレール斎藤守也の リズムで伴奏してみよう!(斎藤守也)
 新刊楽譜『レ・フレール 斎藤守也の 童謡アレンジで楽しく学ぶ 左手のための伴奏形エチュード』の巻末に掲載されている伴奏パターン①~⑭を使って、童謡などのメロディーに伴奏付けする方法を、斎藤守也さんが懇切丁寧に指南します。
 第3回は、2拍目、4拍目にアクセントがくる伴奏パターンを使って伴奏付けをします。リズムをイーブン↔シャッフルに変えても、曲の印象が変わります。コラムでは、コードに沿った伴奏パターンの当てはめ方について教えていただきました。

◆リトミックでマスター リズムのきほん(大城依子)
 ダルクローズが創案したリトミックの考え方をベースに、リズムを基礎からマスターできる課題です。アイディアが豊富な大城依子先生の教材は、レッスンで役立つこと間違いなし! 今回のテーマは「補足リズム(1)」です。

◆入会2年で音大入試問題が解けるようになる! あやか先生の楽典ドリル(永瀬礼佳)
 曲を解釈するためには、「楽典」の知識がまず必要不可欠です。でも、楽典というと「音大入試のために勉強するもの」「子どもには難しい」と思い込んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか? この連載では、かわいらしいイラストと易しい解説付きで、幼児向けのドリルを掲載していきます。第10回は「ふてんの音ぷ」。

[巻末とじ込み]
◆楽譜
憧れの曲を思いのままに!轟千尋の「あなたの夢、叶えます!」~ピアノが美しく響くオーダーアレンジ集~
ピアソラ《リベルタンゴ》(轟 千尋)
 人気作曲家の轟千尋さんが憧れの曲を弾きやすくカッコいいアレンジで!という皆様のリクエストにお答えする企画。今回は、人気曲《リベルタンゴ》を、速めのテンポでもゆっくりめのテンポでも雰囲気が出るような弾きやすいアレンジでお届けします。
 なお、この連載では、引き続き皆様のリクエストをお待ちしております。
 リクエストの送り先(『ムジカノーヴァ』編集部メールアドレス):musica_ontomo@ongakunotomo.co.jp

◆付録
「音符キング ④4分の2拍子、8分の6拍子を作ろう」(蔵谷雅子)
 音符や休符に慣れ親しんでもらうため、蔵谷雅子先生が考案したカード教材「音符キング」。9~12月号の4回にわたってお届けします。各号だけでも遊べますが、全シリーズを揃えると、さらにゲームの幅が広がります。レッスンの進度に合わせて、ご活用ください。

12月号で取り上げた曲一覧
※「今月の1曲」以外の作品(括弧内は取り上げた記事のタイトル)
アメリカ民謡:おんまはみんな(リズムで伴奏してみよう!)
アメリカ民謡:幸せなら手をたたこう(リズムのきほん)
アメリカ民謡:メリーさんの羊(リズムで伴奏してみよう!)
イギリス民謡:大きな栗の木の下で(リズムで伴奏してみよう!)
乾裕樹:パンダうさぎコアラ(リズムで伴奏してみよう!)
作曲者不明:こいぬのマーチ(リズムで伴奏してみよう!)
ジェームズ・ピアポント:ジングルベル(マサさんのアレンジ入門)
シューマン:楽しき農夫(リズムのきほん)
ショパン:英雄ポロネーズ(マサさんのアレンジ入門)
ショパン:子犬のワルツ(マサさんのアレンジ入門)
ショパン:プレリュード Op.28-15「雨だれ」(リズムのきほん)
スイス民謡:静かな湖畔(リズムで伴奏してみよう!)
スペイン民謡:幸せなら手をたたこう(リズムで伴奏してみよう!)
田中カレン:揺れる煙と眼差し(『愛は風にのって』~作曲者による楽曲ガイド)
デンマーク民謡:いとまき(リズムで伴奏してみよう!)
ドイツ民謡:ちょうちょう(リズムで伴奏してみよう!)
ドイツ民謡:山の音楽家(リズムで伴奏してみよう!)
ドヴォルジャーク:交響曲 第9番「新世界より」より第2楽章「ラルゴ(ザッツ・エンタメ・ピアノの発表会)
ドビュッシー:月の光(音のパレット)
J.S.バッハ:シンフォニア第12番(バッハ《シンフォニア》の美的探究)
J.S.バッハ:フランス組曲第3番、第5番(野平一郎 瞬間明解!J.S.バッハ《フランス組曲》)
ピアソラ:リベルタンゴ(差し込み楽譜:轟千尋の「あなたの夢、叶えます!」)
フォーレ:月の光(音のパレット)
フォーレ:《ドリー》より〈子守歌〉(マサさんのアレンジ入門)
フンパーディンク:《ヘンゼルとグレーテル》より〈一緒に踊りましょう〉(音遊びから始めよう)
ベートーヴェン:ソナチネ Anh.5-1(特集内記事:子どもと学ぶ「ソナタ形式」)
ベートーヴェン:ソナチネ Anh.5-2(特集内記事:子どもと学ぶ「ソナタ形式」)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタOp.49-2(特集内記事:子どもと学ぶ「ソナタ形式」)
ボヘミア民謡:ぶんぶんぶん(リズムで伴奏してみよう!)
ランゲ:花の歌(リズムのきほん)