内容紹介
本書は、バッハ《無伴奏チェロ組曲》についてパブロ・カザルスの演奏解釈をまとめたものである。編者トーベルはカザルスのマスタークラスやフェスティバルのアシスタントを長年つとめたチェリストであり、カザルスがこの組曲を、時には1小節ずつ注釈を付け、解説付きで実演するのに接し、事細かに記録した。本書前半は組曲全曲の楽譜で、カザルスの解釈によるボウイング、指使い、弓の位置、強弱、フレージングなどについて、詳細に記している。後半は、カザルスの解釈についての解説であり、序論でバロック時代の演奏法や音楽美学、効率のよい奏法やバッハについてカザルスの考えを紹介し、組曲各曲について綿密な楽曲分析に基づいた演奏法を解説する。生前のカザルスは、演奏解釈はつねに変遷していくという考えから、ついに《無伴奏チェロ組曲》の編纂をしなかった。多様なカザルスの考え方を楽譜と文章を駆使して記述した本書は、全てのチェリストと《無伴奏チェロ組曲》を愛する全ての人の必携の1冊である。
目次
マルタ・カザルス・イストミンからのメッセージ
まえがきに代えて(ヘルガ・フォン・トーベル)
はじめに(ルドルフ・フォン・トーベル)
本書の記号について
SuiteⅠ BWV 1007
SuiteⅡ BWV 1008
SuiteⅢ BWV 1009
SuiteⅣ BWV 1010
SuiteⅤ BWV 1011
SuiteⅥ BWV 1012
◎楽曲解説
序論
組曲第1番 ト長調 BWV 1007
組曲第2番 ニ短調 BWV 1008
組曲第3番 ハ長調 BWV 1009
組曲第4番 変ホ長調 BWV 1010
組曲第5番 ハ短調 BWV 1011
組曲第6番 ニ長調 BWV 1012
参考文献
編者について
訳者あとがき
まえがきに代えて(ヘルガ・フォン・トーベル)
はじめに(ルドルフ・フォン・トーベル)
本書の記号について
SuiteⅠ BWV 1007
SuiteⅡ BWV 1008
SuiteⅢ BWV 1009
SuiteⅣ BWV 1010
SuiteⅤ BWV 1011
SuiteⅥ BWV 1012
◎楽曲解説
序論
組曲第1番 ト長調 BWV 1007
組曲第2番 ニ短調 BWV 1008
組曲第3番 ハ長調 BWV 1009
組曲第4番 変ホ長調 BWV 1010
組曲第5番 ハ短調 BWV 1011
組曲第6番 ニ長調 BWV 1012
参考文献
編者について
訳者あとがき