内容紹介
シェンカー理論は楽曲の分析、とりわけ調性音楽の分析方法として、1960年代から英語圏を中心に、世界的に広く普及している。特にアメリカでは、「シェンカー」と明記されていなくても、楽曲分析はほとんどすべてがシェンカー理論によっていると言われる。シェンカー分析は、楽曲をそのもっとも原初的な構造(ウアザッツ)からの展開として捉えるもので、実際の分析においては、現実の楽譜(前景)から複数の中景を経て、もっとも基本的な後景へと還元していく。本書は教育的な姿勢がさらに強化された2011年の原書第三版にもとづく訳出である。全体は2部に分かれ、第1部では、旋律、和声、対位法の側面からシェンカー分析の基本を説明し、第2部は主要な形式別に実作を分析する。各章末には分析課題が付される。巻末付録としてシェンカー分析特有の記号や記譜法がわかりやすくまとめられるほか、日本語版オリジナルの用語解説や参考文献、事項索引などが付く。訳者の労を多とした原著者からの、日本語版への序文も寄せられた。
19世紀末から20世紀初頭に掛けて活躍した、指揮者、作曲家、音楽理論家、ハインリッヒ・シェンカーの業績を1930年代から40年代に掛けて、アメリカに初めて紹介したのは、彼の弟子、フェーリクス・ザルツァー、オスヴァルト・ヨーナス、ハンス・ヴァイセである。そののち、ザルツァーの弟子、カール・シャハターがアメリカにおけるシェンカー分析の分野で、指導的な存在となった。本書の原著者2人は、このシャハターの弟子にあたる。
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19世紀末から20世紀初頭に掛けて活躍した、指揮者、作曲家、音楽理論家、ハインリッヒ・シェンカーの業績を1930年代から40年代に掛けて、アメリカに初めて紹介したのは、彼の弟子、フェーリクス・ザルツァー、オスヴァルト・ヨーナス、ハンス・ヴァイセである。そののち、ザルツァーの弟子、カール・シャハターがアメリカにおけるシェンカー分析の分野で、指導的な存在となった。本書の原著者2人は、このシャハターの弟子にあたる。
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目次
まえがき
第3版について
用語と記号について
謝辞
日本語版の序文
Preface to the Japanese Edition
日本語版の凡例
第1部 基本原理
第1章 序論
第2章 旋律と対位法
第3章 バス・ラインと和声構造
第4章 線的技法
第5章 調的構造
第6章 旋律延長の技法
第7章 基本構造の基礎的な労作
第2部 分析の応用
シェンカー理論の形式観
第8章 1部分形式
第9章 2部分形式
第10章 3部分形式とロンド
第11章 ソナタ原理
第12章 慣用的な調的パターンと手法
付録 グラフ記譜法の手引き
用語解説
参考文献
訳者あとがき
譜例索引
事項索引
第3版について
用語と記号について
謝辞
日本語版の序文
Preface to the Japanese Edition
日本語版の凡例
第1部 基本原理
第1章 序論
第2章 旋律と対位法
第3章 バス・ラインと和声構造
第4章 線的技法
第5章 調的構造
第6章 旋律延長の技法
第7章 基本構造の基礎的な労作
第2部 分析の応用
シェンカー理論の形式観
第8章 1部分形式
第9章 2部分形式
第10章 3部分形式とロンド
第11章 ソナタ原理
第12章 慣用的な調的パターンと手法
付録 グラフ記譜法の手引き
用語解説
参考文献
訳者あとがき
譜例索引
事項索引