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オーケストラ興亡記

19~21世紀の楽団と指揮者をめぐる物語

  • 時代や世相との格闘、そして音楽表現の多様性へ

音楽の友レコード芸術

定価
1,760円 (本体1,600円+税)
判型・頁数
B5・144頁
発行年月
2022年2月
ISBNコード
9784276963405
商品コード
963400

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内容紹介

現代につながる名門オーケストラが生まれた19世紀、2度の大戦や冷戦を経た20世紀、そして技術革新の21世紀――。オーケストラとその時代時代の指揮者たちとの関わり合いにフォーカスして、彼らをめぐる流れと音楽を俯瞰する。時に戦禍や政治に翻弄され、時に人間愛と芸術への敬虔な想いが昇華する、熱いドラマがここにある。クラシック・ファンのみならず、歴史やビジネスに興味のある読者必読。

目次

第1章 欧州のオーケストラ運動
英国オーケストラの20世紀(藤野竣介)
社会主義体制とオーケストラ(西原稔)
放送局のオーケストラ(諸石幸生)
ウィーン・フィルの20世紀(野村三郎)
ベルリン・フィルの20世紀(歌崎和彦)
世界の指揮界のトレンド(奥田佳道)
ドイツ語圏指揮者の動向(来住千保美)
サウンドの変遷をたどって(佐伯茂樹)
[コラム]消えた名門オーケストラ(諸石幸生)

第2章 アメリカのオーケストラ運動
米国オーケストラの特徴(山田真一)
米国オーケストラの20世紀(浅里公三)
オーケストラを支えた人々(山田真一)
米国オーケストラ、戦国マップ(山田真一)
オーケストラは倒産する!(山田真一)
小澤征爾とボストン交響楽団(佐々木喜久)
アメリカのオーケストラおすすめディスク(山野雄大)
[コラム]アメリカのオーケストラから生まれた名曲(小林伸太郎)

第3章 20世紀のオーケストラ界を牽引した名指揮者
アルトゥーロ・トスカニーニ(浅里公三、山崎浩太郎)
ブルーノ・ワルター(吉井亜彦、満津岡信育)
オットー・クレンペラー(長木誠司、山崎浩太郎)
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(宇野功芳、増田良介)
ハンス・クナッパーツブッシュ(宇野功芳、相場ひろ)
シャルル・ミュンシュ(濱田滋郎、満津岡信育)
ジョージ・セル(藤田由之、相場ひろ)
ヘルベルト・フォン・カラヤン(諸石幸生、相場ひろ)
レナード・バーンスタイン(平野昭、満津岡信育)
カルロス・クライバー(金子建志、西村祐)
[コラム]21世紀中葉の指揮者像とは(池田卓夫)

第4章 古楽オーケストラを率いたマエストロたち
ピリオド楽器のオーケストラ(那須田務)
[特別対談]ニコラス・アーノンクールvs.鈴木雅明
[Interview]グスタフ・レオンハルト(伊藤はに子)
[Interview]フランス・ブリュッヘン(諸石幸生)
[Interview]ジョン・エリオット・ガーディナー(加藤拓未)
[Interview]フィリップ・ヘレヴェッヘ(濱田滋郎)
[Interview]シギスヴァルト・クイケン(佐伯茂樹)
[Interview]トレヴァー・ピノック(山田真一)
[特別取材]鈴木雅明指揮バッハ・コレギウム・ジャパン
バッハ協会カンタータ全曲ツィクルス完結の瞬間(寺西肇)

第5章 日本のオーケストラの隆盛
日本のオーケストラ 巨匠たちとの共演史(山崎浩太郎)
終戦から20世紀末まで 激動の戦後オーケストラ界(藤田由之)
指揮者と日本のオーケストラ 築き上げた黄金時代(東条碩夫)
朝比奈隆×大阪フィルハーモニー交響楽団(響敏也)
秋山和慶×東京交響楽団(奥田佳道)
渡邉暁雄×日本フィルハーモニー交響楽団(山崎浩太郎)
小澤征爾×新日本フィルハーモニー交響楽団(渡辺和)
若杉弘×東京都交響楽団(奥田佳道)
高関健×群馬交響楽団(奥田佳道)
岩城宏之×オーケストラ・アンサンブル金沢(響敏也)
尾高忠明×札幌交響楽団(本堂和彦)
飯森範親×山形交響楽団(石川浩)
広上淳一×京都市交響楽団(山田治生)