内容紹介
「セラフィムSeraphim」とは、旧約聖書に記されている神に仕える最高位の天使・熾天使のこと。六つの羽をもち、複数で飛び交い、神の栄光をたたえ、全知を体現し、預言者たちに言葉を与えたとされる。「この作品の終焉で、ヴァイオリニストの頭上に舞い降りてくるであろう天使達を知覚することができたら……」という願いを込めて作曲された。冒頭の動機が延長、増幅、拡大しながら新たな音像の場を展開する。ヴァイオリンの緊張感あふれるドラマティックな音型が、執拗に繰り返され、上昇、高揚する。持続の密度に優れて高揚感のあるヴァイオリンとオーケストラのための作品。
曲目
- 1 セラフィム ヴァイオリンとオーケストラのための 【スコア】 作曲:国枝春恵