• ムジカノーヴァ 2019年9月号

雑誌 ムジカノーヴァ

ピアノを教える人、学ぶ人の雑誌

ムジカノーヴァ 2019年9月号

  • ピアノの先生の 働き方改革!
  • 今月の1曲:ヘンデル《ブーレ》
定価
922円 (本体838円+税)
判型・頁数
A4変
発行年月
2019年8月
JANコード
4910085190991
商品コード
181909

完売のため、お取り扱いできません。
ご了承ください。

上記リンクの他、書店、楽器店、他ネットショップにてご購入いただけます。

  • 「ムジカノーヴァ」編集部 Twitter
  • 「ムジカノーヴァ」編集部 Facebook
  • ムジカノーヴァ Instagram
  • ムジカノーヴァ YouTube

内容紹介

[特集]
ピアノの先生の 働き方改革!

◆二本柳奈津子先生がお悩み解決!
ライフ・ステージ別 ピアノの先生の 働き方相談室
 ピアノの先生が人生の各ステージにおいて抱きがちな働き方の悩みについて、勉強会を主宰し悩み相談を持ちかけられることも多いという二本柳奈津子先生にQ&Aの形でお答えいただきました。

◆緊急座談会開催!自分らしく輝きたい
人生100年時代の ピアノの先生の働き方(星野真之)
 本誌で「楽器店カリスママネージャーが伝える 気持ちがラクになる教室運営の基本を押さえよう」を連載中の星野真之さんのもとに、世代もレッスン環境も異なる5人のピアノの先生が集合!現在抱える仕事上の悩みや、より良い働き方への紆余曲折を、率直にお話しくださいました。

[今月の1曲]
ヘンデル《ブーレ》

[今月の1曲 連動企画]
◆誌上講座① アナリーゼ(秋山徹也)
A→B→A’→B’と思わせながら、変形・延長、偽終止風のくり返しなど面白さを感じさせる構造
 はじめに曲全体を図解し、この曲に特徴的な構造と、表現への活かし方について、明解に解説していきます。

◆誌上講座② 演奏・指導法(村上 隆)
原譜のよいところを活かすと表現の工夫にもつながります。舞曲らしく、軽やかに演奏しましょう
 アーティキュレーションやデュナーミクを詳細に書き込んだ楽譜とともに、原曲の《フルート・ソナタ》HWV363bについて、また「ブレ(ブーレ)」のステップについても解説していきます。

◆今月の1曲 豆知識
 今月の1曲にまつわる豆知識を、譜例を用いながら解説します。

◆練習課題① ソルフェージュ(伊東光介)
 「今月の1曲」の演奏をより豊かなものにするためのソルフェージュ。今回は、音価や音のつながりを意識する課題を掲載しました。

◆練習課題② エチュード(片山早苗)
 「今月の1曲」を演奏する際に必要となるテクニックを身に付けるためのエチュード集。バロック的タッチとアーティキュレーション、リズム、調性、跳躍、倚音など、この曲に盛り込まれた様々な要素を表現するための練習法を掲載しました。

[トピックス]
◆お気に入りを見つけよう! 世界のピアノブランド~Shigeru Kawai編(長井進之介)
 今回は、世界のピアノ界で注目度が急上昇中の「Shigeru Kawai」ピアノについて、音色の秘密を構造面から紐解くとともに、レッスンにも適したサイズの「SK-3」について、河合楽器製作所アーティストサービス室長の小宮山淳さんにお話を伺いました。

◆特集連動企画 お手軽おもてなしテーブルでリフレッシュ(後藤ミカ)
 レッスンや家事に追われる日々の中で、手軽に気分転換を! 友人や家族とのお喋りに、指導者仲間や大人の生徒さんとのお茶会に、テーブルが華やぐ「おもてなしコーディネート」はいかがでしょう? おもてなし教室にも通っている後藤ミカ先生に、簡単に作れる料理やコーディネートの方法を教えていただきました。

◆Report第9回 安川加壽子記念コンクール(上田弘子)
 日本のピアノ界の礎、国際的ピアニストのパイオニアである安川加壽子の名を冠したコンクール第9回の本選の模様をレポートします。

◆Interview 多美智子~『メトードローズ』の意義を改めて振り返る(堀江昭朗)
 『バイエル』が主流だった時代に、ピアニストであり、教育者である安川加壽子さんが日本に紹介した『メトードローズ』。ソルフェージュの発想、舞曲由来のリズム、機能和声等、子どもの演奏を豊かにする学習要素が詰まった教材です。今回は、安川さんの弟子であり、若手指導者向けの『メトードローズ』指導法講座を開催する多美智子さんに、改めて本書の解説をしていただきました。

◆『ピアノの練習ABC』活用法(松田映子)
 『ピアノの練習ABC』は、『メトードローズ』などの基礎教本を修了した生徒が楽しく弾ける、全24曲の曲集です。易しい曲で和声を学びたい、という用途にもぴったり。今回は、本書をレッスンに取り入れている松田映子先生に活用法をご紹介いただきました。

◆Interview 髙木 裕(上田弘子)
 独特の響きから、「調律師の間でも常に話題だった」というホロヴィッツのピアノ。『ホロヴィッツ・ピアノの秘密』の著者である髙木裕さんに、その特徴を伺いました。調律師の立場から、ピアノをよく鳴らす方法についてのアドバイスも。

◆解説 とじ込み付録「音符キング」(蔵谷雅子)
 今月号から全4回にわたってお届けする蔵谷雅子先生の付録シリーズ。音符や休符を、カードゲーム形式で楽しく学べる「音符キング」の遊び方をご紹介します。

[連載]
◆【最終回】作曲家の食卓(遠藤雅司)
 世界各国の歴史料理を再現するプロジェクト「音食紀行」を主宰する遠藤雅司さんに、作曲家たちが当時、食べていた料理をご紹介いただきます。最終回は、少年期のリストが過ごしたウィーンを代表するスープです。
◆【隔月連載】私的ベートーヴェン演奏論(仲道郁代)
 ピアニストの仲道郁代さんが、ベートーヴェンの楽譜から何をどのように捉え、推理し、音にしていくのか、実際の作品をもとに独自の演奏論を紹介する連載。今回は、「最も意味深なソナタ」である《ピアノ・ソナタ第31番》を取り上げます。
◆練習の自律を促す オリジナル レッスンノート活用法(古内奈津子)
 生徒とコミュニケーションを取りながら宿題を決め、家での練習を可視化する、古内先生のオリジナル レッスンノート。今月号では、さらに練習しやすくする工夫と保護者に伝えるべきこと、レッスンノートを使い始めて見えてくる問題点へのよりていねいなアプローチ法について教えていただきました。
◆バッハ《シンフォニア》の美的探究(赤松林太郎)
 バッハ《シンフォニア》を毎月1曲ずつ、第1番から順番に取り上げて、書き込み楽譜の形で演奏・指導法をご紹介します。今月は、左手の4分音符がキリストが十字架を背負って歩く場面を想起させる「第9番」に迫ります。
◆スラスラ分かる 和声法学び直し塾(土田京子)
 苦手意識を持ちがちな和声法と、もっと仲良くなれる手順を、楽しく平易な言葉で教えていただきます。今回は、「変わり者の和音たち~ナポリ、ドリア、増6」。また、連載がもうすぐ1年を迎えるに当たり、著者の土田京子先生がこれまでの内容を実際に目の前で実施してくださる特別講座を開催することになりました。皆様、ふるってご参加ください。

日時:2019年8月28日(水) 10:30~12:30
会場:音楽之友社 2F フェニックス会議室(地下鉄東西線・神楽坂駅・1番出口より徒歩1分)
受講料:2,000円
教材:『ムジカノーヴァ』2019年5月号、6月号
定員:先着30名(当日は、五線譜と筆記用具をご持参ください)

チケット取扱
ONTOMO Shop
http://ontomo-shop.com/
問合せ(チケットはこちらからもお申込みいただけます)
音楽之友社ムジカノーヴァ編集部
「土田京子先生イベント」係
E-mail:musica_ontomo@ongakunotomo.co.jp
TEL:03-3235-2675 FAX:03-3235-2682
※お申込みの際は、「氏名・年齢・ご職業・メールアドレス・電話番号」をご記入の上、ご連絡ください。
●ご記入いただきました個人情報は、当イベントのお知らせ、および弊誌からのお知らせにのみ使用致します。

◆ピアノ講師の旬の「お悩み」を解決! 教室 改善プロジェクト(山本美芽/横田明子)
 全国のピアノ講師が集うフェイスブックグループ、山本美芽ライティング研究会では、日々お悩みの情報交換が行われています。その中から特に話題になった旬の「お悩み」をピックアップし、問題解決をこころみます。今回のお悩みは、「訪問演奏」。
◆倫子先生の 導入期のピアノテクニック きほんのき(松本倫子)
 最近、子どもたちのピアノの基礎力が落ちているという話を耳にします。幼児のピアノ導入へのより正統的なテクニック指導を知り、一定の基礎力を付けていきましょう。今回は、「発表会までの指導法と言葉かけ」について。
◆ピアノをめぐる情景(青澤隆明)
 音楽評論家として活躍する著者が、『ムジカノーヴァ』読者に向けて厳選したディスク、ピアニスト、コンサート等について綴ります。読後はピアノについてもっともっと知りたくなるエッセイです。
◆ピアノレッスンに心理学を活かそう!(馬場一峰)
 少し考え方を変えるだけで、レッスンがずっと楽に、楽しくなります。ピアノレッスンに活かせる心理学を、毎月一つずつ馬場一峰先生に紹介していただきます。今回は「コミュニケーションに強くなる質問術」。
◆演奏会批評
 2019/5/28~6/7(柴田龍一、原 明美、伴 玲児、横原千史)
◆プロ意識を持ったピアノ指導者になろう!~教室運営からレッスン実践まで(益子祥子)
 人気のピアノ指導者、ますこ先生がこれまで全国のピアノ指導者と一緒に考えてきた「ピアノ教室運営」と「レッスンの実践」について、たくさんの提案と具体例をお伝えしていきます。今回は、「レッスンですぐに使える!!話し方講座」。
◆世界史から読み解く 音楽史(広瀬大介)
 18世紀から20世紀に至る世界史の大事件と、それを描いた、あるいはそれに影響を受けた音楽作品にスポットを当てることで、音楽をより深く愉しめるようになる連載。同時代の日本の状況にも目を向け、毎回ミニミニ年表で整理していきます。今回は、ベートーヴェンの《交響曲第9番》が生まれた歴史的背景と、この曲に込められたメッセージを読み解いていきます。
◆『愛は風にのって』~作曲者による楽曲ガイド(田中カレン)
 田中カレン氏書き下ろし曲集『愛は風にのって』全21曲を、作曲者自身が解説する連載。自作のアナリーゼと演奏のアドバイスに、恩師三善晃先生の教えも交えた特別企画です。 第15回の曲は《15. 黒のタートルネック》。
◆音のパレット(江口文子)
 ある町のピアノ教室で月に1度開催されるグループセッション。老若男女問わず、様々な生徒がピアノや音楽について語ります。門下から国際的に活躍する数多くのピアニストを輩出する江口文子先生による、ピアノレッスンのヒントが散りばめられた物語です。
◆ピアノの先生のiPad活用術(足立由起子)
 レッスンに役立つiPadの活用法を、足立由起子先生に解説していただきます。第15回のテーマは、「教室事務に使える表計算のアプリ(2)」です。
◆生徒と見たい聴きたいCD&DVD(百瀬 喬)
 最近リリースされた音楽ソフトからピアノ教室におススメの1枚をご紹介します。
◆ムジカ図書館(山本美芽)
 ピアノ教本研究家が、指導者・学習者双方に役立つ本をご紹介します。
◆楽譜調査室(デュエットゥ)
 楽しい連弾曲を作曲する春畑セロリさんと、人気デュオのデュエットゥがタッグを組み、連弾の極意や練習方法を伝授する『連弾バイブル』。初めて連弾に挑戦する方にも、演奏を高めたい方にもぴったりな楽譜です。今回は、デュエットゥの木内佳苗さん、大嶋有加里さんに本書の解説をしていただきました。
◆音遊びから始めよう~ピアノレッスンにつながる表現の種~(鈴木和子)
 子どもたちの表現意欲を育てるレッスンをしている鈴木和子先生に、導入期から始められるレッスンのアイディアを教えていただきます。
◆楽器店カリスママネージャーが伝える 気持ちがラクになる 教室運営の基本を押さえよう(星野真之)
 数百名に及ぶピアノの先生のお悩みを解決し続けてきた楽器店のカリスマ・マネージャーが、読んだらすぐに実行できる教室運営のアドバイスをお届けします。今回は、「毎年のことだからこそ楽しみたい、発表会の準備」。
◆ピアノレッスンにすぐに役立つ! マサさんのアレンジ入門(松田 昌)
 生徒のレベルに合わせたアレンジができるようになると、レッスンの幅がさらに広がります。弾きやすくて、あたたかいアレンジに定評のある松田昌先生に、クラシックや童謡の楽曲を分析しながら、誰でも良いアレンジができる方法をご紹介いただきます。第5回のテーマは「平行和音で近現代サウンドを!」。

[教材]
◆ハノンクリニック(奈良井 巳城)
 今回は、アルペッジョ(No.41~43)の取り組み方について、滑走部アルペッジョ科教授の王分散先生をお招きして解説していただきます。

◆入会2年で音大入試問題が解けるようになる! あやか先生の楽典ドリル(永瀬礼佳)
曲を解釈するためには、「楽典」の知識がまず必要不可欠です。でも、楽典というと「音大入試のために勉強するもの」「子どもには難しい」と思い込んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか? この連載では、かわいらしいイラストと易しい解説付きで、幼児向けのドリルを掲載していきます。第7回は「『おなじかたち』と『さかさまのかたち』を作ろう」。「おなじかたち」や「さかさまのかたち」を楽譜の中から見つけることができると、今よりもっと速く譜読みができるようになります。

◆リトミックでマスター リズムのきほん(大城依子)
 ダルクローズが創案したリトミックの考え方をベースに、リズムを基礎からマスターできる課題です。アイディアが豊富な大城依子先生の教材は、レッスンで役立つこと間違いなし! 第14回のテーマは「『3:2』と『2:3』のクロスリズム」です。

◆レッスンノートのフォーマット 幼児~小学生用(古内奈津子)
 古内先生のオリジナル レッスンノートのフォーマットをお届け!ぜひ実際に活用されて、効果を実感されてください。

[巻末とじ込み]
◆楽譜
【新連載】憧れの曲を思いのままに!轟千尋の「あなたの夢、叶えます!」
~ピアノが美しく響くオーダーアレンジ集~
ガーシュウィン《ラプソディ・イン・ブルー》(轟 千尋)
 今月号から、人気作曲家の轟千尋さんが憧れの曲を弾きやすくカッコいいアレンジで!という皆様のリクエストにお答えする新企画がスタート!初回はリクエストが特に多かった《ラプソディ・イン・ブルー》を、特に有名な場面をコンパクトに凝縮した“おいしい構成”でお届けします。
なお、この連載では、引き続き皆様のリクエストをお待ちしております。
リクエストの送り先(『ムジカノーヴァ』編集部メールアドレス):musica_ontomo@ongakunotomo.co.jp

◆付録
【新連載】「音符キング ①同じ音価の音符と休符のペアを見つけよう」(蔵谷雅子)
音符や休符に慣れ親しんでもらうため、蔵谷雅子先生が考案したカード教材「音符キング」。9~12月号の4回にわたってお届けします。各号だけでも遊べますが、全シリーズを揃えると、さらにゲームの幅が広がります。レッスンの進度に合わせて、ご活用ください。

9月号で取り上げた曲一覧
※「今月の1曲」以外の作品(括弧内は取り上げた記事のタイトル)

グリーグ:小鳥(音遊びから始めよう)
シューベルト:《白鳥の歌》より〈セレナーデ〉(リズムのきほん)
ショパン:ワルツ 第5番 Op.42(リズムのきほん)
ドビュッシー:アラベスク 第1番(リズムのきほん)
ドビュッシー:沈める寺(マサさんのアレンジ入門)
J.S.バッハ:シンフォニア第9番(バッハ《シンフォニア》の美的探究)
フランス民謡:フレール・ジャック(マサさんのアレンジ入門)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第31番(仲道郁代の 私的ベートーヴェン演奏論)
ヘンリー・パーセル:エール ZT.676(リズムのきほん)
モーツァルト:ロンド ニ長調 K.485(音のパレット)