• 正しいピアノ奏法

書籍 理論・専門書

美しい音と優れたテクニックをつくる

正しいピアノ奏法

脳・骨格・筋肉の科学的研究による革新的メソッド

御木本澄子

定価
1,760円 (本体1,600円+税)
判型・頁数
A5・132頁
発行年月
2004年5月
ISBNコード
9784276143357
商品コード
143350

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内容紹介

ピアニストの指のトレーニング法について、これまでの豊富な経験と、医学的な面からの研究をもとに書かれたもの。指の弱い人、手の形のあまりよくない人、変な癖がついてしまった人にとっては、それを合理的な方法で直したり、強くしたりする方法を解説する読み応えのある1冊。

目次

はじめに

Ⅰ 悪い癖を直す(聞き手:片山早苗)

個人差のある手の構造/脳の働きも正しくトレーニングすれば良い結果を得られる/正しいストレッチで弱点をカヴァー/1の指の悪い癖を直す―つけ根を外側に出す方法/関節虚弱症のためのトレーニング―第2関節がつぶれる弱い関節の人のために/神経伝達が早くなるのは幼児の頃/弾いていれば使えるようになる部分と、意識しないと良くならない部分/細胞に神経が伝わる速度は訓練によって変わる/はじめから教えたい音色づくり/キーを力で押しつけない/前腕の力を抜くトレーニング法/手首の力を抜き、動きを速くする

Ⅱ 筋肉のトレーニング法

不必要な筋肉に力を入れずに前腕を上げる/手首・前腕のスピード・トレーニング/音量を得る訓練―広背筋を使う/上腕を下へ落とす速度と力を測ってみる/柔らかい音、弱音を出すには―「美しい音」を出す難しさ/関節をコントロールする難しさ/不必要な筋肉をできる限り使わない/オクターヴの打鍵のために/手首や腕の上下運動に横の動きを加える/手首や腕に前後の運動を加える

Ⅲ 整形外科医が見たピアニストの手(対談:酒井直隆)

伸筋群を緊張させたまま弾く人が多い/手を拡げるテクニックの練習で痛みが頻発/手首がこわばってしまうのは/指の独立の感覚を覚える

Ⅳ 各指の独立のためのトレーニング

指を上げる筋肉と手を上げる筋肉は別/各指を連続した速い動きにまで発展/指のつけ根を動かす筋肉の独立と瞬発力のトレーニング/さまざまな癖をもつ指/隣り合った2本の指を交互に動かす/音型を記憶する脳のコンピューターの働き/運指のスピードと動き/腕の重さを指先に伝えるために/東洋人と西洋人の手の違い/指の関節を止めるトレーニング/打鍵の瞬発力を調べる

Ⅴ トレーニングボートを使った指の機能開発

トレーニングボートの使い方/実際にトレーニングをして、指を開発していく/トレーニングの注意点/1本ずつのトレーニング/1の指の正しい筋肉の使い方/2本ずつのトレーニング/エチュードを弾くと筋肉が疲れてしまうのは/pやppを粒の揃った音で弾くためには

Ⅵ 脳の発達を考えた指の指導

脳の機能組織について/幼児の脳と指の関係/幼児期のトレーニング/幼児のオクターヴ指導/1の指、5の指の速度をつけるには/脳の抑制作用と打鍵との関係/腕の回転運動とスピードのつけ方/5の指を外に拡げる筋肉の強化/オクターヴの打鍵の筋肉/掌の中の細かく速い運動をする筋肉/指先が反って打鍵した場合/耳で音を作る努力が必要/手の構造が特殊な人の場合/5の指のつけ根の筋肉/5の指のつけ根のトレーニング法/速い動きと正しいリズムの打鍵のまとめ/結論

あとがき