フルートとともに、もっとも愛好者の多いサクソフォーンは、吹奏楽には不可欠の楽器であり、ジャズをはじめクラシカル以外の分野での活躍も目覚ましい。そのために、日本でも数多くの教則本やスケール集が出版されてきたが、多くが「盛りだくさん」の内容で、「初心者の対応能力を超えた内容」となっている。
そこで本書では、初心者でも無理なく開始、継続できるように「盛りだくさん」を避けて、的確な内容を精選した。分散和音、3度進行などは割愛、アーティキュレーション記譜を採用し、使いやすさを追求しているのが大きな特長といえる。これによって、学習者が「アーティキュレーション」の書き足しや、書き換えをする必要がなくなり、1ページで“標準型(2オクターヴ半)＋アーティキュレーション”を見ながら、異名同音調をふくむ26調を練習することが可能になった(半音階は最後に掲載)。音大受験準備にも最適。