内容紹介
モーツァルト演奏の伝統を継承する編者が、演奏法と解釈を伝えるべく情熱を注いだ実用的なエディションである。本書は初版を重視して校訂をしているが、モーツァルト作品の美しさに迫るには、当時の記譜法、特にアーティキュレーションを書かれたとおりに演奏するだけでは不十分。楽譜に託されたイメージやニュアンスを感じ取り、生き生きと表情豊かに弾くには、古典派の演奏法に対する理解が不可欠だ。そこで本書は、編者推奨のアーティキュレーションを原典に由来する記譜と見分けられるようグレーで付加し、音楽の捉え方を感じられるように配慮した。また、スラーにつけられた「こぶ」はモーツァルトの音楽を語るように表現する手掛かりとなるだろう。さらに強弱や装飾音などの演奏法についても、前書きや脚注で詳細に解説を加えている。特に抑揚に関しての記述は、古典派の音楽を学ぶ人には必読である。
本巻は、1788~9年に作曲されたKV533/494, KV545, KV570, KV576の4曲を収録。
本巻は、1788~9年に作曲されたKV533/494, KV545, KV570, KV576の4曲を収録。
曲目
- 1 ソナタ KV.533/494 【ピアノ】 作曲:モーツァルト
- 2 ソナタ KV.545 【ピアノ】 作曲:モーツァルト
- 3 ソナタ KV.570 【ピアノ】 作曲:モーツァルト
- 4 ソナタ KV.576 【ピアノ】 作曲:モーツァルト
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