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書籍 評論・読み物

マーラーの姪

アウシュヴィッツの指揮者、アルマ・ロゼの生涯

ウィルソン夏子

定価
2,750円 (本体2,500円+税)
判型・頁数
4-6・240頁
発行年月
2024年6月
ISBNコード
9784276216136
商品コード
216130

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内容紹介

マーラーの姪であり、ヴァイオリニストであったアルマ・ロゼ。ウィーン・フィルのコンサートマスターを父に持つ彼女は、「ウィーンナー・ワルツ女性アンサンブル」という女性だけの楽団を結成。だがナチスによってアウシュヴィッツに収監される。しかしそこでも女性だけの音楽隊の指揮者として活躍するが、希望が見え始めた矢先、何者かに毒を盛られたのか、37歳という若さで急死してしまう。
当時の貴重な証言と写真をもとに、時代を駆け抜けたアルマ・ロゼの短い生涯に思いを馳せる。特に女性に読んでいただきたい、極上のノンフィクション。

目次

主な登場人物
はじめに
第一部 ウィーン
Ⅰヴァイオリニスト 1906年―1926年
 1 名門の家系
 2 原点は一歳
 3 マーラーのデスマスク
 4 アルマの部屋
 5 ヴァイオリンこそ鍵
 6 デビューリサイタル

Ⅱ結婚 1927年―1932年
 7 「パガニーニの再来」とは
 8 天才から学ぶ
 9 靴を履いて寝る男

Ⅲワルツの指揮者 1933年―1937年
 10 「ウィーンナー・ワルツ女性アンサンブル」の設立
 11 ついに有名人
 12 離婚、そして新しい恋人
 
Ⅳウィーン脱出 1938年―1939年
 13 三人の失職
 14 母の死
 15 偵察旅行
 16 父とイギリスへ

Ⅴオランダで 1939年―1942年
 17 キャリアウーマン
 18 恋の破綻
 19 兄への手紙
 20 ある冒険
 21 便宜上の結婚
 22 打撃

第二部 アウシュヴィッツ
Ⅵ逃避行と逮捕 1942年12月―1943年7月
 23 逃避行
 24 同伴者による話
 25 逮捕
 26 ドランシー収容所

Ⅶアウシュヴィッツ強制収容所 1943年7月―1944年3月
 27 輸送列車「57」
 28 実験病棟での一言
 29 キャバレー音楽
 30 強制収容所の音楽隊
 31 指揮者に命じられる

Ⅷ「アルマ夫人」と呼ばれて 1943年7月―1944年3月
 32 団員たち
 33 どん底で音楽
 34 「うまく弾かねば、ガス室へ行くことになるでしょう」
 35 レパートリー
 36 生活改善の要求
 37 カリスマ

Ⅸ何があったのか 1944年4月2日―4月5日
 38 最後の日曜コンサート
 39 誕生日会
 40 突然の死(1944年4月4日、そして5日)
 
Ⅹ残照
 41 自死設
 42 他殺設
 43 真相
 44 ショパンの『別れの曲』
 45 「私のこと、忘れないでね」
 46 マーラーの姪

おわりに  
添付資料1 レパートリーの曲目 
添付資料2 リチャード・ニューマン氏の面影
参考文献