• ムジカノーヴァ 2018年4月号

雑誌 ムジカノーヴァ

ピアノを教える人、学ぶ人の雑誌

ムジカノーヴァ 2018年4月号

  • 「教室事務」見直しで レッスンに集中できる環境づくり
  • 今月の1曲:シベリウス 樅の木
定価
922円 (本体838円+税)
判型・頁数
A4変
発行年月
2018年3月
JANコード
4910085190489
商品コード
181804

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内容紹介

[特集]
「教室事務」見直しで
レッスンに集中できる環境づくり

◆生徒と指導者がお互いに良いレッスン環境を作るために ここがポイント!「教室規約」の作り方(さくらみき)
 「教室規約」についての講座も開いているさくらみき先生に、生徒と指導者がお互いにウィン・ウィンになれるレッスン環境を整えるための「教室規約」の作り方について、一から教えていただきました。詳細な作成見本も付いた保存版です。

◆先生の「見える化」で生徒や保護者との距離を縮めよう あなたらしい「教室だより」を始めてみませんか?(馬場一峰)
 「教室だより」は生徒や保護者へのお手紙。先生の人となりが「見える化」されると、関係性が大きく変化していきます。どんなことを書いたらいいのか、何を目的としたらいいのか、著者がこれまで書いてきたことのリストとともに教えていただきました。

◆生徒・保護者とのコミュニケーションを円滑に スマホを使った時短術(足立由起子)
 デジタルツールの活用が得意で、セミナーも開催している足立由起子先生に、スマホでもPCでも使える、便利なツールを教えていただきました。

◆“アンサンブル的”時間術 「人生100年」からレッスンと家庭の両立を考えてみよう(佐久間あすか)
 忙しい日々を過ごされている先生方の中には、レッスンと家庭の両立に悩まれている方も多いのではないでしょうか。日々のタイムマネジメントも大切ですが、もっと長いスパンで人生を考えてみると、ふっと肩の力が抜けることがあるかもしれません。そんな一つの方法をピアニストの佐久間あすかさんに実体験を交えてご紹介いただきました。

[今月の1曲]
シベリウス《樅の木》

[今月の1曲 連動企画]
◆フィンランドの大自然と心を通わせた作曲家 ジャン・シベリウス(神部 智)
 《樅の木》を作曲したシベリウスはフィンランドを代表する作曲家。壮大な交響曲で本領を発揮しましたが、その一方で、繊細でチャーミングなピアノ曲や歌曲、合唱曲もたくさん残しました。そんなシベリウスの魅力について、フィンランドの歴史や自然にも触れながらお話しします。

◆誌上講座① アナリーゼ
曲の仕組みを観察することは、美の直感を鍛えることに繋がります(西尾 洋)
 フレーズとフレーズが安易に解決、収束することなく連鎖していく動きが浮遊感を醸し出す《樅の木》。この曲のさまざまな要素に向き合い、心のどこかが共振したら、それを音楽に表現してみましょう。

◆誌上講座② 演奏・指導法
フィンランド人が持つ「樅の木」への想いを知り、演奏表現に活かそう(久保春代)
 100を超えるシベリウスのピアノ作品の中でも、特に人気のある《樅の木》。その人気の背景には、シベリウスを生んだフィンランドの自然や歴史、人々の「樅の木」に持つ想いが関わっています。そういった作品背景に触れながら、演奏法について具体的に考察していきます。

◆今月の1曲 豆知識
 今月の1曲にまつわる豆知識を、譜例を用いながら解説します。

◆練習課題① ソルフェージュ(町田育弥)
 「今月の1曲」の演奏をより豊かなものにするためのソルフェージュ。今回は、倚音と反復進行を理解する課題を掲載しました。

◆練習課題② エチュード(松田紗依)
 「今月の1曲」を演奏する際に必要となるテクニックを身につけるためのエチュード集。
左右の手の交互奏、1の指で伸びのある音色をつくる、アクセントのついた音等の練習法について、ロシア奏法に基づいて教えていただきます。

[トピックス]
◆Report CELVIANO Grand HybridとC.ベヒシュタインのグランドピアノを弾き比べる画期的な試み~「ピアニスト近藤嘉宏が奏でる『伝統と革新』」開催
 2月1日、杉並公会堂小ホールにて開催された画期的なコンサートの模様を、近藤嘉宏さんのインタビューとともにお届けします。

◆Report 川崎紫明音符ビッツ ワークショップ&指導者セミナー in 横浜(荒木淑子)
 0才からでもゲーム感覚で譜読みを学べる、カード式ソルフェージュメソッド「音符ビッツ」。指導者のためのセミナーや、ワークショップの様子をレポートしました。

◆『はじめてのピアノ・アドヴェンチャー』がついに日本上陸!
 長らく翻訳が待たれていた『ピアノ・アドヴェンチャー』シリーズ。そのなかで未就学児から使用できる『はじめてのピアノ・アドヴェンチャー』がついに発売。このシリーズの、他にはない特徴や目指すところをご紹介します。

[連載]
◆楽器ミュージアム特別編
 毎月一つずつ美しいイラストとともに楽器の仕組みや歴史・名曲を紹介していく連載「楽器ミュージアム」。今月はその特別編として、子どもたちに人気のズーラシアンブラスさんが登場!「金管五重奏」について、さまざまな質問に答えてくれました。
◆作曲家☆誕生日占い(前島美保)
 この世に生まれし誰もが持つ誕生日。作曲家の誕生日からは意外な素顔が見え隠れします。おなじみの作曲家に、毎月、少しスピリチュアルに迫ります。今月は、おひつじ座のショパンです。
◆Mentor Interview~師の教え、師を語る
 小林愛実(堀江昭朗)
名ピアノ指導者の指導理念に迫るインタビューシリーズ。ご本人や師事したピアニストにお話をうかがっていきます。第18回は小林愛実さん。9才で国際デビューを果たし、現在は演奏活動を行いながらカーティス音楽院で研鑚を積んでいます。今回は、二宮裕子氏、カーティス音楽院教授のマンチェ・リュウ氏の教えについてお話しいただきました。
◆【新連載】デュエットゥ かなえ&ゆかり 連弾相談室(デュエットゥ)
 人気のピアノデュオ、デュエットゥが、連弾に興味がある!ぜひ取り組んでみたい!けれど実際にどうやったら連弾って楽しく、そしてクオリティも高いものになるの?と思っていらっしゃる先生方の相談に答える連載をスタート!第1回の相談は、「ベストなペアの組み方は?」
◆【新連載】ピアノをめぐる情景(青澤隆明)
 音楽評論家として活躍する著者が、「ムジカノーヴァ」読者に向けて厳選したディスク、ピアニスト、コンサート等について綴ります。読後はピアノについてもっともっと知りたくなるエッセイです。
◆パスカル・ドゥヴァイヨンのドビュッシー《前奏曲集》にチャレンジ!(パスカル・ドゥヴァイヨン)
 パスカル・ドゥヴァイヨン教授による、ドビュッシー『前奏曲集』の具体的な演奏方法についての誌上講座。ペダルの使い方やタッチの仕方など、丁寧に解説していきます。今回取り上げる曲は、《ヴィーノの門》と《帆》。カワイ音楽振興会との連動講座です。

パスカル・ドゥヴァイヨン教授の『ドビュッシー:前奏曲集全曲公開講座(全6回)』
第4回 2018年7月26日(木)10:30開講
2集1番《霧》、2集7番《月の光がふりそそぐテラス》、1集1番《デルフィの舞姫》、1集5番《アナカプリの丘》
テキスト:『ムジカノーヴァ』2018年1、2月号
問合せ・チケットお申込み:河合音楽振興会 TEL03-5485-8511

◆セロリッシュ・ワールドへ出かけよう!(春畑セロリ)
 「生徒も先生も楽しみながらレッスンをしてほしい」という願いを込めて、イメージが膨らむような曲を数多く作っている春畑セロリ先生。たくさんある楽譜をソロ・連弾・教材の3つのカテゴリーに分けて解説していただきます。第2回は、連弾曲集をご紹介します。
◆【最終回】樹原涼子の『ピアノランド スケール・モード・アルペジオ』活用法(樹原涼子)
 音楽を自由自在に表現するための画期的なテクニック教本『ピアノランド スケール・モード・アルペジオ』。その活用法を著者の樹原涼子先生にご解説いただきます。第7回は「コード&アルペジオ練習とコンチェルト、ブルクミュラー」です。
◆バッハ《インヴェンション》のすべて(村上 隆)
 バッハ《インヴェンション》の第1番から順番に取り上げて、書き込み楽譜の形で演奏・指導法を詳しくご紹介していく連載。今月は、見事なカノンが特徴の「第8番」を取り上げます。
◆歴史的楽器に学ぶ 作曲家別ピアノ・レッスン~モーツァルト・ベートーヴェン・ショパン~(久元祐子)
 ピアノ作品を演奏したり、指導したりする上で、それぞれの時代のピアノの特徴と作曲家が愛用していた楽器を知ることはとても重要なこと。そこで、歴史的楽器を使っての演奏や録音に力を入れられている久元祐子先生に、モーツァルト、ベートーヴェン、ショパンの作品について、作曲家とピアノと作品の関係を紐解きながら解説していただきます。
◆ピアノ講師の旬の「お悩み」を解決!教室 改善プロジェクト(山本美芽)
 全国のピアノ講師が集うフェイスブックグループ、山本美芽ライティング研究会では、日々お悩みの情報交換が行われています。その中から特に話題になった旬の「お悩み」をピックアップし、問題解決をこころみます。第3回のお悩みは、「受験とピアノ」です。
◆【新連載】楽器店カリスマ マネージャーが、ピアノ教室を“優しく♪”斬る!(星野真之)
 数百名に及ぶピアノの先生のお悩みを解決し続けてきた楽器店のカリスマ・マネージャーが、読んだらすぐに実行できる教室運営のアドバイスをお届けします。
◆プロ意識を持ったピアノ指導者になろう!~教室運営からレッスン実践まで(益子祥子)
 人気のピアノ指導者、ますこしょうこ先生がこれまで全国のピアノ指導者と一緒に考えてきた「ピアノ教室運営」と「レッスンの実践」について、たくさんの提案と具体例をお伝えしていく連載。今月は「指導案」と「レッスンカルテ」について。
◆子どもの発達特性に合わせたレッスン(小野田 誠/平岡あや子)
 児童や生徒の15人に一人は「該当する可能性がある」とされる発達障害。臨床心理士の小野田誠先生、ピアノ指導者・音楽療法士の平岡あや子先生に、臨床心理とピアノ指導の両面から、生徒の個性に合わせたレッスン方法をご解説いただきます。第6回は「具体的な接し方のポイント―AD/HD編①―」です。
◆音のパレット(江口文子)
 ある町のピアノ教室で月に1度開催されるグループセッション。老若男女問わず、様々な生徒がピアノや音楽について語ります。門下から国際的に活躍する数多くのピアニストを輩出する江口文子先生による、ピアノレッスンのヒントが散りばめられた物語です。
◆今月のプレトーク
角 聖子(堀江昭朗)
 今、もっとも注目したいアーティスト、教育者などにインタヴューします。
◆ムジカ ザ スポットライト(春をはこぶコンサート ふたたび/仙台国際音楽コンクール)
 今話題のイベント主催者から、「ムジカノーヴァ」読者へ向けたメッセージをお届けします。
◆明日のレッスンに使える おもしろ音楽史(萩谷由喜子/吉田しんこ)
 エッ?と驚く音楽史の知られざるエピソードに、楽しい4コマ漫画を添えてお届けします。レッスンの話題にぜひご活用ください。
◆演奏会批評
 2017/12/26~2018/1/11の演奏会より(雨宮さくら、時 幹雄、伴 玲児、道下京子)
◆ムジカ情報館
 「セミナー」(2018/3/25~4/30)

[教材]
◆【最終回】アミちゃんと おんぷのおさんぽ(大道友萌子、山本美芽)
 ピアノを習い始めたばかりの「アミちゃん」と一緒に、お散歩をしながら楽しく譜読みを進めていきます。塗り絵もできる絵本教材です。最終回では、「加線の音符」と「いろんな場所の『ド』」を探します。

◆楽譜
ピアノひよっこちゃんの たのしい歌あそび(後藤ミカ)
 ピアノを習い始めたばかりの小さな生徒を対象とした、かわいらしい歌あそび楽譜。歌って手あそびをしながら、楽しく指のトレーニングやリズム練習をすることができます。今月の歌は《トントンしたのはだあれ》。

◆音が変わる! 演奏がラクになる!
ナンバ式 ピアノ骨体操(矢野龍彦)
 日本古来の古武術にヒントを得て、矢野龍彦先生が考案した「ナンバ式骨体操」。骨から動かすようイメージすることで、余計な力が入りづらく、効率的な身体の使い方ができることが特徴です。ピアノ演奏に役立つ骨体操と、生徒に分かりやすく伝えるためのポイントをご紹介します。第4回のテーマは「顔の位置と肩甲骨を意識する」です。

◆レッスンに上手に取り入れよう! マサさんのケンハモ講座(松田 昌)
 手軽にアンサンブルが体験でき、フレーズ感を学べるなどの理由で、レッスンや発表会で活用する先生も増えている鍵盤ハーモニカ(ケンハモ)。ケンハモ奏者として活躍し、著書の出版や、講座を多数開催している松田昌先生に、ケンハモの演奏法、レッスンでの活用の仕方、発表会での有効な使い方などをご紹介いただきます。「マンスリー・ソング」は松田昌先生がケンハモのために作曲した《孤独》です。松田先生による実演動画も見られます。

◆音の宝石箱 for Kids(安倍美穂)
 子どもたちが大好きなポピュラー作品を、やる気を引き出す工夫満載のアレンジでお届けします。今月の曲は、ピョンチャンオリンピック・パラリンピックのNHK放送テーマソングにもなった、SEKAI NO OWARIの《サザンカ》です。

[巻末とじ込み]
◆今月の楽譜
季節を感じる 発表会向け連弾楽譜~交響曲・ピアノ協奏曲~
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集《四季》より「春」第1楽章(轟 千尋)
 季節にちなんだ、オーケストラやピアノ協奏曲などの名曲のピアノ連弾楽譜。発表会向けの、弾き応え&聴き応えありのアレンジです。プリモ・セコンドともに中級レベルです。

◆付録
いろはカルタ(後藤ミカ)
 「ドレミファソラシド」のイタリア語音名と、「ハニホヘトイロハ」の日本語音名をセットで覚えるためのカルタ教材。かわいらしいイラストが付いており、ゲーム感覚で楽しくご活用いただけます。

4月号で取り上げた曲一覧
※「今月の1曲」以外の作品(括弧内は取り上げた記事のタイトル)
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集《四季》より「春」第1楽章(とじ込み楽譜/季節を感じる発表会向け連弾楽譜)
クレメンティ:ソナチネ Op.36-1(音のパレット)
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲 第1番(樹原涼子のピアノランド スケール・モード・アルペジオ』活用法)
シベリウス:《はこやなぎ》Op.75-3(今月の1曲演奏・指導法『フィンランド人が持つ「樅の木」への想いを知り、演奏表現に活かそう』)
シベリウス:《村の教会》Op.103-1(今月の1曲演奏・指導法『フィンランド人が持つ「樅の木」への想いを知り、演奏表現に活かそう』)
シベリウス:《ロマンス》Op.24-9(今月の1曲演奏・指導法『フィンランド人が持つ「樅の木」への想いを知り、演奏表現に活かそう』)
ショパン:《ノクターン》Op.15-2 第2番(歴史的楽器に学ぶ 作曲家別ピアノレッスン)
ショパン:《24のプレリュード》Op.28 第7番(歴史的楽器に学ぶ 作曲家別ピアノレッスン)
ドビュッシー:《前奏曲集》第1集より〈帆〉(パスカル・ドゥヴァイヨンのドビュッシー《前奏曲》にチャレンジ!)
ドビュッシー:《前奏曲集》第2集より〈ヴィーノの門〉(パスカル・ドゥヴァイヨンのドビュッシー《前奏曲》にチャレンジ!)
Nakajin & Fukase:サザンカ(音の宝石箱)
バッハ:インヴェンション第8番(バッハ《インヴェンション》のすべて)
ブルクミュラー:せきれい(樹原涼子のピアノランド スケール・モード・アルペジオ』活用法)
松田昌:孤独(マサさんのケンハモ講座)