雑誌 ムジカノーヴァ
ピアノを教える人、学ぶ人の雑誌
ムジカノーヴァ 2016年11月号
- 先生と生徒を応援!読譜力を伸ばすコツ
内容紹介
[特集]
先生と生徒を応援!
読譜力を伸ばすコツ
導入期からの読譜指導は先生にとってもお悩みどころ。ここがスムーズにいけば、その後の指導がぐんと楽になります。そこで、現在注目されている読譜教材をまとめてご紹介するとともに、読譜指導に一家言もつ先生方に、その指導法を伝授していただきます。さらに、脳の最新研究の成果からも、よりよい読譜指導のあり方に迫ります。読譜力アップで先生も生徒もHappyに!
◆読譜教材あらかると(山本美芽)
現在、さまざまな読譜教材が出版されていますが、とくに平成になってからは、読譜の教え方に変化が表れています。それぞれの教本にはどのような特徴があるのでしょうか。ピアノ教本研究家の山本美芽先生にご紹介いただくとともに、それぞれの考え方に沿って整理していただきました。
◆読譜力は楽々身に付けられる!(馬塲マサヨ)
◆「読譜力をつける!」これもソルフェージュです(高橋千佳子)
◆Interview古屋晋一(医学博士)~脳と身体の科学から「読譜」を解剖する
気鋭の音楽演奏科学者として国際的に活躍される古屋晋一氏に、最新の研究成果を基に、脳と身体の働きに沿う合理的な読譜指導について、教えていただきました。
◆鍵盤にさわらない譜読み法(佐久間あすか)
(ムジカノーヴァ ピアノの先生応援セミナー 連動企画)
[今月の1曲](2016年11月号~2017年2月号選曲者:佐野由美子)
チャイコフスキー トロイカ(《四季》より)
[今月の1曲 連動企画]
◆音楽ミュージアム 三頭立ての馬そり、トロイカ~珍しい「乗り物の音楽」(湯浅玲子)
今月号は、《サンクトペテルブルクの通りを走るトロイカ》(Charles de Hampeln,1808-c.1880)の絵を掲載しています。雪の上を滑るように走るトロイカの様子を、この絵から想像してみてください。
◆ロシアの四季と人々の生活 雪原を駆けるトロイカを想像してみよう(藤盛一朗)
「今月の1曲」に関連する絵や写真を掲載し、作曲家の生涯や作品の時代背景など、幅広い知識を提供する「ふりがな」付き「読み物教材」。
「トロイカ」は、チャイコフスキー《四季》の11月の曲です。《四季》のその他の曲にちなんだ美しい挿絵とともに、ロシアの四季と人々の生活をご紹介します。日本とは異なる気候や文化を知ることで、曲への理解がより深まります。
◆誌上講座① アナリーゼ
●チャイコフスキーが連想した世界の表現をみつけ、引き出しましょう
(中井恒仁&武田美和子)
3頭立てのソリ、トロイカが雪景色を滑っていく様子はどのような感じなのか、チャイコフスキーはどのような世界を連想したのかが、アナリーゼから明らかになります。この曲に掲げられたネクラーソフの詩も、解釈のヒントになるでしょう。
◆誌上講座② 演奏・指導法
●根っからのロシア人、チャイコフスキー(原田英代)
筆者は、ロシア最長老の名匠にして65年間モスクワ音楽院で教鞭をとった、メルジャーノフ教授の愛弟子だったピアニスト。ロシア音楽の開花におけるチャイコフスキーの立ち位置や、ロシア音楽の演奏の手助けになる知識、メルジャーノフ教授直伝の「トロイカ」の演奏法等、具体的にご紹介します。
◆練習課題① ソルフェージュ(佐怒賀悦子)
「今月の1曲」の演奏をより豊かなものにするためのソルフェージュ。今回は、2拍3連符を音楽的に表現する練習や、音階に刺繍音や倚音を加えて歌う課題を掲載しました。
◆練習課題② エチュード(二本柳奈津子)
「今月の1曲」を演奏する際に必要となるテクニックを身につけるためのエチュード集
この曲のキーポイントの一つ、左右違うリズムの噛み合わせを綺麗に弾けるようになるための、とっておきの練習法を教えていただきました。
[トピックス]
◆特別対談 轟千尋×三舩優子(堀江昭朗)
CD「星降る町の小さな風景」の発売を記念し、作曲家の轟千尋先生、ピアニストの三舩優子さんの対談が実現しました。CDを収録した際の制作秘話、作品に込められた作曲者の思い、演奏家の立場から見た楽曲の特徴など、より作品を知る手掛かりとなることを語っていただきました。
◆第40回ピティナ・ピアノコンペティション 特級グランプリ会見&A1~C級金賞受賞者の指導者に伺いました
特級グランプリを受賞した尾崎未空さんの記者会見でのコメントや、指導した江口文子先生からのメッセージのほか、A1~C級の金賞受賞者の指導者に伺ったレッスンの過程を紹介します。これからコンペティションへの参加を考えている生徒、先生にも参考となる内容です。
◆Interview 海老彰子~第35回横浜市招待国際ピアノ演奏会への期待(上田弘子)
今年で第35回を迎える横浜市招待国際ピアノ演奏会は、次世代を担う真に才能ある若手が招聘される注目の演奏会。企画委員会・委員長を務める海老彰子先生に、今年の聴きどころについて伺いました。
◆ピアノランドフェスティバル2016(荒木淑子)
刊行25周年を迎えた「ピアノランド」シリーズ。著者の樹原涼子先生による、夏の恒例イベントが今年も開催されました。コント仕立てのレッスン、「録音応募プロジェクト」で選ばれた子どもたちの演奏、コンテンポラリーダンスなど多彩なパフォーマンスが繰り広げられた公演の様子をお伝えします。
◆日本の音楽界が深い喪失感にくれた日~中村紘子さんを〈偲ぶ会〉
9月12日にサントリーホールで執り行われ、約850名の関係者が集ったこの会の模様を、ブルーローズに展示された写真とともにお伝えします。
◆Interview 宮谷理香~デビュー20周年によせて(道下京子)
1995年のショパン国際ピアノコンクール第5位入賞の翌年にデビューリサイタルを開催してから、今年で20周年を迎えたピアニストの宮谷理香さん。その記念リサイタルの選曲についてや、相次いでリリースされたCDについても伺いました。
◆桐朋学園大学音楽学部ファカルティ・コンサート(上田弘子)
「ファカルティ(Faculty)」とは、「大学の学部の教員組織」という意味。桐朋学園大学音楽学部の教授陣であると同時に、国内外で活躍されている名演奏家諸氏による、名演の数々をレポートします。
[連載]
◆【新連載】Mentor Interview~師の教え、師を語る
アンジェイ・ヤシンスキ(堀江昭朗)
9月号までの「プロフェッサー探訪」に代わり、名ピアノ指導者への指導理念に迫るインタビューシリーズがスタート。第1回は、ポーランドを代表するアンジェイ・ヤシンスキさん。クリスチャン・ツィメルマンを始め、世界で活躍する数多くのピアニスト・指導者を輩出しています。
◆【新連載】美しい音を求めて…ノン・レガートからレガートへ ロシア奏法によるピアノ(須田美穂)
教本『はじめの一歩』指導法
昨年4月に邦訳が初めて出版された『はじめの一歩』は、先生との連弾で第3指1音から始まるという画期的なメソッドにより、ピアノ奏法の基礎を親しみやすく、短期間に系統だてて習得させるロシアの優れた導入書です。美しい音や構成感、音楽性を身に付けるためには、始まりの指導が何よりも大切。本連載では、この教本を使った指導経験が豊富で、指導法講座も行っている須田美穂先生に、教本の進み方に沿って具体的な指導法を教えていただきます。
◆【最終回】「グランフィール」 Interview 藤井幸光
アップライトピアノに搭載することでグランドピアノのタッチと響きが実現する「グランフィール」。連載最終回は、開発者・藤井幸光さんへインタビュー。その開発までの経緯や、グランフィールピアノの新しい機能、ピアノ製作に対する熱い想い、さらには音楽教育の意義まで、多岐にわたって語っていただきました。
◆【最終回】バッハが面白くなるヒミツを解明! イリヤ・イーティンからみたバッハ(イリヤ・イーティン)
バッハを弾くことが面白くなった、バッハを教える上で大きな手がかりとなった、と出席者の間で評判となった公開講座の内容を、より詳しく掘り下げる形でお届けしてきた本連載。最終回はその総まとめとして、バッハ《パルティータ第2番》から「シンフォニア」をイリヤ・イーティンならどう弾くか、細かな注釈入り楽譜を6pにわたって掲載します。
◆【新連載】おとがたり(江口文子)
門下から国際的に活躍する数多くのピアニストを輩出している江口文子先生。音にまつわる物語をエッセイ形式で綴ります。
◆簡単! 便利! デジタルなレッスン(山本美芽)
デジタルツールを使い始めるのに、年齢は関係ありません。デジタルが大の苦手だったベテランの先生が、思い切って周りの人の手を借り、使いこなせるようになるまでの過程をご紹介します。
◆楽譜調査室(今野万実/樹原涼子)
「調査1」は「発表会の曲」。コンクールの課題曲選定委員であり、毎年多数の新刊楽譜を弾き比べている今野万実先生に、発表会の選曲方法やおすすめの楽譜を教えていただきました。今回は導入期編です。「調査2」の「オントモ楽譜情報」では、『ピアノランド スモール・モード・アルペジオ』の著者・樹原涼子先生に楽譜の特徴を解説していただきました。
◆今月のプレトーク 町田育弥(堀江昭朗)
今、もっとも注目したいアーティスト、教育者などにインタビューします。
◆ムジカ ザ スポットライト(佐々木邦雄/ブルクミュラー・フェスティバル)
今話題のイベント主催者から、「ムジカノーヴァ」読者へ向けたメッセージをお届けします
◆生徒と見たい聴きたいCD&DVD(百瀬 喬)
最近リリースされた音楽ソフトからピアノ教室におススメの1枚をご紹介します。
◆ムジカ図書館(山本美芽)
ピアノ教本研究家が、指導者・学習者双方に役立つ本をご紹介します。
◆あんな話・こんな話(秋末直志)
短いコラムの中に、レッスンのヒントがぎっしり。先生の説明力アップをお手伝いします。
◆演奏会批評
2016/8/25~9/4の演奏会より(柴田龍一、時 幹雄、伴 玲児、道下京子)
◆明日のレッスンに使える おもしろ音楽史(萩谷由喜子/吉田しんこ)
エッ?と驚く音楽史の知られざるエピソードに、楽しい4コマ漫画を添えてお届けします。レッスンの話題にぜひご活用ください。
◆ムジカ情報館
「セミナー」(10/25~11/30)と「コンクール&オーディションetc.」(予選・第1次選考・音源審査etc.:2017/2/1~2/28)
[教材]
◆ 音を感じるリズム唱(高橋千佳子)
長年ソルフェージュ教育に携わる著者による、リズム教材。ただ音符の長さを覚えるのでなく、より表情豊かな演奏に繋げるための「リズム読み」の方法を伝授します。
◆楽譜
音の宝石箱~大人のピアノ~(佐土原知子、丹内真弓)
大人向けのポピュラーピアノ楽譜の隔月連載。今月号から、クラシック曲を題材にしたリズムアレンジをお届けします。今回は、《ドナウ川のさざ波》の「タンゴ」アレンジです。
[巻末とじ込み]
◆今月の楽譜
ナレーション付 ピアノ連弾メドレー
チャイコフスキー:白鳥の湖(前編)(轟 千尋)
今月号と来月号の2ヵ月にわたり、チャイコフスキー作曲『白鳥の湖』の連弾メドレーを、発表会等でお役立ていただける「ナレーション付」でお届けします。今回の掲載曲は、《情景》《ワルツ》《オデットの踊り》。レベルはプリモ・セコンドともに中級です。
◆付録
PIANOポストカード
11月号で取り上げた曲一覧
※「今月の1曲」以外の作品(括弧内は取り上げた記事のタイトル)
イヴァノヴィチ:ドナウ川のさざ波(音の宝石箱)
オッフェンバック:ホフマンの舟歌(音を感じるリズム唱)
チャイコフスキー:『白鳥の湖』より《オデットの踊り》(今月の楽譜)
チャイコフスキー:『白鳥の湖』より《情景》(今月の楽譜)
チャイコフスキー:『白鳥の湖』より《ワルツ》(今月の楽譜)
バイエル:『バイエル・ピアノ教則本』より《第19番》(音を感じるリズム唱)
J.S.バッハ:《パルティータ第2番》より「シンフォニア」(イリヤ・イーティンからみたバッハ)
ブルクミュラー:『25の練習曲』より第9番《狩り》(音を感じるリズム唱)
ブルクミュラー:『25の練習曲』より第19番《アヴェ・マリア》(佐久間あすかの譜読みセミナー 鍵盤にさわらない譜読み法)
先生と生徒を応援!
読譜力を伸ばすコツ
導入期からの読譜指導は先生にとってもお悩みどころ。ここがスムーズにいけば、その後の指導がぐんと楽になります。そこで、現在注目されている読譜教材をまとめてご紹介するとともに、読譜指導に一家言もつ先生方に、その指導法を伝授していただきます。さらに、脳の最新研究の成果からも、よりよい読譜指導のあり方に迫ります。読譜力アップで先生も生徒もHappyに!
◆読譜教材あらかると(山本美芽)
現在、さまざまな読譜教材が出版されていますが、とくに平成になってからは、読譜の教え方に変化が表れています。それぞれの教本にはどのような特徴があるのでしょうか。ピアノ教本研究家の山本美芽先生にご紹介いただくとともに、それぞれの考え方に沿って整理していただきました。
◆読譜力は楽々身に付けられる!(馬塲マサヨ)
◆「読譜力をつける!」これもソルフェージュです(高橋千佳子)
◆Interview古屋晋一(医学博士)~脳と身体の科学から「読譜」を解剖する
気鋭の音楽演奏科学者として国際的に活躍される古屋晋一氏に、最新の研究成果を基に、脳と身体の働きに沿う合理的な読譜指導について、教えていただきました。
◆鍵盤にさわらない譜読み法(佐久間あすか)
(ムジカノーヴァ ピアノの先生応援セミナー 連動企画)
[今月の1曲](2016年11月号~2017年2月号選曲者:佐野由美子)
チャイコフスキー トロイカ(《四季》より)
[今月の1曲 連動企画]
◆音楽ミュージアム 三頭立ての馬そり、トロイカ~珍しい「乗り物の音楽」(湯浅玲子)
今月号は、《サンクトペテルブルクの通りを走るトロイカ》(Charles de Hampeln,1808-c.1880)の絵を掲載しています。雪の上を滑るように走るトロイカの様子を、この絵から想像してみてください。
◆ロシアの四季と人々の生活 雪原を駆けるトロイカを想像してみよう(藤盛一朗)
「今月の1曲」に関連する絵や写真を掲載し、作曲家の生涯や作品の時代背景など、幅広い知識を提供する「ふりがな」付き「読み物教材」。
「トロイカ」は、チャイコフスキー《四季》の11月の曲です。《四季》のその他の曲にちなんだ美しい挿絵とともに、ロシアの四季と人々の生活をご紹介します。日本とは異なる気候や文化を知ることで、曲への理解がより深まります。
◆誌上講座① アナリーゼ
●チャイコフスキーが連想した世界の表現をみつけ、引き出しましょう
(中井恒仁&武田美和子)
3頭立てのソリ、トロイカが雪景色を滑っていく様子はどのような感じなのか、チャイコフスキーはどのような世界を連想したのかが、アナリーゼから明らかになります。この曲に掲げられたネクラーソフの詩も、解釈のヒントになるでしょう。
◆誌上講座② 演奏・指導法
●根っからのロシア人、チャイコフスキー(原田英代)
筆者は、ロシア最長老の名匠にして65年間モスクワ音楽院で教鞭をとった、メルジャーノフ教授の愛弟子だったピアニスト。ロシア音楽の開花におけるチャイコフスキーの立ち位置や、ロシア音楽の演奏の手助けになる知識、メルジャーノフ教授直伝の「トロイカ」の演奏法等、具体的にご紹介します。
◆練習課題① ソルフェージュ(佐怒賀悦子)
「今月の1曲」の演奏をより豊かなものにするためのソルフェージュ。今回は、2拍3連符を音楽的に表現する練習や、音階に刺繍音や倚音を加えて歌う課題を掲載しました。
◆練習課題② エチュード(二本柳奈津子)
「今月の1曲」を演奏する際に必要となるテクニックを身につけるためのエチュード集
この曲のキーポイントの一つ、左右違うリズムの噛み合わせを綺麗に弾けるようになるための、とっておきの練習法を教えていただきました。
[トピックス]
◆特別対談 轟千尋×三舩優子(堀江昭朗)
CD「星降る町の小さな風景」の発売を記念し、作曲家の轟千尋先生、ピアニストの三舩優子さんの対談が実現しました。CDを収録した際の制作秘話、作品に込められた作曲者の思い、演奏家の立場から見た楽曲の特徴など、より作品を知る手掛かりとなることを語っていただきました。
◆第40回ピティナ・ピアノコンペティション 特級グランプリ会見&A1~C級金賞受賞者の指導者に伺いました
特級グランプリを受賞した尾崎未空さんの記者会見でのコメントや、指導した江口文子先生からのメッセージのほか、A1~C級の金賞受賞者の指導者に伺ったレッスンの過程を紹介します。これからコンペティションへの参加を考えている生徒、先生にも参考となる内容です。
◆Interview 海老彰子~第35回横浜市招待国際ピアノ演奏会への期待(上田弘子)
今年で第35回を迎える横浜市招待国際ピアノ演奏会は、次世代を担う真に才能ある若手が招聘される注目の演奏会。企画委員会・委員長を務める海老彰子先生に、今年の聴きどころについて伺いました。
◆ピアノランドフェスティバル2016(荒木淑子)
刊行25周年を迎えた「ピアノランド」シリーズ。著者の樹原涼子先生による、夏の恒例イベントが今年も開催されました。コント仕立てのレッスン、「録音応募プロジェクト」で選ばれた子どもたちの演奏、コンテンポラリーダンスなど多彩なパフォーマンスが繰り広げられた公演の様子をお伝えします。
◆日本の音楽界が深い喪失感にくれた日~中村紘子さんを〈偲ぶ会〉
9月12日にサントリーホールで執り行われ、約850名の関係者が集ったこの会の模様を、ブルーローズに展示された写真とともにお伝えします。
◆Interview 宮谷理香~デビュー20周年によせて(道下京子)
1995年のショパン国際ピアノコンクール第5位入賞の翌年にデビューリサイタルを開催してから、今年で20周年を迎えたピアニストの宮谷理香さん。その記念リサイタルの選曲についてや、相次いでリリースされたCDについても伺いました。
◆桐朋学園大学音楽学部ファカルティ・コンサート(上田弘子)
「ファカルティ(Faculty)」とは、「大学の学部の教員組織」という意味。桐朋学園大学音楽学部の教授陣であると同時に、国内外で活躍されている名演奏家諸氏による、名演の数々をレポートします。
[連載]
◆【新連載】Mentor Interview~師の教え、師を語る
アンジェイ・ヤシンスキ(堀江昭朗)
9月号までの「プロフェッサー探訪」に代わり、名ピアノ指導者への指導理念に迫るインタビューシリーズがスタート。第1回は、ポーランドを代表するアンジェイ・ヤシンスキさん。クリスチャン・ツィメルマンを始め、世界で活躍する数多くのピアニスト・指導者を輩出しています。
◆【新連載】美しい音を求めて…ノン・レガートからレガートへ ロシア奏法によるピアノ(須田美穂)
教本『はじめの一歩』指導法
昨年4月に邦訳が初めて出版された『はじめの一歩』は、先生との連弾で第3指1音から始まるという画期的なメソッドにより、ピアノ奏法の基礎を親しみやすく、短期間に系統だてて習得させるロシアの優れた導入書です。美しい音や構成感、音楽性を身に付けるためには、始まりの指導が何よりも大切。本連載では、この教本を使った指導経験が豊富で、指導法講座も行っている須田美穂先生に、教本の進み方に沿って具体的な指導法を教えていただきます。
◆【最終回】「グランフィール」 Interview 藤井幸光
アップライトピアノに搭載することでグランドピアノのタッチと響きが実現する「グランフィール」。連載最終回は、開発者・藤井幸光さんへインタビュー。その開発までの経緯や、グランフィールピアノの新しい機能、ピアノ製作に対する熱い想い、さらには音楽教育の意義まで、多岐にわたって語っていただきました。
◆【最終回】バッハが面白くなるヒミツを解明! イリヤ・イーティンからみたバッハ(イリヤ・イーティン)
バッハを弾くことが面白くなった、バッハを教える上で大きな手がかりとなった、と出席者の間で評判となった公開講座の内容を、より詳しく掘り下げる形でお届けしてきた本連載。最終回はその総まとめとして、バッハ《パルティータ第2番》から「シンフォニア」をイリヤ・イーティンならどう弾くか、細かな注釈入り楽譜を6pにわたって掲載します。
◆【新連載】おとがたり(江口文子)
門下から国際的に活躍する数多くのピアニストを輩出している江口文子先生。音にまつわる物語をエッセイ形式で綴ります。
◆簡単! 便利! デジタルなレッスン(山本美芽)
デジタルツールを使い始めるのに、年齢は関係ありません。デジタルが大の苦手だったベテランの先生が、思い切って周りの人の手を借り、使いこなせるようになるまでの過程をご紹介します。
◆楽譜調査室(今野万実/樹原涼子)
「調査1」は「発表会の曲」。コンクールの課題曲選定委員であり、毎年多数の新刊楽譜を弾き比べている今野万実先生に、発表会の選曲方法やおすすめの楽譜を教えていただきました。今回は導入期編です。「調査2」の「オントモ楽譜情報」では、『ピアノランド スモール・モード・アルペジオ』の著者・樹原涼子先生に楽譜の特徴を解説していただきました。
◆今月のプレトーク 町田育弥(堀江昭朗)
今、もっとも注目したいアーティスト、教育者などにインタビューします。
◆ムジカ ザ スポットライト(佐々木邦雄/ブルクミュラー・フェスティバル)
今話題のイベント主催者から、「ムジカノーヴァ」読者へ向けたメッセージをお届けします
◆生徒と見たい聴きたいCD&DVD(百瀬 喬)
最近リリースされた音楽ソフトからピアノ教室におススメの1枚をご紹介します。
◆ムジカ図書館(山本美芽)
ピアノ教本研究家が、指導者・学習者双方に役立つ本をご紹介します。
◆あんな話・こんな話(秋末直志)
短いコラムの中に、レッスンのヒントがぎっしり。先生の説明力アップをお手伝いします。
◆演奏会批評
2016/8/25~9/4の演奏会より(柴田龍一、時 幹雄、伴 玲児、道下京子)
◆明日のレッスンに使える おもしろ音楽史(萩谷由喜子/吉田しんこ)
エッ?と驚く音楽史の知られざるエピソードに、楽しい4コマ漫画を添えてお届けします。レッスンの話題にぜひご活用ください。
◆ムジカ情報館
「セミナー」(10/25~11/30)と「コンクール&オーディションetc.」(予選・第1次選考・音源審査etc.:2017/2/1~2/28)
[教材]
◆ 音を感じるリズム唱(高橋千佳子)
長年ソルフェージュ教育に携わる著者による、リズム教材。ただ音符の長さを覚えるのでなく、より表情豊かな演奏に繋げるための「リズム読み」の方法を伝授します。
◆楽譜
音の宝石箱~大人のピアノ~(佐土原知子、丹内真弓)
大人向けのポピュラーピアノ楽譜の隔月連載。今月号から、クラシック曲を題材にしたリズムアレンジをお届けします。今回は、《ドナウ川のさざ波》の「タンゴ」アレンジです。
[巻末とじ込み]
◆今月の楽譜
ナレーション付 ピアノ連弾メドレー
チャイコフスキー:白鳥の湖(前編)(轟 千尋)
今月号と来月号の2ヵ月にわたり、チャイコフスキー作曲『白鳥の湖』の連弾メドレーを、発表会等でお役立ていただける「ナレーション付」でお届けします。今回の掲載曲は、《情景》《ワルツ》《オデットの踊り》。レベルはプリモ・セコンドともに中級です。
◆付録
PIANOポストカード
11月号で取り上げた曲一覧
※「今月の1曲」以外の作品(括弧内は取り上げた記事のタイトル)
イヴァノヴィチ:ドナウ川のさざ波(音の宝石箱)
オッフェンバック:ホフマンの舟歌(音を感じるリズム唱)
チャイコフスキー:『白鳥の湖』より《オデットの踊り》(今月の楽譜)
チャイコフスキー:『白鳥の湖』より《情景》(今月の楽譜)
チャイコフスキー:『白鳥の湖』より《ワルツ》(今月の楽譜)
バイエル:『バイエル・ピアノ教則本』より《第19番》(音を感じるリズム唱)
J.S.バッハ:《パルティータ第2番》より「シンフォニア」(イリヤ・イーティンからみたバッハ)
ブルクミュラー:『25の練習曲』より第9番《狩り》(音を感じるリズム唱)
ブルクミュラー:『25の練習曲』より第19番《アヴェ・マリア》(佐久間あすかの譜読みセミナー 鍵盤にさわらない譜読み法)